決して暴いてはいけない、
禁断の恋。
草間さかえさんの2013年のコミックス。
刊行当時読んでいたのに、
レビューしてなかったことに気付くw
かなり前に読んだ作品だけど、
草間作品は1回より2回目、
2回目より3回目と読み込むと
ああ、そうだったのか、と
納得することも多々あるというか。
それだけ奥深いのかね。
草間 さかえ著コミック「明け方に止む雨」
明け方に止む雨 (キャラコミックス)
670円 Amazon
アパートの隣室から怪しい香り…? マジメと正義感が空回り気味の裁判所事務官・山田は、 謎の香りの正体を突き止めるため、胡散臭げな隣人・高天と言葉を交わすようになるけれど…!? 表題作ほか、『ある青年の死を巡り行動をともにすることになった刑事と裁判所書記官』、 『村はずれに隠遁する風景画家と青年の物語』など、芳醇な夜の香り漂う珠玉の作品集。 巻末描き下ろし漫画大増量! |
短編集ではあるけれど、
ちょっとそれぞれリンクしております!
最初の話「夜更けに花降る」は
雑誌掲載時に読んでいて好きな作品でした!
なのでリンク作品も読めて嬉しい〜!
隣人が怪しい人物だったらどうしますか?
しかも職業柄、
正しい判断をせねばならない。
もしかして、、、、大麻を吸ってる?
ってさ、ちゃんと考えたらベランダで
堂々と大麻を吸うかいな!ってツッコミたくなるけどw
確かにね、洋モクって
ペーパー部分が茶色くて癖の強い匂い(ちょっと甘い感じ?)が
するよね〜〜!(以前私も洋モクを好んで吸ってましたが。)
でも=大麻っていうのはあまりにも短絡的
これは、まあ、可愛い勘違いとでも言うか、
いい大人のカポーなのに、本当に可愛らしく感じる二人なのでしたw
表題作はの話の受けちゃんの先輩の話。
これは切なかったよ。。。
弟が亡くなったと聞いて駆けつけてきた検察事務官の里村。
刑事である結城は彼がやってくる前、
その亡くなった弟の部屋で現場検証をしていたのだが、
実は遺書とも言える紙片をゴミ箱から見つけていた。
そこに書かれていたのは一言。
「兄さんが好きだった」
そんな秘密を抱え、自/殺を図ったと思えた男性。
だけど結城はこのことを里村に言えず、
彼につき合って弟の亡くなった原因を探すことにするのだ。
そうやって段々と里村に引き込まれていく。
最後には真相を知ってしまう里村だけど
仲の良かった弟の胸の内を知らずにいた自分を罰するかのように
抱いてくれと結城に請う姿は
不謹慎にもそそられる。
だけど亡くなった弟の事を思うと…胸がいたむわ。
最後は珍しく外国のお話。
リンクはしていないです。
逃亡劇とでもいうのかな。
画家二人‥‥でもまったく描く絵も境遇も違う二人が
手に手を取り合って片田舎から飛び出す。
でも愛ある作品で二人が幸せならば良かったと思える。
描き下ろしはポール救済の話。
ポールは風景画家であるアーサーの唯一の理解者だった。
アーサーはおじいさんが殺/人を犯したということから
つまはじきにされていたのよね。
でも子供のポールだけはアーサーを信じていたのだけど、
あることがきっかけで仲たがいしたまま街を離れたアーサーだったの。
だから大人になったポールも救われて良かったなって。
やっぱりあとで読み返すと
草間作品はあったかいものがあったりします。
一回で理解出来ない事もあるんだけどねw
H度
ストーリー度