どうもNishidaです。

 

今回は大胸筋についてです。

 

大胸筋は主に肩の内旋・内転の作用を有します。肩の屈伸に関しては、屈曲初期では三角筋前部線維に次いで大胸筋鎖骨部が作用するという報告などもありますが、肩伸展にも作用することがいわれてますね(屈曲位からの伸展作用)。

過緊張が生じると主に外旋や水平外転、屈曲の可動域制限が生じます。

 

付着部は鎖骨内側、胸骨ならびに第1~6肋軟骨、腹直筋鞘であり、大きく3束に分けられます。文献によっては胸肋部を上胸肋部・下胸肋部と分けており4束に分けているものあります。

肋軟骨には付着しますが、肋骨には付着していないので筋の牽引力で直接的に肋骨肢位におよぼす影響は少ないですが、胸骨の上から下まで付着しているため、過緊張を起こしている線維に偏りが生じている場合には胸骨傾斜を生じさせ、結果として肋骨肢位に影響を与えていることがあります。

 

 

過緊張による筋腹の圧縮力で肋骨前方回旋位を引き起こしている場合もあるんですかね?

 

肩関節周囲炎の炎症期などで直接的に患側への介入が困難だが患側大胸筋がガチガチで緩めたい場合、対側の大胸筋との筋連結もあるため健側大胸筋からの介入も効果的です。

 

また、停止部や筋腹の硬さにフォーカスされがちですが、起始部の硬さが筋全体の硬さを引き起こしていることがあると感じます。

棘下筋について書いた際にも言いましたが筋束をイメージして介入するとなお良いです。

是非試してみてください(^^)

 

ではまたー☆彡

どうもNishidaです。

 

昨今の情勢から、リモートワークが増えているとよく耳にします。それに併せて座位姿勢での作業が増え、頚部や肩のこりや痛みを抱えている方が増加している印象です。

 

休憩時間や作業の合間にちょっとしたストレッチや運動をすることでこういった症状を軽減することもできると思いますが、今回は作業中のストレスを減らすことが出来るグッズを紹介したいと思います。

 

それがこれです。

ロジクール社の縦型マウス

 

従来のマウスにはない独特な形状が特徴となります。

 

従来のマウスでは前腕回内、尺屈が強要されるため、尺側手根伸筋や短母指伸筋、回内筋群、さらには僧帽筋上部線維などが過緊張となってしまう場合がありました。

縦型マウスでは傾斜や母指用サムレストがついており、前腕回内や尺屈、母指への負荷や軽減されます。また前腕肢位やマウスの保持力が適切になることで僧帽筋上部線維の過緊張も軽減され、頚部や肩のこりが軽くなることが期待されます。もちろん手首への負担も減らせます。

 

最近は細かい作業が増えてきたので私も愛用させてもらっています。

 

頚部や肩のこりにお悩みの方、是非試してみてください(^^)

 

 

 

ではまたー☆彡

どうもNishidaです。

 

今回は棘下筋についてです。

 

棘下筋は主に外旋の作用を有しますが、文献によっては水平外転や外転の作用も有するされています。

過緊張や短縮が生じると内旋や水平内転の可動域制限が生じますね。

 

この可動域制限の要因の一つとして、肩甲骨内側縁領域の硬さがあることを経験します。

解剖学的観点では棘下筋は2つまたは3つの筋腹から成るとされていますのでこれを意識して滑走性を出すようにすると関節可動域が拡大します。

イラストだと詳細な解剖が把握しにくいのでなるべくCadaverを用いた資料を参考に出来ると良いですね。

 

是非試してみてください(^^)

 

ではまたー☆彡

どうもNishidaです。

 

今回は以前に一度触れた広背筋についてです。

 

最近、広背筋の肋骨部線維が肩関節に与える影響って大きいなーと感じることが多くあります。

特に、付着部位である第9~12肋骨のモビリティがかなり広背筋の出力を左右しているように感じます。

 

広背筋はその走行から、肩を前方に巻き込ませてしまいます。

 

 

この影響を取り除くことで可動域が変わることを経験します。

 

身体最大の表面積を持つだけあって影響力が強いですね( ゚Д゚)

 

ではまたー☆彡

どうもNishidaです。

 

今回は臨床の話です。

 

夜間時痛があり夜2時くらいに右肩の痛みで目が覚めてしまうといったことが主訴の一つで来院されました。

最初は右肩を下にした側臥位か背臥位で寝ているとのことだったので右肩を下にした側臥位で寝ることを控えてもらいました。

数日後、少し良いけど背臥位でもやっぱり痛みが出ますとのことだったので夜寝る際の背臥位を再現してもらいました。すると、初期評価でも気になっていたのですが、右肘関節に伸展制限があり、どうやらこれによって上腕骨が牽引されてしまっているようでした。

肘より末梢部分が浮き上がることで、上腕骨が腹側に牽引され、上腕骨頭の前方偏位が助長されてしまいます。

 

なので上腕骨が牽引されないようにポジショニングを指導して試してもらいました。

タオルの高さは肩関節が最も求心位を保てる程度が良さそうですね。

その結果、痛みは残存しているけど痛みで起きることは減ったとのことでした^^

 

肘の伸展制限があると立位でも常時肩関節にストレスがかかってしまう可能性があるので、今は肘の伸展制限に対して重点的に介入しています。変形も強いのでどこまで改善するかわかりませんが...その患者さんが朝までぐっすり寝れるように、出来ることをやっていきたいと思います。

 

肩より末梢の部位における肩関節への影響も大切ですね。苦手な部分なので、勉強中です。

 

ではまたー☆彡

どうもNishidaです。

 

前回、歩行中の上肢振り子運動の概要を書きました。

 

今回は肩関節疾患と歩行の関係について書きます。

 

肩関節疾患に対する評価の際に、歩行も観察します。

原因不明で肩関節痛が出現したという患者さんではほとんどの方が原因が肩以外の部位に潜んでいます。歩行などの動作の際に異常な動作や、それに伴った異常な筋緊張が生じ、その結果として肩関節の動きが悪くなり疼痛が生じると考えます。その原因を探るために歩行を観察するということです。

 

前回のブログでも書いたように、歩行中の上肢振り子運動は身体重心の動揺(前後・左右・上下方向)を少なくし、歩行効率を高める作用があります。

歩行中の上肢振り子運動における上肢帯の筋出力についての報告はいくつかあります。上肢は下肢・体幹の捻れ運動の結果生じるために上肢帯の筋出力はないというものもありますが、三角筋がわずかに働いているというものもあります。腕を前方に振る時には肩関節内旋筋群、後方に振る時には外旋筋群に放電をみとめ、広背筋は働かないというものもみたことがあります。

 

しかし、肩関節疾患患者の歩行を観察すると不自然な上肢振り子運動や上肢帯の不適切な筋活動を多く観察します。三角筋の過剰な収縮や、僧帽筋や上腕二頭筋、上腕三頭筋、広背筋の筋活動が生じていそうな動きをしています。

 

具体的な一例としては...

LR-Mstで膝の外側スラストが生じた後、同側肩甲帯の挙上が生じるパターンと下制が生じるパターンがあります。

詳細は割愛しますがこの現象の順序が大切になります。

挙上が生じるパターンでは、僧帽筋上部線維などが過緊張しており、上肢挙上の際にシュラグサインを伴っている場合があります。この場合、僧帽筋上部線維のリラクゼーションを施行しても、膝の外側スラストをどうにかしないと歩いたらまた僧帽筋上部線維の過緊張が生じてしまいます。

 

異常歩行による肩甲帯周囲筋の過緊張にはいくつかパターンがあると考えています。歩行は全身運動でいろんなヒントが隠されているため、どの疾患に関しても評価として活用すべきだと思っています。

肩甲帯は身体のバランサーであるため、肩甲帯の異常は全身を診ないと中々治りません。

そこが肩関節の難しさであり、興味深さですね。

 

ではまたー☆彡

どうもNishidaです。

 

今回は歩行中の上肢振り子運動について書きたいと思います。

 

歩行は主に下肢の運動であります。当然、腕を動かすだけでは歩けませんので。

 

しかし、上肢の動きを規制すると、歩幅や歩行速度、歩行効率などが減少するとされています。つまり、歩行中の上肢振り子運動は身体重心の動揺(前後・左右・上下方向)を少なくし、歩行効率を高める作用があると言えます。

 

そのため、下肢・体幹の機能低下が生じている場合、上肢帯がその機能を補填する役割を担います。原因不明の肩痛において、下肢・体幹の機能低下が生じていることが多いのはこれも関係すると考えます。下肢・体幹の機能低下による歩行中の前方推進力低下を上肢帯が代償として働いているということです。その代償動作で過剰となっている上肢帯の筋が悪さをして、疼痛につながっていると考えます。

 

次回はもう少し具体的に歩行中における上肢帯の代償動作を書きたいと思います。

 

ではまたー☆彡

どうもNishidaです。

 

今回は広背筋についてです。

広背筋って身体最大面積と言われるだけあって相当大きいですよね。胸腰筋膜まで含めると下位胸郭~仙骨のほとんどに覆いかぶさっている感じです。

付着も上腕骨・肩甲骨・椎骨・肋骨・腸骨と多くの骨にまたがっています。上腕骨付近の腱部分は捻じれており下部線維は上方へ、上部線維は下方へ付着しています(図右)。

作用としては肩の伸展・内旋・内転(外転位)・骨盤挙上(上腕骨固定)などが挙げられます。呼吸にも関与しています。

肩関節外転位では広背筋が緊張し可動域が制限され、腱が捻じれているため広背筋は均等に緊張します。

上肢挙上制限の原因の一つとして重要な筋だと思います。

ホルマリン固定の御遺体で肩の拘縮が強いものでも、広背筋を切ると肩の可動域がかなり拡大されたことを覚えています。

比較的薄い筋ではありますが、表面積が大きいため滑走性を失うと可動域制限の因子としては強力なものになりますね。特に肋骨部に関しては滑走性が悪くなっていることを経験します。

 

また上肢だけはなく、肋骨・椎骨にも付着するので姿勢へも影響を与えます。胸郭の後面~側面まで覆うため、体幹の肢位への作用は強いことが考えられます。側弯症について書いた際にも影響を与える筋の一つに広背筋が挙がっていましたね。胸郭のかなり外側に付着をもつので、特に前額面上での肢位に対して作用しそうです。

不良姿勢から肩疾患につながっている患者さんではこの広背筋が悪さをしていることが多く感じます。歩行でも後斜走が正常でなく、広背筋が過剰に働いてしまっていることがあります。そのため殿筋群も関係してそうですね。

 

ではまたー☆彡

どうもNishidaです。

 

以前に一度握力向上に対して実施したことを書きましたが、また手指骨骨折で握力低下を呈した症例について書きます。

 

 

 

今回は高1の男の子で、第5中手骨骨折に対する固定解除後に、疼痛や可動域制限は特になかったのですが握力低下が著しい方でした。

握力計を握らせると、どうもうまく肩甲帯の下制ができず、体幹側屈や屈曲を過剰に生じさせていました。姿勢や歩行を観察しても、患側肩甲骨の下制がうまくできていない。

また、これは代行で介入してもらった上司からご指摘を頂いたのですが、握る際に掌屈・尺屈が強く、テノデーシスアクションが効いてない。

 

テノデーシスアクションとは手関節を掌屈させると手指が伸展し、背屈させると手指が屈曲する腱固定作用のことを指します。

 

 

胸郭の可動域が乏しく、肋骨運動を伴った肩甲骨下制が出来ていなかったのでこれに対する運動療法と、手関節背屈かつ橈屈の簡単なセルフエクササイズを指導して数回介入しました。

その結果受傷前の握力に戻り無事にリハ卒業となることができました。

 

握るためには肩甲帯の動き(適切な下制等)、手関節屈筋と伸筋のバランス(短橈側手根伸筋の固定作用等)が大切だと感じた症例でした。さらに肩甲骨下制が適切に出来ると、手関節背屈がきちんとできるようになるということなんでしょうね。

 

ではまたー☆彡

どうもNishidaです。

 

肩関節疾患を診ていてけっこう多く遭遇するのが、鎖骨と第1肋骨の間における固さです。肋鎖靭帯と鎖骨下筋が両者を繋いでいます。

他の上位肋骨が前方回旋位なのに第1肋骨の動きが悪く、第1肋骨だけ後方回旋してる??と感じる場面も経験します。鎖骨も後方回旋位で固まっています。

以前経験させて頂いた、御遺体の解剖でも鎖骨を離断させるためにこの部分はかなり時間がかかった覚えがあります。

ここが固い方では歩行でも上肢振り子運動にともなう肩甲骨の動きが少ないと感じます。

 

こういう際に、肩甲骨外転運動に伴って第1肋骨前方回旋を促すと、肋骨と第1肋骨の間の動きが良くなり、可動域拡大につながることがあります。

 

第1肋骨の可動性が上がると胸郭自体の動きも良くなるので肩関節疾患以外の方にも用いています。

 

ではまたー☆彡