思いがけず訪れた陽性判定。
その後、HCGはぐんぐん伸びていき、
胎嚢確認、心拍確認、成長確認……と
さまざまな壁も乗り越え、無事クリニックを卒業できました。
そして産院に移り、12週頃に原因不明の大出血こそあったものの、なんとか安定期に入ったところです。
何度採卵してもうまくいかなくて、
もはや諦めるべきなのではと
不妊カウンセリングを梯子していた頃は、
こんな日がくるなんて想像もできませんでした。
自分が不妊治療の真っ只中にいたときは、
同じカテで陽性判定のブログを見るのがとても嫌でした。
だからこんな投稿をしている自分のことも
面白くないと思って見ているひともいると思います。
それで構いません。
そして「わたしは○○したら妊娠できました」みたいなことをみなさん書きたがるなと思って見ていたのですが、
わたしはあえてそれは書かないつもりです。
たぶんよかれと思って書いているのだと思います。
不妊の原因はこれだった、
こんな治療をしたのが成功につながった、
だからあなたも参考にして頑張って。みたいな。
でも自分が陽性判定をもらって真っ先に思ったのは
「これ偶然だよね」
ってことでした。
もちろん、ブログには書いてきませんでしたが、
体外受精以外にも色々やりましたよ。
鍼治療、食事改善、サプリメント……。
どれも効果は不明です。
クリニックに至っては、毎回同じことの繰り返しで、
何か特別なことをしたわけではありません。
わたしが通っていたところは、
ブログをさかのぼっていただければ分かりますが、
特別大きいところでも、有名すぎるところでも、
最先端の医療が受けられるところでもありません。
いたってふつうです。
というか正直、毎回同じ治療に不信感さえありました。
(クリニックの方々、無礼ですみません)
いわゆるガラガラポンなのです。
いい卵子と精子が出合えば妊娠するし、
そうでなければ最初からやり直し。
しかもやってみなければ分からない。
でもそれが不妊治療を始めたばかりの私にとっては、
なかなか受け入れ難かったのでした。
会社勤めをされている方なら共感してもらえるかと思うのですが、ふつう、何か物事がうまくいかなかったときは
「PDCA※回せ!」
っていいますよね。
※Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)
うまくいかない原因を探して、別の方法を試みたい。
なのにクリニックでは前回の敗因を分析してもらえないし、改善策も提案してもらえない。
「運が悪かっただけ」
そんな感じだったのです。
でも色んな方のブログを見ていて思ったのは、
どんなに患者に親身になってくれるクリニックであっても
結果が出るときは出るし、ダメな時はダメなんだな
ということでした。
もう本当に、たまたま。
なんか分かんないけどラッキーだった。
ただそれだけです。
だからいま治療中だっていうひとも、
それもたまたまです。
ずっとやってるひとだってそう。
あまり根詰めないでほしいです。難しいことだけど。
余談ですが、不妊治療中(特に採卵のとき)は
本当に看護師さんってありがたい存在だなって思いました。
無麻酔で採卵だったので不安しかなかったのですが、
汗でぐっしょりの手を握ってくれて、どれほど安心できたか。
医師はもちろんすごいと思うのですが、心のケアって軽く見られがちですけど、まじ偉大です。
子どものころ肺炎で入院したのをきっかけに
「看護婦(師)さんなりたい!」
といっていたことを思い出しました。
そのときもすごく優しくしていただいたんですよね。
結局、別の道に進んじゃいましたけど。
閑話休題、このブログは今回で終了します。
不妊治療を始めるまで、こんな(辛い)世界があることを
知りませんでした。
そして自分はもっと綺麗に生きられる人間だと思っていました。
体外受精までするぐらいなら、養子縁組をするんだと本気で思っていましたから。
でもいざ自分が当事者になってみると、そんな簡単に諦められないのだということを思い知りました。
浅はかな人間でした。
社会のマイノリティーに属する辛さも、少しだけですが、理解できるようになった気がします。
みなさま、ありがとうございました。
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追記
7月末、予定日より8日早く3160gの元気な男の子が誕生しました
おしまい![]()
