今日はクリスマスイヴ。

彼女の家には暖かな光を放つ、

大きな暖炉がある。

昔は使っていた物だから、

未だにすすが残っている。

1年に一期間その暖炉を使う日がある。

それは12月だ。

もちろんクリスマスには暖炉に火が

付いており、

暖かな炎の明かりが家の内側から、

窓の外へと漏れ雪を照らしている。

24・25・26日は、

3日揃って豪華な食事か出される。

彼女はそれで満足だった。

だかまだイベントは終わらない。

明日はサンタさんが来るクリスマス。

明日の朝早く、

白い息を吐きながらソリに乗って、

色んな家々にプレゼントをそっと、

置いて行ってくれる。

彼女はそう考えるだけで、

胸がいっぱいになるのだ。


今日、

大きなチキンの丸焼きが、

長テーブルにどんと置かれた。

家族と家政婦さん。

皆そろって食事を楽しむ。

母が口を開く。

今日は何を頼むの?

プレゼントが届くようにブーツを出さなくちゃ。

と。

それはヒミツ!

彼女が答える。

その夜は皆が幸せだった。


クリスマス。

いつもより早く起きた彼女は、

リビングに直行する。