貞淑な妻は、夜ケダモノになるーーー


パラレルお江戸です!
舞台は恵渡(えど)。
将軍である光彬のもとへ嫁いできたのは
美人は美人でも男で・・・・

宮緒さんお得意の攻めの執着愛。
思わず受けに逃げろー!!と叫んでしまいたくなるのも
いつものことですww
しかも今回の受けは
宮緒さんの書く受けのなかでは
私的にダントツに良い人だった。
だからこそ余計に受けに逃げろー!と思っちゃうのだよね。
ええ、普通のBLだと受けに攻めと仲良くしてくれるとほっとするものだけど
宮緒さんの作品だと「ああ、捕まってしまった・・・・」と
御愁傷様ーーーー!って言いたくなるのだw
ま、そこが楽しいっちゃあ楽しいのだけど。


宮緒 葵著「華は褥に咲き狂う」

華は褥に咲き狂う (ガッシュ文庫)/海王社
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恵渡に幕府が開かれて約百年余り。第八代将軍を務める七條光彬は困惑していた。自分の妻となるべく西の都より輿入れをしてきた御台所との初の対面。現れた御台所は、息を呑むほど美しく妖艶で、まさに大輪の華。だが、妻となるその麗人は―――紫藤純皓と名乗る男だったのだ。その夜、初夜を迎える覚悟を決め、御台所を組み伏せたはずだった。だが、純皓の濃厚で蕩けそうな手練手管に初心な光彬はあっと言う間に陥落し、凶暴な雄で穿たれてしまい――!?


楽しかったです!
将軍の光彬が本当に良い人なの。
彼は前将軍の子ではあるんだけど、
母親の身分が低くおまけに正室からいびられ続けられる日々に
将軍が光彬たちを城下町の邸に住まわせたのよね。
光彬は将軍の息子といっても七男でまず将軍の地位が回ってくることなど
ないと思っていたわけ。
でも恵渡に流行病が蔓延し、将軍をはじめ光彬の6人の兄たちも次々と
病でやられてしまったのだ。
そんなことがあってまさかまさかの光彬が将軍についたのだった。
光彬は城下町で母親とつつましやかに生活を送っていて、
武士として鍛錬を怠らず弱き者を助け、実直に生きて来た。
だからお飾りのような将軍職にはちょっと辟易しており、
何よりも母をいびっていた前将軍の正室のいやがらせが戻ってきた光彬にも及んでおり、
光彬はこんな大奥に自分の正室を迎えるのをためらっていたのだ。
自分の奥さんに母のような辛い思いをさせたくないのね。優しい光彬なんだよ。
でも、そればかりは自分の意志ではどうしようもない。
都より御台所としてやってきた姫を正室として迎えることに。
でもでも美しいことは美しいのだけど、
姫は実は男だった!!!
戸惑う光彬にずっと慕っていたと想いを告げる姫?である純皓。
このパラレルお江戸、男同士の婚姻もオッケーなのだ。
色んな陰謀渦巻く大奥としては、子供ができない男同士の婚姻の方が
都合の良い人もいるわけでして。
とまあ魑魅魍魎が集まるこの恵渡の大奥にて
光彬を失脚させようと画策している人達も少なからずいるんだけど、
純皓は光彬をまさに陰から支える御台所なのね。
しかし!もちろん宮緒さんの書く御台所が単なる良妻であるわけがないww

ってーわけで、この純皓の裏表の顔がとても楽しかったです。
昼間・・・というか皆の前では美しく貞淑な妻を演じ、
夜になると光彬を押し倒しその奥を貫き・・・・
もう絶☆倫!ww
とにかく昼夜のギャップが凄い!
光彬はビビっちゃってちょっとの間純皓と会うのを避けちゃったりさ~。
だけどそんなことでひるむ純皓ではない。
なんせずっと片思いしてきた相手。
(実は昔会っている2人だけど光彬は純皓とは別人と思っている)
本当は縛ってでも奪って連れ去ってしまいたい衝動を必死に抑えているのだ。
なんつったって純皓の正体は・・・・・・
裏社会を牛耳る親分的なww
誰よりも男らしくべらんめぇなお人なんですが、
ちゃんと御台所として大奥の改革もしちゃうカリスマぶりを発揮するの。
これは光彬への愛ゆえ。

受けへの一途なアツッ苦しい愛はいつもの宮緒キャラの攻めだけど、
これまでの攻めとはちょっと違っている感じもする。
決して駄犬ではないしねwww
光彬にだけお腹をみせる黒豹的な感じがいたします。
光彬も受けだけどなよなよしてなく、
男らしくて(でも閨ではあんあんしちゃう)優しい。
裏社会の親分純皓がほれちゃうのも頷ける。

でも、私はこの2人もいいんだけど、
2人のそれぞれのお付きである
咲と門脇のその後が気になって仕方ない!!
咲の可愛い顔してのドSっぷりに厳つい門脇もそのうちあへあへ言っちゃうのだろうか~。
最後の小山田さんのイラストが
全てをもっていってしまいました~www


H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月満月



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