この前の東証午前取引停止ほどではないけど、大事件が発生。
<2462>ジェイコムが今日、東証マザーズに上場したんだけど、
1万4500株の発行株式数で、始値は67万だった。
そこで、みずほ証券が間違えて、1株61万円で売り注文出すところを、61万株を1円で売り注文出したらしい。当然一気にストップ安の57万円に張り付いた。
繰り返すけど、発行株式数は全部で1万4500株だ。61万株なんて存在しないのである。
なんでこういうことができるかっていうと、証券会社は手元に株があるなしにかかわらず市場に注文を出すことが出来るから。僕らが同じようなことをすると、証券会社のコンピュータにミスとして弾かれる。
そしてどうやら61万株の売り注文が全部約定しちゃったらしい。買うほうも買うほうで、これは誤発注だ!と気づいて買ったんだろうなあ。
約定ってのはいわゆる契約を結んだってことで、その時点ではまだ株券の移動はない。3営業日後に代金を受け取って株券を手渡しますよ、って約束だ。つまり、みずほは3営業日後までに61万株用意しないといけない。でも市場には1万4500株しかないわけで・・・・・・。
みずほ証券の売ったこの61万株が借株なら問題はない。大量の架空の株が市場に出回ったのが今回の大問題。
もう少し言うと、どの証券会社でも大量の架空の株を売ることができるということが露呈したのが大問題。日本で経済テロ起こしたかったら証券会社にもぐりこんで、今回と同じようなのをもっと巨大規模でやりゃいいわけだし、証券会社はやろうと思えば狙った銘柄の株価を下げることが出来る。
さあ、これをどう解決にもっていくか。
みずほ証券としては株券を用意することが事実上無理なわけで、みずほからこの株を買った人には3営業日後、株券ではなく株券相当の現金が渡されることになる可能性が高いようだ。
この株券相当の現金というのが曲者。みずほ証券の解決策としては、市場に流してしまった架空の58万株を頑張って買い戻すという方法もある。この場合だと、連日めちゃくちゃな買い注文(だって実際に存在するのは1万4500株だとみんな知っている)を出すわけで株価は青天井になる。
となると、みずほ証券から買っちゃった人にとっての株券相当の現金というのはいったいいくらになるのか。6,70万じゃ済むまい。ホルダーにしてみれば、ふっかけるだけふっかけるのが当然だからだ。
無理やり現金決済させてしまえば、それだけ市場とみずほ証券に対する信用は失われる。
なお、ジェイコムが増資してみずほに引き受けさせるという方法は、一気に市場の株の価値が数十分の1に下がるので、当然のように絶対無理。
一つだけ確実にいえるのは、今回の事件でみずほ証券は現金換算で数十~数百億の損失と、信用の面でも致命的な損失を受けたということだ。
とにかく、僕はジェイコムの株券もってないから蚊帳の外。
今年最後になって最大級の見世物が始まったと思ってワクワクしながら経過を見ていることにする。
とはいっても、この影響は大きくて、今日の日経平均を300円サゲるくらいのとんでもないマイナス効果がある。経過によっては死人が出るかもしれない。さあ、どうなることやら。
最後に、賭博黙示録カイジから引用:
利根川「大人は誰も言ってくれないから、私が言ってやろう。金は命より、重い。」
追記:当然のことながら、このニュースはとんでもない大事件だ。でもどのニュース番組でも大きく取り上げていない。なぜだ!?