注:これは友達が体験した 

  実話の物語です





君を好きになるまで ~気付かない青春~



キーンコーンカーンコーン・・・


授業が始まった

最悪だ

またあの二人を

みなければならない


木藤とリオ・・・


先生が来て

みんな席につくと

二人は話し始めた



妃尾 「はぁー・・・」



ため息がつく

なんでだか

凄くモヤモヤする

そしてイライラする


これはもしかして


やきもちか?

私はリオに木藤を

とられる気がしてるのか?

まさかそんなわけない

私には好きな人がいるし



妃尾 「はぁー・・・」



再びため息


私は何を

考えているのだろう

何を思っているんだろう

何がしたいのだろう

何をすれば良いのだろう


考えれば

考えるほど深くなる

それだったらー・・・



妃尾 「何も考えないでおこーっと」



キーンコーンカーンコーン・・・


授業が終わった

何か考え事をしていると

あっという間に終わるんだな



七海 「妃尾ーちょっといい?」



妃尾 「いいけど」



急に七海が私を呼んだ



七海 「なんかリオと木藤仲良いよね」



なんだ急に

そのことは私の中では

すんだ話なのに



妃尾 「うん」



七海 「あのさ妃尾!木藤はリオの事どう思ってるかきいて」



きましたよ

言うと思いましたよ

あんた振られたのに

まだ頑張るのかよ


まぁー・・・でもおもしろいからいいか



妃尾 「いいよーまかせとけ!」



七海 「ありがとう」



会話を終えて

七海はどこかへ行った



妃尾 「次は掃除か」



丁度タイミングよく

掃除の時間だ

私たちのクラスといったら

マジでサボりたいほうだいだもんな

そん時に聞くか



沙花 「妃尾ー掃除行こ」



妃尾 「あいー」



ザワザワ


私の前方から

男子の声が聞こえる

あれはー・・・新藤・・・?



妃尾 「さかー!新藤だよ!!」



沙花 「あ、本当だね」



新藤秋人

私の好きな人

クラスが違うから

たまにしか会えないし

たまにしかすれ違わない

でもそれだけでも

私の胸は躍るのだ



妃尾 「ラッキー」



こうしてみると

やっぱり私は新藤が好き!

卒業式には

今度こそ告白する!



木藤 「あははは」



私がそう思ってると

後ろから木藤の声がした



妃尾 「あ・・・忘れるところだった」



七海に頼まれてた事を

忘れるところだった

危ない危ない・・・


~♪


掃除を開始してから

15分たった

掃除の終わりの

チャイムが鳴りだした



妃尾 「木藤~」



木藤 「何?」



七海から頼まれた事を言った



木藤 「はぁー?好きな訳ないじゃん」



妃尾 「だよねー」



返ってきた言葉は

私にとっても

ほっとする言葉だった



妃尾 「じゃあ教室にかえるわ~」



木藤 「うん」



私が教室に戻ろうと

走り出したとたん



木藤 「妃尾!」



急に木藤に呼びとめられた



妃尾 「?」



めずらしく

木藤が呼びとめたので

ちょっとビックリして

後ろに振りかえる



妃尾 「なんだ?」



私が訪ねると



木藤 「妃尾・・・身長縮んだな!」



ストレートに言ってきた


確かにさっき

木藤の前に立った時

私の方が小さく

感じられたけどー・・・



妃尾 「うるさいわぁ!!」



一言のこして

私はダッシュで教室に帰った


心臓の音がうるさい

あのまま木藤の傍にいたら

私まで木藤の事ー・・・



妃尾 「うわああ!考えたくない!!」







                                   つづく♡