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 7日に肺炎のため亡くなった俳優、二谷英明さん(享年81)の葬儀・告別式が11日、東京・芝公園の増上寺でしめやかに営まれた。“東京のお父さん”と慕っていた歌手、長渕剛(55)は「お父さん、たくさんの愛をありがとう」と弔辞を読み、故人をしのんで自曲「12色のクレパス」を熱唱。女優で妻の白川由美(75)は気丈に喪主を務め、集まった1000人に感謝した。

 ♪あなたがそばにいるだけで、私の心は安らぐんです…

 20年以上にわたり慕ってきた“東京のお父さん”を、最後は長渕らしく歌で送り出した。

 選んだのは1993年の名曲「12色のクレパス」。今の長渕の思いを代弁するかのような歌詞。ギターの弾き語りで心をこめて熱唱する姿に、弔問客からはすすり泣きが漏れた。

 83年にTBS系ドラマ「家族ゲーム」で白川由美と共演以来、二谷さんとは家族ぐるみの付き合いだった。

 出会った当時、「君が長渕君か。面白い芝居をするね」と言葉を掛けられたといい、「うれしかったです。だって、僕はあのころ、役者の“や”の字も分からなかった。迷っていましたよ。そんなときにお父さんがそう言ってくれた。お父さんの穏やかな、優しい瞳と優しい声のトーンがうれしかったんです」と言葉をかみしめながら弔辞を読み、故人の優しい人柄を振り返った。

 その後も、何度も二谷邸で食事をごちそうになった長渕は、二谷さんから「長渕君、懸命にね、懸命によ。そのまんま懸命にやっていったら絶対大丈夫だよ」と励まされたと感謝。「ふるさとを離れて初めての東京じゃないですか。家庭の味が恋しいし、不安でいっぱいじゃないですか。(そんな自分に)たくさんの言葉と、たくさんのご飯と、たくさんの優しいまなざしを投げてくださって。そのとき、初めて東京にお父さん、お母さんができたんです」と声を振り絞った。

 長渕は「これから先はずっと僕の心の中に、ともに生きることができるから」と最後まで涙をこらえ、「お父さんが好きだった言葉、懸命に。その言葉を僕自身も胸に秘めて、これから先も懸命に生きてまいります」と宣言。歌を含めると17分半にも及ぶ弔辞に、故人への思いのすべてを込めていた。

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