俺もお前のこと、

好きになれたらいいのにな。

 

好きになった相手がノンケで

全然恋が成就する可能性がない‥

そんな相手にずっと片思いしているのって

辛いけれど、

だからといって簡単に離れられない、

離れられないからまた辛くなるという

まさに負のループ。

この負のループをやっているのが高校生の入江。

そして相手は入江の家庭教師の深水。

果たして入江の恋は実るのか?

1部は深水視点、2部は入江視点の話になっています。

 

安西 リカ著「ふたりのベッド」

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深水の暮らすぼろアパートの隣の部屋に、家庭教師先の元教え子・入江が引っ越してきた。実はかつて入江に告白された深水。丁重に断ったのに、入江は今でも深水を好きだと言う。好きな気持ちは意志ではどうにもならないと――。入江に節約生活のコツを教えるうちになし崩しに突入した半同居状態は、想像以上に楽しかった。けれど入江の真剣な想いに触れるたび、深水も気持ちを返せないことが苦しくなってきて……?

 

最後まで読むとこのタイトルに繋がるのかっていうお話でした。

大学生の深水が家庭教師として教えたのが医者家庭の高校生入江。

その入江が大学入学後自分のアパートの隣に引っ越してきた。

最初は隣人として居心地のいい関係だったのだけど、

入江に告白されてから関係が少しずつ変わっていき‥。

 

入江はずっと深水が好きだった。

その一心で隣に越してきたけど、

深水はノンケでしかも恋愛には淡泊。

だからなのか他人からの恋愛感情にもちょっと疎くて

これじゃあ入江が可哀想って思った。

眠れないんだろうな‥というのは

こちらにはわかっても、

深水はきっとそういう気持ちを理解していないだろうし。

理解していてもさほど深刻に考えていない。

ただね、深水の気持ちもわからないでもないの。

入江は本当に気持ちの良い子で

友人として付き合うするのは普通に楽しいんだよね。

だから深水もついつい入江に甘えてしまうところがあるのだ。

入江の好き好き攻撃も日常の一部のようになってしまって、

あまり深水は深く考えていなかったんだけど(これはちと酷い)

だから入江の本気を目の当たりにすると

逆に深水は怖くなってしまうんだよね。

距離を置こうとする深水に入江も察し、

入江の方から隣人生活を解消するようになるんだけど‥。

入江もなかなか深水のことが忘れられなくて‥。

 

ああ、こういうのって辛いよね、

って読んでるこっちが切なくなってくるよ。。。。

 

でも最初のHシーンは私にとっては唐突な感じがしたのだ。

深水は淡泊だしましては性的にはノーマルで

入江のことを気に入っているといっても

自分の身体を差し出すことって出来るのかな???

葛藤は十分にあったとは思えるけれど‥。

で、その一線を越えたら、あっさりお付き合いっていう流れも

良かったと思いながらも

これまでの二人のやりとりを見ていたから余計に

え?そうなの?と思ってしまった。

ただ入江の気持ちを思うと本当にくっついて良かったと思う。

 

2部の入江視点の話を読むと

入江が深水を好きになったのは家庭教師を頼んだ時じゃなくて、

もっともっと前からなんだということがわかるんだよ。

結構筋金入りw

しかも恋愛に関して重くてしつこいのは

母親譲りなのだと入江もわかり、

逆になんかひらきなおっていたww

入江が相手なら、きっと二人は将来も別れる‥なんてことなく

ずっと一緒にいそう、という未来は見えるかな。

なにはともあれ、幸せになって良かった二人です。

 

H度ドキドキドキドキ

ストーリー度満月満月満月やや欠け月

 

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