たかちゃんも元気になり、何とかやっていた。


そしてある日、アレを思い出した。


というか催促された。


「ゆい、あたし引っ越すからそろそろお金を返してほしい」


という友達からのメール。


そう、あたしは短大のともだちに7万円も借りていた。


ちょっとずつ借りていたのが膨れ上がったのだった。


どうしよう。。。


どうしようもない。


とりあえず、たかちゃんに電話。


「なぁ、怒らずに聞いてな。あたし友達に7万も借金しててな、もう卒業じゃから返さんといけんのんよ・・・。どうしよ・・・。そんなお金ないし・・・。」


「はぁ?何でもっと早く言わんのんなら。そんな金ないわ。。。」



「そうよな。。。ごめん。」


と言って切った。






そして、あたしは元彼に電話した。


「7万借りれんじゃろーか・・・」


元彼も貧乏だったが、どんな手段を使ってでも何とか助けてくれる。





そして、何とか元彼がお金を工面してくれた。





何とか友達にお金を返すことができ、悩みなどすっ飛んでいたある日


「お前、7万大丈夫なんか?」


「は?大丈夫じゃ」


「なんで?」


「あ・・・元彼に借りたんよ」


「はぁぁ?何なん、こっちは必死に金を集めよーったのに。ほんま最低やな」


激怒された。


ちなみに、この怒りで1回デートをキャンセルされた。


それほど怒った。





ま・・・その怒りがまた、愛しいんだよね。


愛されてるな・・・って感じるんだよね。





お義母様が部屋を出て行き、ホッとしてたかちゃんとトランプを始めた。


5分くらい経つと


「仕事で出ないといけないけど、ゆっくりしていってくださいね」


と言って出かけていった。





それを待っていたかのように、たかちゃんは甘えてきて、また一緒に布団にはいった。


いつもここで寝てるのか。


そう思うだけでドキドキして、興奮した。


そして、また当分会えなかった分の隙間を埋めるかのように愛し合った。





終了すると少し話し、お義母様が帰ってくる前にそそくさと帰った。





いい雰囲気で、たかちゃんの寝ているベッドに一緒に入りさらにキス


ずっと会えなかったから、ガマンできない状態だった。


抱き合っていると、、、



ガチャ、バタン、スタスタスタ



「ヤベッッ!!」



ドスン


たかちゃんにベッドがら突き落とされた。


仕方ないです。


お義母様が仕事の合間に帰ってこられたのです。


あたしも、おとなしくしてたら


「挨拶行ってこいや」


はぁぁぁぁぁ~??


「一緒に行けれんのん?」


「歩けれんもん」


トイレまで歩けるくらいなら、挨拶くらい一緒に行ってもいいじゃん。。。


という思いをしまい込み、たかちゃんの部屋から出た。


「すみませーん」


「お邪魔しますー」


と何回か声をかけると奥の部屋からお義母様が出てきて


「はぁ。。。」


「あの・・・たかさんとお付き合いさせて頂いているユイです。これ・・・つまらない物ですが」


「お見舞いに来てくれたのね」



お菓子を受け取り、たかちゃんの部屋に入り


「あんた大丈夫なんー?んもぅ。。。」


と言って出て行った。


さすが関西のおばちゃん。






一息ついて腰を下ろすと、また部屋にお茶を持ってきてくれた。


「お名前なんておっしゃったけ?」


「ゆいです。」


「いくつなの?」


「20歳です。」


「学生?」


「はい。短大です。


面接のように質問の嵐がやってきた。






たかちゃんが腰痛で苦しんでいた一週間。




この真ん中あたりで、あたしはたかちゃんのお見舞いに行くことに決めた。




たかちゃんにメールする。




「お見舞い行きたいんじゃけど」





「ありがと。じゃあ、9時くらいなら誰もおらんと思うから」





「わかった。なら、明日行くな」





と簡単に決定した。














とりあえず、何か持っていかないといけないと思ったが、バイト帰りの時間にはコンビニしか開いていない。




そして・・・所持金1500円。




明日の交通費を考えたら、使えるお金は約1000円。




この時点で普通の菓子折りを探せば問題なかったのだが・・・




『手作り』という発想が頭に浮かんでしまったため、コンビニのカゴの中には無塩バターが入れられた。










そして、家に帰った時点でもう3時ごろ。




寝ずにクッキーを作ってみた。




何とか完成し、ディズニーのかわいい缶に詰め一息ついた。




少し仮眠し、朝の8時頃には家を出て一応7時から開いているスーパーを覗いて500円くらいのお菓子を買った。




電車とバスでたかちゃん家に到着。




ピンポーンと押すと、元気のないたかちゃんが腰をかばうような歩き方で出てきてくれた。












初めて入るたかちゃんの家。




小さいアパートではあるが、ここでたかちゃんが毎日生活しているのだと考えるだけでワクワクする。




たかちゃんは立っていられない程痛いみたいで、すぐにベッドに横になった。




「大丈夫?」





「うん・・・ごめんな」





「ううん。見て見て!!クッキー作ってきたんよ」





「ほんまやーありがとう」





「すごいすごい??」





「うん、すごいなぁ」





たかちゃんの部屋でキスをした。






腰痛の方は、1週間ほど休んだらだいぶ良くなったみたいだった。





借金は、数か月分は立て替えてあげていたみたいだが、温厚なたかちゃんもついにはキレて、ユウキさん家に行った。


しかし留守ばかりだった。


実は厄介な問題がある。


ユウキさんの車を買うためのローンではあるが、ユウキさんはローンが組めないためにミサさん名義でローンを組んでいた。


ユウキさん名義なら、たかちゃんはお兄さんと連絡をとれるし、どうにかなるがミサさんの身内とは関わりがない。


あたしは、諦めると思った。


たかちゃんは、あまり行動的な人ではないし、すぐ投げやりになる。


なのに今回は違った。


たかちゃんはミサさんの実家の電話番号を調べだし、電話したのだ。


電話する前は相当悩んでいた。


怒りはあるものの、一応友達だから。


「ミサちゃんの親に『そんなん知らん』って言われたら終わりやわ」


「払わんのが悪いんやから、実家に電話してもエエよなぁ?」


と、かなり気にかけていた。


どこまで優しいんだ・・・たかちゃん。





結局、電話してミサさんの母親に全てを話したら、泣きながら謝ってくれたらしい。


そして、貸していたお金を返してもらい、滞っていた分も払ってもらうことになった。


無事解決。




その後、ユウキさんやミサさんと会った時はそんなに反省した様子はなかったらしい。


一応、謝ってはくれたものの、それで終了らしい。


あたしだったら怒り爆発だが・・・


それでも、友達を続けるらしい。


たかちゃんの友達だから何とも言えないが。


人が良すぎないか。