いま安倍政権に求められるのは、「ブロックされている」とか「コントロールされている」とごまかすのではなく、「放射能で海を汚さない」ことを基本原則に、汚染水対策にあらゆる人的・物的資源を動員することです。対策を東電任せにせず、東電を「破たん処理」し「コスト優先・安全なおざり」を抜本的に正すことも必要です。

安倍首相のIOCでの発言で汚染水対策は国際公約になりました。首相は責任を果たすべきです。
(しんぶん赤旗2013・9・23日付 主張)


先日、「キュリー夫人」を取り上げている番組を見た。幼い頃から神童と呼ばれ、物理学者の父親や医者になったきょうだいのように、「人のために役に立つ仕事をしたい」と、当時でも女性が入ることが出来たフランスの大学に入ったそうだ。そこで学士をとるために、別の研究者が途中で諦めた放射性物質についての研究に没頭したそうだ。そして夫が開発した極微量な電流でも測れる機械を使い、放射性物質そのものが発する電流を測定し、エネルギーを発する物質を確定し命名した。
何年か後にはX線照射も出来るようになり、第一次世界大戦の時には自ら戦場に出向いて、X線での異物の発見や治療をしたという。自分が発見したものが「人の役に立つ」と信じて…。
結局、自身も白血病で亡くなったそうだが、その後の原子爆弾の急速な開発、そして広島、長崎への投下。キュリー夫人の娘さんが、「母は生きてなくて良かったよ。これを見たらどう思ったか…。」と語っていたと、現在も大学で教鞭をとっているお孫さんがおっしゃっていた。
純粋に人のために役に立ちたいと研究に打ち込む科学者の思いとは裏腹に、使い方によっては人を恐怖に陥れ、地球そのものの存在まで危うくしてしまうようになる。
後始末の方法も見つからないまま、「安全だ、安全だ」と人々に信じ込ませ、日本中の海岸に建築された52基もの原発。今、1基も動かなくても、経済は回っている。
新しい嘘に、もう騙されない。1国のトップが世界に向けてついた嘘は、いずれ大きな問題となってかえってくるのだと思う。
子や孫の命、いえ、地球そのものの命に関わる問題です。
あやふやにはどうしても出来ない!
安倍晋三首相が東京電力福島第一原発を視察し、放射性物質で汚染された水は港湾内の0.3平方キロメートルに「ブロックされている」と発言しました(19日)。9月はじめの国際オリンピック委員会(IOC)でのプレゼンテーションでの、「汚染水は完全にブロックされており、コントロールされている」との発言を確認したものですが、一体なにを根拠に「ブロックされている」というのか。汚染水が港湾外に流れ出し、外洋を汚染していることは誰の目にも明白です。「ブロックされている」と繰り返す首相の発言は、政府の汚染水対策そのものへの真剣さを疑わせるものです。

安倍首相が「汚染水がブロックされている」という0.3平方キロメートルの水域とは、第一原発に資材などを運び込むために設けられた港湾の内側です。汚染水が漏れ出すため遮水壁を設置するなどの対策をおこなっていますが、完全には止まっていません。海中にも目の細かい幕(シルトフェンス)を張っていますが、汚染水の出入りを防ぐものではなく、港湾の出口そのものは開いているので、汚染水の出入りは自由です。港湾内の海水は潮の満ち干で入れ替わります。決して「ブロック」されているわけではありません。

しかも汚染水は、港湾内に漏れ出しているだけではありません。放射性物質で汚染された水は、原発の建屋内の汚染水をくみ出し、貯蔵しているタンクからも汚染水漏れが相次いで発覚しています。タンクから漏れた汚染水の一部は、排水溝を通じて港湾から離れた放水口から海に流れ出ていたことも明らかになっています。ここでも「ブロックされている」というのは真っ赤なうそです。

なぜ安倍首相は「ブロックされている」といいはるのか。事実を知ってごまかしているとすればそれこそ問題ですが、万一首相が海洋に流れ出てしまえば薄まるから問題がないと考えているなら、それも大問題です。原発事故からすでに2年半、完全に原子炉を廃止するまでこれから何年かかるかもわからない状態で、長期にわたって海洋に流出する汚染水は文字通り世界の海を汚します。

しかも水中での放射性物質の拡散は一様ではなく、地形などによって海の「ホットスポット」と呼ばれる濃度の高い場所をつくったり、海底の泥に蓄積したりします。小さな魚を大きな魚が食べるなどの食物連鎖を経て、人間が摂取することにもなりかねません。人間にとって生命の源と呼ばれる海洋の汚染は、重大な犯罪行為というしかありません。…続く…
今年の4月7日から、インターネットの放送局「kinkin.tv」を立ち上げて、「パックインニュース」という番組を放送しています。
それまで14年間続けていたCS放送「朝日ニュースター」の「パックインジャーナル」という番組が放送中止に決まった時、視聴者の皆さんに番組の終了を告知すると、メールやファックスなどで「続けてください」というものすごい数の反響がありました。また、その番組に出演していただいた、学者やジャーナリストのみなさんも「できることなら続けたいね」とおっしゃいました。
そこで、「パックインジャーナル」を買ってくれる放送局があるかどうか探したのですが、どこも買ってくれないことがわかりました。そんな中で、あるスタッフが「インターネットテレビでやりましょうよ」と言ってくれました。僕はインターネットのことは全くわかりません。しかし、みなさんの熱意に動かされて、僕の劇団「キンキン塾」の稽古場の一部をテレビ放送用のスタジオに急ごしらえをしました。こうして、14年間続けてきた「パックインジャーナル」は、1週も欠けずに、「パックインニュース」と名前を変えて、放送を続けています。
ニュースを扱う番組なので、昨年の3月11日以降は原発関連のニュースが中心なっているのは確かです。番組のモットーは、出演者がどんな問題でも自由に発言すること。それが、民主主義にとって一番大切なことだと思って放送をしています。
1934に東京で生まれた僕は、小学校1年の時から第二次世界大戦が始まり、特に親しい田舎を持っていなかったので、小学校4年のときから学童疎開、そして知らない田舎での縁故疎開を続けることになりました。生まれ故郷の東京・豊島区巣鴨の小さな借家は、アメリカ空軍の空襲で焼かれ燃えて無くなってしまいました。そのため、敗戦後もそこへ帰れず、5年間も田舎で暮らして、やっと中学2年の時に、埼玉県の大宮の知り合いの家に住むことになり、少しでも東京に近づきたい思いで、その町にいたのでした。 その時の中学の担任の岡田隆吉先生に、民主主義と、日本国憲法を教わりました。
今、こんなすばらしい憲法を変えようとする動きがあるようです。
日本国憲法については井上ひさしさんがお書きになった本をはじめ、やさしい、わかりやすい、出版物がたくさんあります。ぜひ、見つけて読んでください。
戦争が嫌いで、平和が大事であることが、自慢の憲法です。