お前は俺の可愛い小鳥だから、

永遠に俺のそばでさえずっていればいい

 

宮緒さんお得意の執着攻めです!!

つか、「俺の可愛い小鳥」なんて

ささやかれた日にゃあ、

どんなに好きな人であっても

サブイボ出まくりですが、

サブイボも出る暇もないくらい、

めちゃめちゃ濃厚な日々を

過ごしている雪加なのだ。

いつも執着攻めなので、

宮緒さんの執着受けというのも読んでみたいw

結果は同じになるだろうか‥??ww

 

宮緒 葵著「鳥籠の扉は閉じた」

鳥籠の扉は閉じた (ディアプラス文庫) 鳥籠の扉は閉じた (ディアプラス文庫)
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あたたかい食事と快適な部屋、欲しいと思う前に与えられる服や本。すべてが完璧に整えられた箱庭、それが雪加の住む世界だ。偽りの平穏の中、見えない男の存在に頭がおかしくなりそうで、ある日雪加は逃げ出した。だが自由を求めて海に入った雪加の肩を掴む手があった。斑目帷、雪加の支配者。彼は凄絶な美貌を歪ませ、こう告げた―逃げなければ追わなかったのに。執着と恋着がおりなす幼馴染み同士の絶愛。

 

小学校からの幼馴染である雪加と帷。

雪加は両親からネグレクトされており唯一懐いていたのは異母弟だけ。

家庭内で淋しい思いをしていた雪加は、

同じように淋しい思いをしている893の息子帷と仲良くなる。

帷はクラス内からも遠巻きにされていたんだけど、

シンパシーを感じた雪加は帷と一緒にいるようになる。

ある日、帷が異母兄から虐待を受けていたのを偶然見てしまうのだ。

思わず帷を助けようと仲裁に入る雪加。

ところがそれが思わぬ事にのちのち発展してしまうんだな。

そこから帷の雪加への執着が始まるんだから‥‥。

 

いつも思うんだけど、

宮緒さんの書く執着攻めはもはやホラー!

犯人から逃げるのはわかるけれど、

こっちは好きな人(だと思うw)から逃げたくなるくらい

執着が濃すぎて怖いんだよww

普通なら好きな人から思われたら嬉しいもんだけど、

度が行き過ぎるとね‥‥。

ただ私、雪加のおかれた状況は

(帷は雪加の前には現れず、自分の用意したマンション、職場に通わせ

スマホでちょっと見た好きなものが翌日には届く‥など)

とってもラクチンでいいわって思ってしまったけどw

いらないものをプレゼントされるのは迷惑だけど、

欲しいと思ったものが翌日には目の前に‥!

なんていい暮らし!www

 

でも雪加は私と違い常識人なのでそんな暮らしが辛くて

いつも逃げ出したいという気持ちになっていたのよね。

で、逃げちゃうとさらに監視が酷くなる。

おまけに逃げると家族をどうにかしちゃうぞ!って脅すんだよね。

あんな家族放っておけって思うけれど、

私と違い優しい雪加はあんな家族でもいなくなるのは嫌だ、と

彼らには手を出さないでって言うんだよね。

だけど、本当に雪加の家族は酷いのだ。

実父は雪加の事はほったらかしだけど世間体だけは気にしている、

その裏で雪加の実母の遺産を勝手に使いこんでいたりしてる。

義母はもちろん実の子である雪加の弟しか可愛がらない、

遺産で贅沢三昧、

異母弟は懐いてくれているけれど、雪加のおかれた状況に気付かないくらい

ぼんくらとしかいいようがない。甘ったれ。

体罰などないのでまだいい方なのかもしれないけれど、

帷にしてみたら雪加を追いつめたいなくてもいい奴ら認定なんですよね。

でも帷、とうとう彼らを破滅の道に導くのですよ!

あの両親は身から出た錆なのでいいんだが、

弟はちょっと可愛そう。

人身/売買のオークションにかけられ今まさに好色ジジイの手に‥‥ってところで

救われるわけだけど、

この子の将来もどこかで読んでみたいものだ。

 

雪加を囲う様は狂気としかいいようがないけど、

その狂気も宮緒作品だから通常運転に感じてしまうのが不思議よね〜。

 

H度ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

ストーリー度満月満月満月やや欠け月

 

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