ただただ、

いっしょにいたいーーー

 

 

初読み作家さんです。

先日記事にした

2017年BL総括「ああ、読んで良かったBLランキング」

で、漫画部門第2位にランクインの作品です!!

 

上巻が出た時、そのインパクトのある表紙から

ちょっと気になっていたんですよね。

そして下巻が出て、

やっぱり買うーーー!と

読み始めたら、

もう止まりませんでした!

サイボーグもの。

でもこれまで読んだサイボーグものとは

ちょっと違う。

絵は可愛いのに内容はかなりヘビー。

だけどほのぼのとした雰囲気を醸し出しているという

摩訶不思議な感じでした。

だけどその摩訶不思議さは決して嫌なものではないの。

というかね、大好きです。

読んでいる間中、

受けである聡夫が幸せになってくれることを願わずにはいられない。

この作品に出会えて良かったな〜と思いましたよ。

 

久間 よよよ著コミック「錆のゆめ」

錆のゆめ 上 (Canna Comics) 錆のゆめ 上 (Canna Comics)
Amazon

進藤が勤める会社では、 とあるモノが造られている。 それは、生身の少年の身体を改造した セ○クスの為のサイボーグ。 試作品であるサイボーグの世話を任された進藤は、 最初は嫌がるものの世話をしていくうちに サイボーグの少年に温かい感情を 抱くようになり……。   BL界に超新星あらわる! よよよワールド炸裂の 人間×サイボーグBL

 

錆のゆめ 下 (Canna Comics) 錆のゆめ 下 (Canna Comics)
Amazon

進藤が勤める会社では、とあるモノが造られている。 それは、少年の身体を改造した セ○クスの為のサイボーグ。名前は聡夫。 試作品である聡夫の世話を任された進藤は、 最初は嫌がるものの世話をしていくうちに サイボーグではなく一人の人間として可愛がるように。 そして、彼を救いたいと思った進藤はある決意をする――。

 

何が辛いって

セクサロイドとして作られたとしおは

元は人間である、ということ。

しかも、事故でとか病気で余命いくばくもないところを

サイボーグとして蘇った‥とかそんなんじゃないの。

両親をなくして施設で育ち、妹の生活のために、と

生身でこのセクサロイドとして試作に自分の体を差し出したの。

サイボーグとして生まれ変わったら、脳をいじられるため、

もう人間だったときの記憶も頭脳も何もかも失ってしまう。

(セクサロイドにそういう感情は不要だからね)

とにかくHに特化したサイボーグとなってしまったとしお。

だから進藤が出会ったとき、としおは言葉もしゃべれなければ、

読み書きもできなかった。

 

なんというか、衝撃的だった。

だってとしおの背景はかなり同情するものなの。

彼の足下をみた大人の汚い取引で、

一部のお金のある人間の性的志向を満足させるためだけに

未経験の彼は男性相手のセクサロイドとして

生まれ変わったのだ。

自分が人間だった記憶は失われたままーーーー

 

これだけ読むとヘビーじゃないっすか。


つ、辛い。
サイボーグということで元は人間なのよね。
でも脳をいじられているからきっと自分が人間だったこともわからないと思われる。
もっと驚いたのは、ヘビーな内容なんだけど、
可愛い絵柄とそういうヘビーな部分をあえてなのか、
とっても無邪気にサラッと描かれてて、
時にジョーク交じりのセリフなどで、メルヘンチックに仕上がっている。
いや、これってどうやってもメルヘンチックな内容にはならんでしょ。
でも、そこが余計にアンバランスさを伴ってドキドキしちゃうんじゃなかろうか。
このあともサラッと酷いことが起きそうな気がしちゃうのよね。
だから目が離せない。
としおのお世話という名の調査を行っているのがこの研究所の進藤。
彼は表情がいっさい変わらないので何を考えているのかわからないんだけど、
としおが自分に懐いてきたり、
彼の無邪気さに単なるセクサロイドとは思えなくて
文字や言葉を教えたりするんですよ。
そうしてとしおに気持ちが傾いていくんだけど‥‥。

 

 

上巻を読んだ時は、

ほのぼのした雰囲気の絵柄とは逆に

背景が過酷で下巻を読むのがちょっと怖かったです。

まさか最悪なことになるんじゃないだろうか、とか

どうしてもマイナスの方向に考えちゃって‥‥。

 

結論。

ほっといたしましたーーー。ヽ(*´Д`*)ノ

二人にとって良い方向にとりあえず向かって良かったかな。

としおさんが徐々に出来る事が増えて、

おまけに義手も手にいれられ、

読んでるこちらも思わずほっこり。

進藤は感情の起伏があまりない人だけど、

ちゃんととしおさんには彼の気持ちが伝わっているのもいいよね。

研究所の人間達には本当に腹が立つんだけど(としおさんを作った人たちね)、

彼らはとしおには感情なんてなく単なる鉄の塊だって言うの。

だけど、としおさんは決して鉄と肉の塊なんかじゃない!!

進藤の役に立ちたくて必死になったり喜んだり、

喜怒哀楽が可愛い子じゃないかー!

この子の夢は進藤と一緒にいたいってことだけ。ただそれだけなの。

それだけで泣けるじゃないか。

 

研究所を出て二人だけの生活がスタートするんだけどさ、

としおさんは暑いと言う進藤のために

生活の知恵を仕入れて涼しくしようとしたり

ちゃんと勉強し、考え、自分で行動する。確実に成長しているのよ。

 

二人に幸アレ!

それだけを願います。

 

H度ドキドキドキドキドキドキ(最初の頃は隠語をとしおに覚えさせようとしていたりw)

ストーリー度満月満月満月満月満月


にほんブログ村 漫画ブログ BL漫画感想へ にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ にほんブログ村 アニメブログ BLCDへ
  参加しています。よろしくねラブラブ

BL ブログランキングへ