彩先輩からLINEがきたのはベッドから夜空いっぱいに散りばめられたような星を眺めていた時だった。


『会いたい』


びっくりした。

彩先輩からそんなことを言われるとは思ってなかったから。


まず、彩先輩が私に好意を持っていてくれたことに驚いた。

彩先輩には驚かされてばっかだ。


それより、今はこのLINEの返事を考えなければ


好きな人にLINEを送ることがこんなに大変で、でも幸せな気分になるなんて


凛々花は朝言っていた通り、ユニバに行ってきたみたいで、帰ってくるなりたくさんのお土産をテーブルの上に並べていた。


今はお風呂に入っている。


彩先輩とのことは、凛々花には話しておいた方がいいと思い、ご飯を食べながら話した。


そんなことを考えてたら凛々花が部屋に入ってきた。

お風呂から上がり、髪も乾かしたようだ。


LINEの返事を凛々花にも考えてもらおうと思った。


「ねぇ、凛々花ぁー。」


「ん?どうしたの?」


「彩先輩からLINE」


「なんて!?」


凛々花は、私の言葉を遮って言った。

すごい食いつきようだ


「あぁ、あのね」


携帯の画面を見せながら凛々花の返事を待った。


「うお!!」


凛々花は意味不明な声を上げ目をキラキラさせながら言った。


「このーリア充めぇー!!」


「ふはっ!」


凛々花はやっぱり面白い。


つい吹き出してしまった。


でも……私と彩先輩は付き合ってるわけじゃない。


ただお互いの想いを伝えただけ。


付き合えたらもちろん嬉しいけど、私は別に付き合わなくてもいいかなって思ってる。

付き合わなくても今、幸せだから


彩先輩には

『私も会いたいです。でも今、凛々花がいて……』

って送った


また、明日の朝会えるしね



その後、寝る準備をして、凛々花といろんな話をして眠りについた。