俺のせいでいいから

一緒にいてよ。

 

おげれつさんの作品を読むのは

はだける怪物上・下」に続きこれで2作目です。

たまたまなのかそれとも作者の作品のカラーとして

こういうものなのか

とにかく痛かったよ〜。

身体的にも精神的にも。。。。

でも目が離せないの。

そういうところは小説で言えば

木原音瀬先生に通じるものがあるよね。

 

謎めいたどイケ傷害男×人生底辺ヒモカス男

 

というどっちもどっちなカポーですw

 

あ!そしてナンバリングされてませんが1巻目らしい。

いい加減BLにナンバリングしないのマジ辞めて欲しい!

(売れなかったら2巻目がないからなのか?そういうのもたまに聞くけど。

じゃあ最後のページにTo be continuedって文字もいらんよね。

その文字を入れるならちゃんと1巻目とわかるようにすべき。

それとも続きがあると知られると売れなくなるからなのか?謎。)

 

おげれつたなか著コミック「ハッピー・オブ・ジ・エンド」

「おめでとう、生きてる」 昼下がりのゴミ捨て場、見覚えのある男の声で目が覚めた。 空腹で金もない千紘は新しい"家"探しに訪れた行きつけのバーで ド好みの男・ケイトに目を奪われ声をかけると好感触。 まさかのホテルに誘われ、いい雰囲気になったところで 突然電マでボコボコに殴られたのが1日前――。 全てを思い出すも、仲間を呼ぶケイトの様子を見て 今度こそ殺されるかもしれないと思いつつ回収された先はアパートの一室。 ケイトの目的はとある探し物で、自分が用無しだとわかると あっさり「消えて」と言い放たれるが帰る"家"もない千紘で…。 謎めいたどイケ傷害男×人生底辺ヒモカス男 クソみたいな人生、愛に飢えたふたりの歪な協和音

 

あらすじを読んで一瞬躊躇したけど(痛そうだったので)

読み始めたら止まらなかった。

とにかく辛いえーん

読んでる途中は

なんかどこを向いても辛いことしかなくって

この二人の行き先は奈落の底しかないんじゃないの?と

思ってしまうほどに救いがないように感じた。

千紘なんてクズだし。

でもそれでも放っておけない魅力があって、

なんとかしてあげたいと思うくらい

哀しくなるほどに愛情に飢えてて苦しくなるお話でした。

 

ケイト(浩然)は母親に捨てられた後の生活が痛いよ。

もう何?あのバイト。

サド(骨をボッキボキに折り、身体中傷を付けるのに喜びを感じるタイプなんだろうな)相手の

やばいバイトとか(迎えに来た人が触りたくないくらいってどんなん!?あせるあせる)。

 

浩然は母親が中国人で今は場末でたちんぼしてて

しかもヤク*中という‥‥汗

でもたった一度母親からかばってもらったことがあるという思い出に

すがって母親を大切にしているの。

その姿にも辛さしか感じない。

だって母親はヤクのせいで浩然のことを認識できてないし。

 

千紘もクズなヒモ生活していた人だけど

実は家族にゲイであることを受け入れてもらえず、

それどころか病気扱い、

それでもやっぱり男性が好きだとわかると

勘当、家族から断絶となり

家族から「いなかったこと」とされてしまっている。

しかも、高校時代唯一自分に優しくしてくれたクラスメイトのことを

ずっとずっと好きで、相手が自分のことを愛してないってわかっているのに

あの優しさにすがっているの。

そんなところは浩然と同じだよね。。。

 

浩然の母親が亡くなってしまった時、

浩然が「死にたい」ってぽつりをつぶやくところ、

そしてそれに続く

「このまま生きて幸せになれるかもって期待させられる、お前のせいで」

っていうセリフ、

あれが彼の唯一の本音だった。

いつもいつも本心がわからない浩然だったけど

ここだけは本心からの言葉で本当に辛かった。

でも千紘がそんな浩然に寄り添ったことで

二人の距離が本当に近くなって

この巻の最後は二人に明るい未来が待っているんじゃないか、

幸せになれるんじゃないかっていう

希望が見れて終われたのは良かった。

底辺で生きていようと、

互いの存在が必要と思えるのなら

二人で何とか幸せを探して欲しい。

 

H度ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

ストーリー度満月満月満月満月半月

 

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