『B.C.S』を埋め込まれると脳に介在するβ-エンドルフィンが
→(脳内で働く神経伝達物質の一種。 鎮痛効果や気分の高揚・幸福感などが得られるため、脳内麻薬とも呼ばれる。 脳内で働く神経伝達物質「エンドルフィン」のひとつで、モルヒネと同じような作用をする物質)
物凄い高揚感と満足感を数日間発動させる。
第一段階で得た
著しい満足感は大体3日~5日程過ぎ去ると全ての人は無くなってしまうのだが、
代わりに
目の前にモニターが現れる。スマフォの巨大版が前方50cm程度の場所に出現すると思ってほしい。
(モニターは他人には見えなく、大きさもまちまち、個人差がある。)
すると、驚愕する現象が次々にあつしに訪れる。
目で見たすべての物がモニターに映し出され、モニター内では相手の思う事、感じていること、その身に着けてる物質、又はありとあらゆる物(人、機械、動植物)すべての経歴?や生い立ち?等の全ての情報がモニターに映し出され、さらに深みを感じようとすればするほど細胞に至るまで分析が可能になる。
あつしも最初はその現象を楽しんでいたのだが
時が過ぎると(個人差はあるが7日間程度)モニターは消えてしまう。
「なんだ、10日ほどで夢の世界はおわりか・・・。」
「まぁ$100,000ももらったしこれで幸せ感も達成されたしなぁ」
諦めかけていた時に第三段階が訪れる
脳内に物凄い衝撃が襲い掛かりモニターが消えた代わりに五感がすべてを分析していく・・。
「なんだ、この感触は」
五臓六腑にしみわたる?ほっぺたが落ちる?感覚
一気に若返る感触
今まで経験した事の無い新しい気分が津波の様に押し寄せてきた・・・。
表現が難しいが悟りというかなんというのか・・・?
つまり、触ったり臭いをかいだり音を聞くと全ての存在理由、すべての減少が分析できてしまう能力が開発される。
その段階まで来ると
自意識を開放させれる事さえ出来れば
(個人差はあるのだが)
古い言葉で言えばテレポーテーションが可能になる・・。
一度行った場所へ瞬間移動が可能になる・・。
「なんだこのシステムは俺たち人類は何に向かっていくのか?」
少々満足感から軽いカルチャーショックの様な恐怖感があつしを襲い始める・・・。
さらに
第4段階は自意識を他人(例えば普通に歩いてる通行人でも)と共有させる事が出来れば、自分が訪れた事の無い場所でも、その人が行った場所へ瞬間移動が可能になる・・・。
あちらこちらで
その能力を手にした人類が現れるのにさほど時間を費やす事はなかった・・・。
今はこの能力を楽しむ人類は・・。
いずれ訪れる破壊、強制、ありとあらゆる恐怖が待ち受けている事に気づかず。
つづく
