インド旅行記第二弾です。
観光の話はまた今度。
今回はインドでのお金とお買い物のお話です。
宿泊したホテルでは、両替はフロントの横にちょっとしたコーナーがあるだけで、あまり量は用意されていない様子で、数十人もの両替には対応できそうにない様子でした。
そこで2日目の朝、バスの中でガイドさんが用意してくれたルピーに両替しました。5,000円で約3,000ルピーとちょっとでした。
ガイドさんに聞いた話では、インドは様々な宗教と様々な人種や民族の人々がいるので、18種類以上の言葉があるそうです。インドの紙幣には色々な言葉で金額が書かれているとのこと。紙幣を出してみると、本当にズラズラと書いてあります。律儀です。
公用語だけで書けば事足りるとするのではなく、国内で使われる各種の言語でちゃんと表示されているのは圧巻でしたが、とても素敵です。
さらにガイドさんのお話では、買い物に際して、細かいお釣りは貰えないことが多いというのです。
逆に、少しだけ足りない分もインド人同士なら気にしないことも多いとか。
それがインド式なようです。まぁ、わりとそういう国はありますよね。
それを体験したのは、ホテルのチェックアウト時でした。
先にも書きましたとおり、今回宿泊したホテルはかなり高級なホテルです。
インターネット利用代金にどうやら税金がかかり、結構半端な金額の支払いを求められました。
細かい金額を出せず札を出したところ、お釣りを求めてフロントのお兄さんが5分近くも右往左往した結果、少額のルピー札少しとコインをいくつか貰いました。ただこのお釣り、どう見ても金額が足りないのです(^-^;)。
高級なホテルでこの状態ということは、「インド式のお釣り」はかなり普通な出来事のようです。騒ぐほどの金額ではないので「おお!これが噂のインド式!!」と体験できたことを喜んで、これでOKといたしました(^^)
後で聞くと、他のツアー仲間の方たちの中にはお釣りを全く貰えなかった方もいましたので、かなり良心的に対応してくれた方ではないかと思います。
観光中、
とある観光スポットの外の露店で、土産物を売っていたのですが、
キラキラにデコされたボールペン10本くらいをSetにしたものを、300ルピーとふっかけてきて、最初のお客さんは200ルピーで買い、皆さんその金額で買っていたのですが、最後にガイドさんが現地の言葉で何か言うと、急に値段が下がり、最終的には60ルピーで買った人もいました(^^;)結構交渉の余地があるのですね。
ガイドさん曰く、この手の露店は外国人観光客には相場の10倍くらいふっかけるのが当たり前らしいです。
最終日の最後にはお土産屋さんに寄りました。
ガイドさん曰く「日本大使館の人も使うちゃんとしたお土産屋さん」だそうです。
ルピーはもちろん、ドルもユーロも日本円も使えます。
私もいくつか買いまして、結果...もの凄く疲れました(^-^;)
店員さんたちの何とかして売ろうという勢いが凄いのです。
「NO」を繰り返しても次から次に「あれはどうだ」「これを買え」「これを持っていると運気が上がる」「仏教徒ならこれを買え」特にアクセサリー売り場では「あなたは美人だから特別だ(完璧にお世辞です)」挙句の果てには「どうか私を助けてください」(苦笑)
私が一番困ったのは「釣りのかわりに別の商品を買え」でした。
「円ではいくら?」「\18,000-」「万札しかないので釣りを下さい」「だったらこれをつけるので\20,000-でどうだ(全く欲しくない商品が出てくる)」
ある程度以上の金額を支払うならば、「ぴったりで支払えるように小額紙幣を多めに用意」するべきです。
それと、円よりルピーかドルで用意しておくと良いです。
お土産屋さんは、まずはルピーでいくら、と値段を言います。「円ではいくら?」と聞くと、ドルの金額を円に換算して言ってきます。「ルピー→ドル(両替手数料込)→円(さらに両替手数料込)」なので両替手数料分、円だと割高感を感じます(^^;)。
それと要注意なのは、支払いの際、彼らは遠慮なく堂々と客の財布の中を覗き込んできます。「この人、まだ持っている」と判ると、また「これはどうだ」「あれはお買い得だ」と...商売上手です(^-^;)予算分だけ財布に入れて臨むべきでしょう。それでも「カードも使えます」と言ってきますけれど(苦笑)。
お土産屋さんの店員さんたちは、一言でいえば「とっても、もの凄くパワフル」です。
そして、自分がしっかりしていないと商品を貰いそこねます。
売り場ごとに担当の店員さんが決まっているらしくて、彼らは伝票のような紙に「何を何個何ドル(ルピー)」などと記入し、商品は一度マネジャーか店長のような人が受け取ります。客は各売り場で支払をして、最後に伝票を受け取り、店長(?)に渡すと商品の入った袋が手渡されるのですが、伝票の記載漏れや記載ミスが多く、自分がしっかりしていないといくつかの商品が入っていない等がよくあります。
猛烈な販売攻勢に加え、「支払ったのにあれが無い」などで日本人観光客たちは右往左往して、バスに戻ると疲労困憊、「疲れた~」の言葉を皮切りに、「あの人たち凄いパワーだよねぇ」「何かエネルギー吸い取られた気がする」などの言葉がポツポツと出てきました(^-^;)。
でも、これもまた、海外旅行の楽しみのひとつと言えますよね(笑)。
ちなみに、何故かガイドさんがこのお土産屋さんでお買い物したツアー客一人一人に「いくら買いましたか?」と聞いて誰がいくらお土産屋さんでお買い物したのかメモをとっていました。旅慣れたツアーのお仲間曰く「絶対キックバックを貰っている」とのこと。
現地ガイドさんが馴染みのお土産屋さんにツアー客を連れて行くのは良くあることですが、そういう事情もあるのですね。
搭乗口で帰りの飛行機を待つ時、
インドのお金は、70ルピー+ホテルで貰った小銭が余っていました。
基本的にインドのお金は国外持ち出し禁止です。
ちなみに、外国人はルピーを自国通貨(私の場合は円)やドルなどに両替することができないそうです。
使い切るか、記念にとっておくか、またインドに行くときのためにとっておく位です。
ふと見ると、流石に空港内です。自動販売機がありました。
ミネラルウォーター10ルピー、ジュース類は35ルピーから、ポテトチップスやスポーツ飲料もあり、結構充実しています。
折角なので、と、残ったルピーで買ってみることにしました。
結果、100ルピーもない手持ちで意外な程楽しめました(^-^)
インドに帰る直前、「残った少額のルピー、どうしよう?」と思った方にはおすすめです(笑)。
まずは手持ちのルピー硬貨を確認です。
あれ?あれ??インドではないお金が...??ジョージア??ヤシの木らしいトロピカルな木が浮彫りになっています。
ホテルで貰ったお釣り銭の中に他の国の硬貨が2枚混ざっていました(^^;)
硬貨の確認を続行します。
2ルピー硬貨1枚
(多分)普通の1ルピー硬貨10枚
小ぶりな1ルピー硬貨1枚
多角形の1ルピー硬貨1枚
どれにもちゃんとインドという文字とルピーという文字がアルファベットで書かれています。
確か20年くらい前でしょうか、インドは貨幣価値を切り替えて、デザインの違う新しいお金を発行していますので、新旧が混ざっているのかもしれません。
さて、使ってみます。
まずは50ルピー札で50ルピーの緑茶(レモン&ミントの風味)。正しくお買い物できました。味は...私には今一つでした(^^;)
では、いよいよ硬貨を使ってみます。
まず2ルピー硬貨...自動販売機のカウントは1です。???え???枚数? (?_?)
さらに小ぶりな1ルピー硬貨と多角形の1ルピー硬貨、最後に普通の1ルピー硬貨9枚...自動販売機のカウントは10.5...あれ?小数点??何故???。
謎な部分はありますが、一応これで10ルピーは入っていますので、ミネラルウォーターを選択...あれ?、反応しません。
仕方がないので、お釣りのボタンを押します。
出てきたのは5ルピーのコインが1枚だけ((((^-^;)さっきの10.5のカウント表示は一体?????
インドは自動販売機もインド式です(笑)。
ご利用になる方はお金はジャストで新品のコインを入れましょう(^^;)
残りの10ルピー札2枚でミネラルウォーターを2本買いました。
ちなみに、小銭で私と遊んでくれたのは、彼です。
お買いものをすると、豪快に「どかんっ!」と音を立てて商品を落としてくれます(^^)
日本の自販機がどれ程おしとやかか、よくわかるワイルドなお方でした。
お買い物だけで長くなりましたので、今回はここまで。