こわがる気持ちも求める想いも、

心で、声で、伝えたいーー。

 

言ノ葉ノ世界」のシリーズ第4弾。

と言っても、

もしこのシリーズ読んでいない人がいても

全然この作品から読んでも大丈夫なくらい

別の世界の話になっています。

一応300年後の未来の話なので、

そうなっちゃうのかな。

前作までの知っている人も当然300年後の世界なら

誰も出てこれないし。

ただこのシリーズは人の心の声が聴こえてしまうという

苦悩を乗り越えて恋が成就する‥というのがテーマというか、

共通点といいましょうか。

そこはiもちろん健在です。

本当はこのシリーズ本作で第4弾なんだけど、

私が2,3を読んでいるのにまだレビューしてないの滝汗あせる

 

砂原 糖子著「青ノ言ノ葉」

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『世界を変えた百人』にも選ばれた天才科学者のソウマは突然人の“心の声”が聞こえるようになり、全ての研究を放棄し荒野に引き籠もっていた。ある日アオと名乗る美貌の青年が訪ねてくる。彼からは“心の声”が聞こえなかった。理由を探れば聞こえる原因も解明できるかもしれない。アオを同居させるソウマだが、十年の冬眠経験ゆえか世間知らずで素直なアオに目的を忘れて惹かれてゆき…?大人気シリーズ未来篇!!

 

このシリーズ好きだったけど、

やっぱり最初の「言ノ葉ノ世界」が好きかな〜。

インパクトの問題でもあるとは思うけど。

今回は未来ということで、

心の声が聞こえるようになってしまった天才科学者ソウマと

謎の青年アオの話。

 

ソウマは声を発することなく

自分の心を相手に伝える「ヴォイス」という装置を発明した科学者。

本当は障害者のために開発したのだけれど、

いつしか一般人にも普通に普及してしまい、

今では誰もがこの装置を使って「会話」をしているのだ。

ソウマは開発者でありながら、この「ヴォイス」は使用していないと公言している。

でも彼には人には言えない秘密があるのだ。

それは人の心の声が聴こえてしまうこと。

彼が知りたいとか知りたくないとか関係なく、

次々と声が入ってきてしまうのだ。

それを疎ましく思うと共にその声が聴こえない人がいたとしたら‥。

逆になんで彼の声だけ聴こえないんだ?って気になってしまう。

それがまさしくアオ青年なわけなのだ。

だからアオが来た時も彼がそういう意味で気になって仕方ないわけ。

彼の声が聴こえないのは、彼がコールドスリープしていたからなのか?

実はアオはケガのせいでコールドスリープしていたのだ。

彼が自分のところにやってきた理由や声が聴こえないことなど、

ソウマはアオに惹かれつつも、

どこか引っかかるところがあるのも事実。

そしてその心配は的中してしまう。

ソウマの知人がある写真を見せる。

相当昔の写真なのにアオが写っている。

もしかしたら彼はアンドロイドなのではないか‥

その疑いが浮上してきたのだ。

この時代には人間に模したアンドロイドは禁止されている。

しかし幾人かの愛好者はアンドロイドを隠していたのではないか‥。

果たしてアオは本当にアンドロイドなのか‥‥

 

心の声は聞こえない方がやっぱり幸せよね、と思ってしまう。

その人の考えを知りたいと思うのと、

知りたくもないのに入ってくるのとは全然違うよね。

確実に人間不信にはなるわ。

アオの正体についても、

最後までどっちかな?、と思わせる展開で面白かったです。

アオが球体ロボたちを使ってこそこそと何をやっていたのか‥

これはもうすぐに何をしていたのかわかりました!

だいたい想像はついたけれど、

球体ロボたちが愛らしく感じたな〜。

ちょっと古くなったからって、

そりゃすぐに新しいのに交換!なんて

やっぱり出来ないやって気持ちにもなる。

ソウマの親友エリオも皮肉屋だけど、

裏表のない良い奴だった!

彼の話も読んでみたいな〜!!

 

H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ

ストーリー度満月満月満月満月

 

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