手の届かない人でも

手を伸ばすことをあきらめたくない。

 

 

安西さんの新刊です!

今回は芸能界の話。

といってもコッテコテの業界話ではないので、

そういう方面が苦手な人でも大丈夫かと。

年の差カップルというお題で書かれたお話のようだけど、

攻めの春樹は俳優という職業柄実年齢より若く感じるし、

精神的にも同年代より若さがあるように感じる。

受けの友理は大学生だけどしっかり者なので

結果、この二人はあまり年の差があるっていう感じがしなかった。

なので、かえってお似合いなカップルな雰囲気になってますねー!

すんなりと読めちゃいます。

 

安西 リカ著「ふたりでつくるハッピーエンド」

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役者志望の大学生・友理は、親に反対され家を飛び出し行き場をなくしていたところ、人気俳優・岩舘春樹の家に居候させてもらうことになる。春樹は友理がオーディションに参加している作品の主演俳優。子役時代から40歳を迎える現在まで一線で活躍し続けている。春樹が素で醸し出す大人の魅力に同居初日から参ってしまう友理だが、一方の春樹も友理の賢さと一生懸命さが可愛く見える自分に戸惑っていて…?

 

安西さんの書く恋愛はやっぱり優しくてほっとしますね〜。

春樹は役者だけあって自分の魅せ方が上手いのよね。

初対面の時から友理がぽわ〜っとしちゃうのはわかるわ。

もちろん洞察力が優れている友理はそれも演技だということに気付いちゃうんだけど。

春樹は悪気があってそういうこをしているんじゃなくて、

もはや息をするかのごとく自然とそいうのが身についているの。

そりゃ子役から数えてンン年も業界にいたらそうなるのか。

だけど、いい感じで世間知らずで、

それをちゃんと自覚もしていて、素敵な大人の男性だと思うな〜。

これだけ人気俳優だと自分を取り繕うとするものなんだろうけど、

慣れてくると本当に自然体でいてくれる人なので。

そこがまたカッコ良く表現されていたんじゃないかなー。

 

大学生の友理は、一見可愛い外見から強気には見えないけれど、

自分の意見をハッキリ言えるとろこに好感度大でした!

そして頑固なまでに自分の信じた道を突き進もうとする。

そこにはいいことばかりじゃなく、やっかみや嫉妬やひがみやいろんなどす黒い感情が

あったりするんだけど、そういうのも全部ひっくるめて受け入れるタイプ。

芸能界ってところはただ可愛い、美しいだけでは成功し生き抜いてはいけないところよね。

芸能人から見ても可愛い顔立ちの友理だけど、俳優には向いていない。

むしろ裏方が向いている。

でも夢を簡単には諦めないところに攻めが惹かれる理由もわかるわー!

 

春樹も長いことこの世界にいるので、

友理の才能の無さには気付いているんだけど、

そういうのも含めて懐の大きな愛情で

包んでいる感じが良かったですね。

 

一生懸命やる子っていうのは誰かしら見ているので、

今の友理はやっぱり彼が頑張ったからこそ、

掴んだものだと思っているわ。

友理はシナリオの勉強をしながら春樹の付き人をすることになったけど、

年下ながらしっかり者の友理は付き人はぴったりな感じだなー。

というか春樹が尻に敷かれているけれどねww

 

私はもう一人気になったのが

友理がバイトで勉強を教えた春樹の事務所の後輩榎本聖くん。

若手俳優の有望株なのだけど、

この子がまた素直な子で可愛いのよね。

ペーパーでは二人の関係に感づいて応援してくれているし。

聖くんのスピンオフとか書いてくれないかな〜、なんて思っています。

 

H度ドキドキドキドキ

ストーリー度満月満月満月半月

 


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