8人兄妹の三番目に生まれて、きっと特別注目もされず手もかけられず愛情をあまり感じることなく育ったのだろう
時代のせいもあるのだろうが、母に向けた愛情もどこか利己的で強引なものだった
常に自分中心、私達のこともまずは自分ありきで子供は二の次といった感じだった
私達はそんな父が本当は嫌いで苦手だったけど、子供心に好きになろうと努力していたような気がする
それでもなかなか理解できなくて、兄は早々に家を出て寄り付かなくなり、私もあまり接点を持たないようにしていた
それが無意識のうちに自分が傷つかないようにする術だったのだ
結局父が心から愛していたのは母だけで、母はそんな父のわがままに振り回された

自分の好きな事だけにお金をつぎ込み、それ以外のところには一切興味がない
なんだか寂しい人でした

頑固で真面目で融通が効かない

人に頼らず自分のことは自分でする

晩年の父は痛々しくも一生懸命生きていた

私達にも頼らざるを得なくなって、少しは有り難く思ってくれたかな

本当に困った人だったけど


これが私の父です。