居場所ならまた作ればいい

 

最終巻です!!

前巻までのレビューはこちら。

  下矢印

つくものはなし1、2

 

私、これBLって銘打ってますけど

全然BLではありませんw

ルチルコミックスだし

キャラはほぼほぼ全員男性だし

ロマンス方面にいくかな、と思った二人も

結局BL的展開にはならず(その後はわかりませんが)。

でもお話は面白いので

是非手にとっていただけたら。

ちなみに原作の神奈木智先生は

別のレーベルでガッツリホラー書いているけど

これは非人間がいっぱい出てきても

つくも神なので幽霊とか悪霊とか

そういうおどろおどろしいものではありませんw

むしろほのぼのです。

 

山本 小鉄子作画/神奈木 智原作「つくものはなし3」

叔父の営んでいた喫茶店を継ぐ決心をした月見里桂太。その店には、“付喪神”たち――強面イケメンのアメ、ゴスロリ女装男子のココ、チャイナ服をきた美青年・蘭芳、猫耳のおじさん、美少年セディ&大和が住んでいた。そこに、かつて店を切り盛りしていた咲月も戻ってきて、桂太はこの店を再開すること決意。そんな中、店のあたり一帯が再開発のため土地の買取が進んでいると知り、店の存続のため地主・桐原のもとを訪ねる桂太とアメ。地主は昨日ひょんないきさつで、店で休んでもらった老人だった。しかも大和と同じ黒楽茶碗の付喪神たちもいた。土地を売らない条件として、「大和を返してほしい」という桐原に桂太は⁉

 

叔父の家をお店を守るため、

桂太とつくも神たち皆であれこれ考えて行動するのだ。

それで開発地域の土地の地主に直談判しに行く桂太。

そこにいたのは地主の老人。

そして、なんと大和とそっくりの少年の姿をしたつくも神の子供たちもいたのだ。

実は大和は地主が持っている茶碗の元の持ち主。

他の茶碗たちは顕現化したのにその茶碗だけ表れず、

叔父さんがそれを一客引き取ったのだ。

引き取ったあと、大和が顕現化した。

地主は桂太が持っているその茶碗(大和)を

返却してくれたらという条件をつけてきたのだ。

 

叔父のもとにつくも神たちが集まったのは偶然ではない。

彼はちゃんと物たちの声を聞く耳を持っていたから。

なので傷物で人前に出せないと言われた大和の茶碗の声にも

叔父は真っ先に気付き、彼のもとで大和は顕現化できた。

でも桂太はつくも神だって自分を知りたいだろうと、

条件云々は伏せて、大和に一度会いに行っておいでと提案。

もちろん、大和は会いに行っても向こうに帰る気はないし、

大和と地主とそのつくも神たちとのやりとりを見てても

桂太と大和たちとの絆がすごく深くなっていることに気付く。

 

この買収劇は結局咲月の家出が引き金になっていたこともあり、

咲月も自分の父親や父の親友の愛情に

改めて気付くことになるわけだ。

 

気になる叔父さんの病気については、

これってこんなに回りくどい事せずに

正直に話をしていたら良かったんじゃないの?って思うけど、

そうなると桂太はきっとダメダメ桂太のままだったよね。

彼の成長物語でもあるので

結果的にはこれで良かったんだよ。

叔父さんも無事だったし。

最初はめっちゃ頼りなかった桂太が

見違えるようにしっかり自分の意見を言え、

皆を守ろうとする姿は1巻目からは想像つかないね。

 

芳蘭もセディも過去のしこりを残すことなく

すっきりした終わり方になって

読後感が良かったです!!

でも何年経っても

あの子たちが成長しなくてお店にくるお客さんは

不審がらないのだろうか〜ww

ま、そこは神様の不思議な力でどうにかなるだろう。

 

アメと桂太がくっつくのかと思ったけれど

それはなかったww

 

H度なし

ストーリー度満月満月満月やや欠け月

 

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