「料理って科学なんだよ」
…ムシャムシャ、ムシャ……?
「農業って科学と数式なんだよ」
…モグモグモグ、ン……!
これは美味しい食べ物を作る人達から、直接聞いたこと。
超ベテラン層になると、また違った言い方をするのかもしれないけど。
三十代ぐらいの男性は「美味しいは科学だ」と断言する。
また、職場には理系の大学を卒業後、シェフ、農業関係、酒造業などに従事する男性が本当にたくさんいらっしゃった。
事実、私が美味しいと感じるモノたちは、理系思考の男性達が作っていて「美味しいは科学」をすんなり納得してしまう状況も重なっていった。
福島県『会津田島の祇園祭』
御祭りに参加する男性達が食べる御膳『御党屋本膳』にも、古代ロマンな美味しいと医食同源な科学がいっぱい詰まっていました。
ちなみに『御党屋本膳』は地域の御婦人(既婚者女性)が材料を集め、調理します。
特に気になったのは「アカザのほろあえ」「蓼(タデ)サーモン←昔は蓼鯖」。
※写真の御膳は『祇園会館』のメニューです。
「アカザ」と「蓼(タデ)」については、熊本大学薬学部HPにとても分かりやすい説明がありました。
「アカザ」は整腸効果。
「蓼(タデ)」は熱中症予防、整腸、殺菌、虫刺されなどの効果があるそうです。
昔々と今では、気候だけでなく医療状況も大きく違いますが、連日、真夏の御祭りに参加する氏子さん達の状況を考えれば、一つ一つのお料理に薬学的な意味があり、また薬草の効能にもぴったりと重なりあう事が分かります。
シロザ
二回茹でこぼしして、あく抜きすると、見た目は茹でたホウレン草。
シロザの花の羮(あつもの/スープ)
シロザとエビのクリームパスタ
シロザのほろあえ