モノトーンの風景に

今日鮮やかな青が加わった

 

初読み作家さんです!

ケモミミ好きとしては

あらすじに惹かれて購入したんだけど、

こちらも大当たり〜〜!!クラッカー

猫はよくケモミミに登場するけれど、

お相手はトカゲ!

トカゲはなかなかないよね。

やっぱりつるりんとしているところなのかな。

毛があってもふもふの方が

需要があるものね。

でもこれ読んで私の認識も変わりました!

そして猫とトカゲの特性も良く出ているのも良かった!!

 

ながべ著コミック「モノトーン・ブルー」

世界はモノトーンで退屈だった――彼が来るまでは。 猫のハチがいる獣だらけの学校に転校してきた蜥蜴のアオイ。 単調な毎日を持て余していたハチにとって、それも別に興味を惹かれることではなかった。 しかし放課後、アオイの小さな秘密を覗き見る。 それは目の覚めるような、強烈な、青。 必死に隠そうとするアオイにハチは一つの提案をする。 人外ストーリーテラー、ながべの獣人青春BL!

 

面白かった!

すっごくいい!!

異種同士の友情以上恋愛未満なお話。

これ続きを描いて欲しいな〜。

は虫類苦手なんだけど、とかげのアオイが可愛くて

思わず可愛いトカゲの画像を検索したくらいだものw

 

ハチワレ猫のハチは何に対しても興味がなく

何に対してもやる気がない。

そんなハチが興味を持ったのが転校生アオイの青い尻尾。

人前では隠している尻尾を放課後偶然見てしまい、

以来ハチはその青い尻尾を見たくてアオイと仲良くなっていく。

 

ハチとアオイの二人だけの時間、

二人だけの秘密。

そういうのってちょっとドキドキしていいよね。

その過程も良かったしアオイの辛い過去も説得力があった。

この話ってケモミミだからフィクションと感じられるけど、

決してそうじゃない。

他人と自分の相違点を見つけ違う人を排除したい、

そういう人間の心理を

ほ乳類とは虫類にすることで

よりわかりやすく表現している感じがした。

圧倒的に毛のある動物たちがいる街で

その街の学校に来るということはもちろん回りは皆ほ乳類。

その中でトカゲのアオイは恰好のスケープゴート。

なのでアオイは陰湿ないじめに遭っていたのだ。

尻尾を隠しているのもそのいじめから逃れるために

自切して短くなってしまったのを隠すため。

なのでアオイにとっては尻尾は忌々しい過去でしかない。

皆と同じふさふさの耳と尻尾が良かったと泣くアオイに

飾り気のない本音の言葉で向き合うハチのセリフが良かった。

 

いじめからちょっと他人を信じることに臆病になっていたアオイ。

だけどハチは出会った時から裏表がなくて

アオイはまた誰かを信じてもいいかなって思えてくるんだよね。

ハチって端から見てるとちょっといい加減だし、

怠け者だし、

決していい生徒ってわけじゃない。

でもそれもこれもハチの素直な性格(やりたいことはやる、やりたくないことはやらないってタイプ)からきている感じがするね。

だからこそアオイも戸惑いながらもハチに対して

心を開いていくのがわかる。

これ、まだ恋愛とかに進んでいるわけじゃないので

2人のその後が気になる。

是非とも2巻目が出て欲しいな〜。

 

そういえば猫の視界ってモノクロらしいですね。

だけど青は認識できるって。

それを知るとなおタイトルの意味と

ハチがアオイの尻尾に惹かれた理由がわかる。

 

H度ドキドキ

ストーリー度満月満月満月満月三日月