会いたい、

なつめに、会いたい、

ただ、それだけだ。

 

中原さんを読んだのは

とっても久しぶりです!

あらすじを公式サイトで見て、

もう、これ、絶対好きなやつ!

もう、絶対面白いに違いないやつ!

と確信めいて購入しました!

結果‥‥‥

 

大・大・大正解〜〜〜!!!

ここにきて、今年読んだの小説の中で

1、2を争う面白さでした!!!

超お気に入りです!!

 

中原 一也著「拝啓、百年先の世界のあなたへ」

初めましてご主人様。私は執事型アンドロイドのキースです―金髪碧眼でお伽話から抜け出た王子様のような美男が、突然闇夜に現れた!?闖入者に驚いたのは、一度は小説家としてデビューしながら、挫折してフリーター暮らしをしていたなつめ。流暢な日本語を話すキースは、なんと未来のなつめの子孫から、筆を折ったなつめにもう一度小説を書かせるために遣わされたのだと告げてきて…!?

 

大学時代に小説家としてデビューしたものの、

その後書けなくなってしまったなつめ。

そんななつめのもとにある日、超絶イケメンの外国人がやってきた。

彼は未来の自分の子孫から送られてきたアンドロイドだという。

未来からやってきた目的はなつめに小説を書かせること。

そしてなつめの健康管理をすること。

にわかに信じ難い話ではあったけれど、

キースがアンドロイドだということは

彼自身が証明してみせたので疑う余地はなかった。

なつめとアンドロイドのキースと飼い猫のきなこ、

2人と1匹の奇妙な同居生活がスタートした。

最初は機械的なキースだったけれど、

なつめとの生活で徐々に人間の感情が芽生えてきて、

なつめと愛し合うように。

しかし、なつめはあることに気付き、怯えてしまう。

それは、自分がキースと愛し合うということは

子孫が残せないということになる。

つまりは未来からキースを送ってくれた子孫がいなくなってしまう、

ということになるのだ。

自分が子孫を残せないことになると

突然キースは自分の前から消えてしまうのではないか、

なつめの怯えはある日現実のものとなり‥‥。

 

あらすじで絶対これは好き!と確信し購入。

アンドロイドものってこれまでもいくつか読んできたけれど、

泣けるものが多く、

こちらもまた切ない!

なんで切ないのかな〜。

やっぱり「心」がないと思われているAIが

生活するうえで学習していくことはあっても

複雑な人の感情を学びとることはできないって

思われているからだと思うんだよね。

AIが人の心を学びより人間らしくなっていく、

人を愛することを知りその人だけを思う。

ある意味、AIだから

裏切ることはしないし、心変わりもしない。

最初はプログラミングのせいか?とも思うんだけど、

キースを見ていると決してそうではない。

彼の愛情を信じて疑わないなつめだけど、

アンドロイドとの恋愛は

人とアンドロイドとの寿命を考えると

最初から切なさしかない。

でも切ないと思うのは人間だけであり

アンドロイドのキースには幸せしかないのだろう。

それがラストにすべてこめられている。

 

もう、ラストは私は大好きだ!

賛否もあるだろうし、

別の結末を望む人もいるだろうけど、

私はラストはあれで良かったと思ってる。

そしてタイトルに繋がるんだね。

なつめの手紙はとても泣けるものだった。

だけどそれ以上にぼろぼろになったキースの

最期の言葉がまた泣ける。

なつめの気持ちもわかるけれど

キースの彼への気持ちを思うとアンドロイドでもその感情を尊重したい。

 

とってもいい作品を読ませてもらいました!

 

H度ドキドキドキドキ

ストーリー度満月満月満月満月満月

 

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