月刊小笠原諸島228
小笠原諸島の火山 Volcanoes of Ogasawara(Bonin) Islands

写真1 1986年母島に漂着した軽石(ロース記念館)
・噴火浅根[ふんかあさね]
25°27.3'N, 141°14.3'E(北硫黄島),北硫黄島の北ノ岬の西方約5kmに噴火浅根(最浅水深14m).
2022/03/27「噴火が確認された。気象庁によると、噴煙の高さは約7千メートル。同庁は東京都小笠原村に降灰への注意を呼びかけたが、降灰被害は確認されていないという。」*
その後の航空機による調査でも、変色水が観測されたものの噴火は確認されず、衛星画像の雲を”噴煙と見間違った”のではないかということらしい。
・ 硫黄島[いおうとう]
「7月11日以降、硫黄島から数キロの海域で、小規模な噴火が複数回にわたって確認されている。防災科学技術研究所の現地調査では、この噴火によって噴出したマグマが急速に冷やされて固まった、溶岩とみられる岩塊が海岸に打ち上げられていた。その大きさは、最大1.5メートルにも。
さらに、7月31日の午前9時前、小笠原諸島の硫黄島沖で漁師の方が撮影した映像には、海からもくもくと白い水蒸気のようなものがあがる様子が映って、この約5時間半後、海面に突如黒い水柱が。その4秒後には、水柱は2倍ほどの高さに。その高さは、20メートルから30メートルにまで達したと。
東京大学地震研究所、青木陽介准教授によると、今回の噴火は、2021年から続く火山活動の一連。ずっと水蒸気噴火みたいなものが多かったので、久しぶりに"マグマが出てくるような噴火"。今までそんなにほとんどなかった。歴史上なかった非常に珍しい。」*2
写真2 1986/3 母島沖港に漂着した軽石群
・福徳岡ノ場[ふくとくおかのば]
24°17.1'N,141°28.9'E,南硫黄島の北東約5km,海底火山、1904~1905年、1914年に火山島“新硫黄島”を出没させた。1986 年の噴火では長径600m、高さ15mの新島が生じたが、噴火終了後海食によって消滅,その時の"軽石"は、"小笠原諸島父島、母島に大量に漂着"(写真1~3)、又本土海岸各所にも漂着した。
「2021/08/13 当庁航空機により噴火を確認。噴火の規模大、08/15噴火及び新島の存在を確認。また、大量の軽石と思われる浮遊物が蛇行しながら北西方向に約60km流れているのを確認。」*3
大量の軽石は、小笠原諸島父島等漂着は前回と違い僅かで、"琉球・奄美諸島に大量漂着し、四国、本州南岸にも漂着"し、漁業や観光に悪影響を及ぼした。
「海上保安庁は3日、小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で昨年8月に形成された新島について、昨年12月の観測を最後に陸地が確認できなくなったと発表した。波に浸食されて陸地が縮小し、"海没"したとみられる。」*4

写真3 同、沖港前浜に打上げられた軽石群(中央帯状)
* 朝日新聞デジタル2022/03/29
*2 めざまし8「#NewsTag」2022/08/10
*3 海上保安庁海洋情報部 福徳岡ノ場/火山データベース
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo24-2.htm
*4 東京新聞 2022/08/04
