人生でそんなに多くはないですが、セミナーなるものを主催したことはあるんですよ(そこ驚かない)。
で、数十分から1,2時間ほど、ひとつのテーマについてセミナーやると、やってる途中や終わってから
「○○先生」と、受講してくれた人から呼ばれます。
これが、嬉しい人もいれば、ちょっとくすぐったい人もいると思います。僕は正直くすぐったい方ですが、まあ、セミナーをやるんだから当然なのかなとある時期までは思っていました。
ですが、セミナーを受けた後の受講者の人はその後何をするのか?と考えたら、講師と生徒ではないのではないか?という疑問がわきました。
かなり面倒くさい話になってしまいますが、お付き合いいただけたら幸いです。
・講師は話す内容をどうやって作っているのか?
セミナーを行なうには、講師は受講者の人たちに教える内容と言うものを決めなければいけません。
では、講師の人はどうやって教えるネタを持ってくるのでしょうか?
まあ、単純に考えると以下の要素からできるのではないでしょうか。
1.過去に自分が学んだスキル
2.本で読んだ情報
3.他人から聞いた情報
1から3に受講者の年齢層や実力、客層から自分である程度アレンジしたものを伝える事になります。
これが、講師のオリジナルかどうかという問題もありますが、この場合、講師が伝える情報は、講師が今まで受け取ってきた情報をまとめたものです。
・受講者は学んだ後に何をする?
受講者さんは、講師から伝えられた情報を活かして、自分の仕事やスキルアップに使う人もいるでしょうし、ひょっとしたら、考えていることと違う内容だったために、ブログやSNS、もしくは、人伝えに「あの講師のセミナーは駄目だよ」と発信するかもしれません。
ポジティブな使い方もあればネガティブな使い方もあるのはある意味当然なのかもしれませんが、受け取った情報をどう使うかは受講者に委ねられている部分です。
・セミナー講師と受講者の関係性は何に似ている?
ここでセミナー講師と受講者を、卸売問屋と小売業を行っている店という風に例えてみましょう。扱っている商品は「情報」です。
卸売問屋であるセミナー講師は、自分が今まで仕入れてきた情報を、加工して、小売業の人たちに卸します。
そして、小売業者である、受講者さん達は、自分がさらにその情報を、お客様(こういう場合は受講者がセミナーをやったり、メルマガやブログで読者に伝える)に卸します。
もしくは、お客様に、あまり良くなかったというネガティブな情報だけを伝える小売業者もいるかもしれません。
よくセミナーと言うと、歌手のコンサートや、舞台上の舞台俳優がお客さんに何かを見せてお金をもらうみたいなものをイメージする人がいますが、セミナーと受講者はカスタマーではなくパートナーとして考えるべきではないか・・・
かなりめんどくさい話になりましたが、これはセミナーだけでなく、情報を元にした商売全てに当てはまります。
