EVERY LITTLE STEP

EVERY LITTLE STEP

LIFE in SEATTLE

Amebaでブログを始めよう!
実に冬のシアトルらしい今にも雨が降りそうな朝、Ballardで日曜に開かれているというマーケットへ友人と出掛けた。
寒い朝だと言うのに辿り着いた頃には既に大勢の人で賑わっていた。

この通りは歩行者天国


ホットアップルサイダー、メキシカン料理、ピザ、ホットドック、チーズ、紅茶、マッサージオイル、石鹸など立ち並んでいる店の種類は様々。
それぞれ趣向を凝らした店構えだった。


可愛らしいワニが出迎えてくれるパン屋さん

露店形式なので気軽に立ち寄れるのが良い。
店によっては積極的に試食・試飲を勧めていた。
特に安いわけではないが、量販店で買うのとはまた違った楽しさがある。



其処彼処にミュージシャンがいて演奏していた。
上手い人の周りには人だかりが出来ていて分かりやすい。
家族連れや犬を連れた人を多く見掛けた。


続いてはRegal Cinemas Thornton Place Stadium 14 & IMAXというNorthgate Mall近くにある映画館で"Les Miserable"を鑑賞。
チケットは映画館入口で購入するシステムとなっており、チケットを持っていない人間は館内へ入れない。

チケット代は大人$9.25、日本の半額以下だ。
ソワレだと$11.50になり少し割高になるらしい。
指定席ではなく自由席だった。

館内の様子はほぼ日本のものと変わらないが、椅子に座って驚いた。何故か前後に揺れるのだ。
後方へ体重を掛ければ若干だが後ろに傾くように設計されている。
リクライニングほど大胆に傾くわけではないので、あくまで気持ち程度だが、最初は居心地が悪かった。
座席前や左右の幅は日本より広めと言ったところか。
肘掛けは自由に下ろせる仕組みになっていた。

殆どの人がポップコーンや飲み物を片手に座席についていたが、作品の特性上か煩く感じることはなかった。
そして作品終了後、自然と拍手が湧き上がった。
日本ではあまり見ない光景である。
良い作品に対しては周囲を鑑みず惜しみない拍手を送る、そんなアメリカ人の気質はとても好きだなと思った。
週に一度の洗濯デー、それが土曜日である。
洗濯かごを抱えて渡米後二度目になる洗濯をしようと試みたが、なんと洗濯機が動かない。
何度か挑戦してみるものの、うんともすんとも言わない。
冒頭でも述べた通り、洗濯は週に一度と決められている。
今日洗濯できなければ拙いのだ。何としても洗濯したいのだ。
頼みの綱のホストファミリーは外出中。
途方に暮れながら洗濯機と格闘する、そんな一日の始まりとなった。


話は変わるが、アメリカに来て驚いたことの一つ。
トイレの上下が異様なほど空いていることだ。

NORDSTORMの個室トイレ

扉の下部分はかなり見通しが良く、中に人が入っているか一目瞭然だ。
こんなにスペースを空けなくとも日本でよく見掛けるような色の変わるロック方式にすればよいのに…と思ってしまう。
上方も、背の高い女性であれば頭が見えてしまうのではないかとハラハラする。
アジア人は全般的に背が低いためその心配はないのだが、個室に入っている人と鏡越しに目が合ったら気まずいことこの上ない。


同じくNORDSTORMのトイレ

扉を開けた右側にトイレの個室が、右側には上のような広々としたラウンジがある。
ただし一度もここで休んでいる人を見掛けたことがない。
トイレ個室が並ぶスペースとは特に区切りがあるわけでもないし、トイレの中で寛ぐよりも外の方が居心地が良いだろう。
日本のように、パウダールームで化粧をしている女性は殆ど目にしない。


商業施設ほど広くはないが、私が滞在している住宅もバスルームがかなり広い。
ユニットバスと呼ぶにはあまりに広過ぎる空間だが、シャワーブースとトイレ、洗面所を分ける仕切りは特にない。(シャワーブースにはカーテンが掛かっているが)
アメリカがオープンな質なのだろうか、それとも日本が恥ずかしがりすぎなのだろうか。


三日間の奇跡的な晴れ間は長く続かず、本日はどんより空に出戻り。
一度快晴を味わってしまうと中々にやる気を削ぐ天気ではある。
とは言え家でじっとしていても仕方ないので、先日も参加した会話サークルへ参加しに出掛けた。

University Districtの一角にある店で毎週会合をしているらしい。
店に入ったからと言って全員が注文しなくても良いみたいだった。
喉が渇いていた私はたくさんある中からグリーンアップルティーなるものを頼んでみたが、お味はまぁまぁ…。

30人程集まった学生達は殆どがアジア系。
日本、韓国、中国、台湾、タイ……加えてほんの少しの欧米人といった割合。
殆どが非ネイティブのため互いの言いたいことを理解するのが難しく感じることもあるが、同時に言葉の表現を学べる絶好の機会でもある。
やはり長い間この地にいる留学生は語彙が多く、自己紹介も手慣れている。
一つ一つの文章を言うのに一々頭で考えていないのだろう。
繰り返し同じ表現を使うこと、その機会を作ることが上達への道だと感じた。


カラオケに行くという彼等と別れ、早めに岐路についた。
シアトルに来て半月経つが、どうにも夜が遅い生活には慣れない。
終電にさえ間に合えば良いと思っていた日本とは違う。
何より私は、この地へ遊びに来たわけではない。学びに来たのだ。
日本では得難い経験のみに焦点を絞ろうと、自身の目標を再確認した。


夕食後はホストマザーと映画鑑賞。
私が持ってきた映画の中から彼女が選んだのは『ヘアスプレー』というミュージカル作品だ。

ヘアスプレー [DVD]/角川映画

¥1,890
Amazon.co.jp

1960年代のアメリカ田舎町を舞台にした明るく楽しいミュージカルという認識だったため特に気にせず観始めたのだが、途中でふと気付いた。
この作品、まだ様々な差別の色恋時代を背景にしているため差別的な表現が多々登場するのだ。
その差別に対して明るく逞しく立ち向かっていく姿をコメディタッチで描いているため、決してシリアスな作品ではないのだが、私がお世話になっているホストファミリーには白人と黒人がいる。
すぐ近くのスペースでは黒人の男の子が音声を耳にしている筈なのだ。
ただの映画の中の表現だが、もしかしたら気に障るかもしれない。
彼等の気持ちは、日本人である私にはよく分からない。
内心ヒヤヒヤしながら観ていたが、当の本人たちは全く気にする余裕もなく、ホストマザーに至っては時折笑い声を上げながら楽しんでいるようだった。
エンドロールを観ながら、自身の心配が杞憂に終わったことにホッと旨を撫で下ろした。

日本に住んでいると、どうしても人種に鈍感になる。
教科書で学んではいるものの、肌で「人種」を感じる機会は少ないからだ。

しかし、だからと言って気にしすぎる必要はないように感じた。
障害者やお年寄りに対する接し方と同じだ。
配慮はすべきだが、気にしすぎることはかえって失礼なのかもしれない。
特にここアメリカでは、嫌なことは嫌だとハッキリ主張してくれるだろう。
映画ひとつ観るだけで発見の連続である。