私この歌のこと、初めて聞いた時から変だと思ってて。

自分が実際、三十路過ぎの女になって、やっぱ変だったって確信したので、どうしても書いておかなきゃと思うのでレビュー書きます。

 

歌詞はこれです

 

この歌、最後に「三十路過ぎたら需要なんてないぞー」で終わるんだけど、この歌詞の最後がそれで終わるって本当に変なんだよね。

だってこの歌詞の通りの、なんて言ったらいいんだろう…いわゆる奔放に?生きてる女性が仮にいたとしてさ、三十路過ぎたら需要がなくなるのってその奔放さとはまったく関係ないことじゃん。

 

私は仕事柄、多くの女性と接してきた。生まれも性格も容姿も生き方も皆それぞれだったけれど、すべての女性に共通していたことがある。

それは、社会に自分の居場所を確保するのが難しいって事。

結婚出産などして、一旦仕事辞めちゃったりしたら尚更だよ。

 

ビクターさん、キュウソネコカミさん、本当に知らない?分からない?

女性が三十路過ぎたら需要なくなるのは、女性が奔放に自分勝手に生きてたからじゃないです。それ、関係ないです。

関係あるのは、社会構造がどうなっているかなんです。

 

一人前の椅子(需要)がもともと男性より少なく、また年齢とともにその椅子が更に減少していくという日本女性の置かれた現状。

それを一度でも真面目に考えたことがあれば、この歌詞には絶対にならないはずなんですが…

 

「え?でも自分勝手に生きてたらそのうち需要なくなるでしょ?そういう女性のこと歌詞にしただけだよ」って言い訳は通用しない。

だってそういう話なら別に男女関係ないもん。男だって一緒じゃん。自分勝手奔放な人は需要なくなるじゃん。

なのに、あえて若い女性だけ取り上げて「三十路過ぎたら需要ない」って歌う、その裏にある底意地の悪さって、相当なものがあるよね…?

 

 

 

あれはもう三年以上前になるか…過疎化まっしぐらの地方のライブハウスにキュウソネコカミがワンマンライブで来て。私はその中に客の一人として居た。

ヤンキー怖いの歌もどうよと思ったけれど、この歌も相当引っかかるものがあった。ライブ、楽しかったんだけど、心になんか違和感が残ったのも事実。

ライブハウスで一回聞いただけじゃ、何歌ってるか把握すんのは無理。だからそのあとCD買って聞いてみたんだけど、想像以上にめちゃくちゃな歌詞すぎて。何でこんな歌作ったんだろうって。こんな間違いな歌を。

ショックでそれ以来キュウソネコカミは聞けなくて。今現在を知らないままこのブログ書いてて申し訳ないんだけど。

 

世の中、無知で何かを叩いちゃう人はいっぱいいる。

ネットを開けば女性軽視発言が大量に投稿されてる。

私は例え素人でも、表現には気を付けて欲しいと思うんだけど、キュウソネコカミってビクターからメジャーデビューしてるプロだよね?

ビクターから発売されてるCDがこれって…

 

ライブハウスで観た彼らは大勢のファンの歓声を受けてステージに立つ人気バンドで。

そんな人気を得てるバンドから発されるメッセージがこれってさ…

 

一体何を見て、何を思ってこの曲を作り上げたのか。そして発売したのか。

誰か私に教えてください。この間違いな歌がビクターから堂々発売された意味を。