3月15日に富津市で上棟がありました。ニコニコニコニコニコニコ

構造材は様々な『仕口(しくち)』という加工したものを、木槌でたたいて組み立てていくようになります。『仕口』は現在プレカットという機械で加工したものを現場に搬入していますが、昔は複雑な形状なものも、大工さんが作業場で加工していた時代があります。
今回はそんな『仕口』の一部をご紹介していきます。




建物角の部分は『大入れあり掛け』と抜けないように羽子板金物で固定しています。



梁が長い場合途中で継手(つぎて)を作るようになります。その場合『腰掛けかま継ぎ』で継手を作ることが多いです。平金物で補強も忘れずに!


その他細かく梁が入ったところです。

構造材の樹種(じゅしゅ)は様々な物があります。一般的に使われているのは、米松、桧、米ヒバ、杉、ホワイトウッド等が多いのではないでしょうか?日本は高温多湿な気候ですので、それに向かない樹種があったり、柔らかいけど粘り強い物があったり等、樹種によって価格や性格が違います。うまく使ってやることが重要です。

実際日本の住宅の平均寿命は30年前後と言われています。しかし、この数字は近年の建物だけではなく、茅葺の立派な建物も含めた数字であり、実際は25年前後ではないか?とも言われています。一般的に35年ローンを組んでローンが残っているのに家が壊れる現実があるのが日本の住宅事情です。

なぜ法隆寺に代表されるような何百年と持つ木造建築がある一方そんな短い期間で壊れてしまうのか?長寿命には長寿命の、短命には短命の理由があります。『そこんとこ教えて!』という方は是非お問い合わせください。

長谷川 聡でした。