ねえ、君、私に恋しているだろう?



ヘブンノウズシリーズ2巻目です。
ちなみに全4巻です。
2巻目は出版後するに読んでいたけれど、
例のごとくレビューが滞っておりました。。。
1巻目のレビューはこちら。
  やじるし
ヘブンノウズ


主人公は旭という大学を中退した21歳の苦労青年。
まだ6歳の幼い弟ミツルをかかえ生活しているのだ。
父親は旭が小さい頃に死別。母親が女手一つで育ててくれていたのだが、
その母親が何者かに自宅で殺害され、おまけに犯人は家を放火。
ミツルは母親が殺された時、そばにいたのだ。
そのせいでショックが大き過ぎ、心因性の緘黙症になってしまい、
おまけに外出と旭以外の人を異様に怖がるようになってしまった。
なので学校にも行けなくなってしまった。
そんな旭とミツルに手を差し伸べたのが人気ミステリー作家である渋澤だった。
きっかけは旭が趣味で描いていたイラストを載せたブログを渋澤がたまたま見たこと。
そして旭に自分の作品のイラストを描いて欲しいと頼んだ事から、
あれよあれよと、渋澤宅へ旭とミツルはお世話になることに。
しかもミツルと渋澤には共通点があった。
それは二人とも、幽霊が見える・・・ということだった。
最初は渋澤に反発も覚えていた旭だったけれど、徐々に渋澤に惹かれていき・・・・


英田 サキ著「ヘブンノウズ 足跡」

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これは嫉妬なのか?だとしたら誰に?ベストセラー作家の渋澤征武にイラストの才能を見いだされた千野旭は、幼い弟のミツルと一緒に渋澤邸で暮らすようになった。渋澤は恋人を作らない主義だと自ら宣言していたが、旭は渋澤のキスが忘れられずにいた。あのキスはなんだったのか、何か意味はあったのか?本当は自分の気持ちに気づいているのではないだろうか?旭は渋澤が気になってしかたがなかった。そんなある日、旭は渋澤たちと温泉に行くことになって!?



1巻目は序章という感じだったので
ラブ面は全然進まなかったんだけど(旭がようやく渋澤への恋心に気付くって感じで)、
今回はちょっとは進むかなー?と期待していたら・・・・
あららー、うまーーく渋澤先生にのらりくらりとかわされしまいました。
でも進展もありましたよ。とりあえずセ/フ/レ関係まで。
え?セ/フ/レ?って感じだけど、
旭はあのとおりの堅物で真面目な子なので、
とにかく必死に渋澤に恋心を伝えたくて、出てきたものがセ/フ./レだったというww
まー、これには渋澤の節操なしな恋愛観念のせいで
苦肉の策で思わず口に出ちゃった言葉だったりもするんだけど~。
というわけで2巻目も必死に渋澤にアピる旭、
そして優しいけれど何を考えているかさっぱりわからない謎めいた渋澤の
恋愛がどういう風に進んで行くのか、
そして1巻目でまったく進展のなかった母親殺害の事件がどうなるのか、
などなど、目が離せません!


今回は渋澤邸の居候である薫のことがメインになっています!
女装家占い師というまったくもって怪しい家業の薫。
いつも本気なのか冗談なのかわからない言葉をさらりを言ったりするんだけど、
割とヘビィな過去を持つ。ヘビィといってもちゃらんぽらんだったから結果そうなっちゃったんだけど。
この館には旭たちもそうだけど、
皆何かしら背負っている人が多いんだよね。
主人である渋澤自身がまずそうだし。
絶対恋愛はしない、だなんて何があったんだろうって思うじゃない。
だから恋愛に晩生な生真面目旭がこの難攻不落な人をどうやって攻略していくのか、楽しみでもあるんだけどさ。

薫の地元の友達が旅館で働いているというので
忘年会をその旅館でやることになった渋澤邸ご一行。
楽しそうという理由で渋澤の担当編集者荻野の付いていくことに。
この忘年会が笑っちゃいましたー!
笑いとそして涙と・・・・。
渋澤家には渋澤が幼少の頃から仕えている執事の宇喜田がいる。
ミツルはこの宇喜田にとても懐いているのだけれど、
宇喜田が「冥土の土産に良い思い出になった」というので、
宇喜田がもうすぐ死ぬんじゃないかと勘違いしちゃって大泣きしちゃうんです!
んもう~、ミツルかわいいーーーー!
しかも、緘黙症のミツルが大泣きついでに
「死なないでーーー!」ってはっきり言うんだよ~!
旭は嬉しいやらおかしいやら感激するやら。
なのでつい羽目をはずしてしまうのよーーー!
酔ってしまった旭は、ミツルがしゃべったことがすごく嬉しくて飲み過ぎてしまい、
本人記憶がまったくないんだけど

腹踊りを披露

してしまったらしいww
いや、これには先に編集の荻野が得意の腹踊りを披露し、
それに触発された渋澤の従兄弟道明が一緒に腹踊りをし、
それに更に触発されたミツルまでもが可愛い腹踊りをし始め、
とうとう旭まで・・・・w
見たいですねー!この4人の腹踊り!

旭は生真面目根暗なので飲むとこのくらい羽目を外すくらいがちょうど良い。
根暗キャラは嫌いじゃないんだけど、
あまりにも同じ事をぐるぐる悩んでいるとうざったく感じちゃうのよね。
旭は本人がまず根暗だということを自覚しているんで、
たまに自虐発言があるけれど、もうネタ的なところもある。
本当に根暗な人は俺、根暗なんで・・・って言わないしね。

そんな根暗的生真面目な旭が好きになった相手は難攻不落な渋澤だ。
誰にでも優しいけれど、その優しさで旭を突き放す。
渋澤は1巻目でも言っていたけれど
本気で誰も好きにはならない。
それこそ担当編集者にセ/フ/レはいるけれど(オギーじゃないよ)恋人は作らない。
まだその理由はわからないのよね。
渋澤邸の開かずの部屋と何かしら関係があるのかしらって感じはするけれど。
(もう全部読んじゃったから内容を知っているけれど、2巻目を読んでいる時は、
結構ジレジレして読んでおりました)
でもね、渋澤が旭を突き放してもセ/フ/レにしてあげよう、と言っても、
絶対特別な感情を持っているよねっていうのはわかる。
まだまだ二人の関係が進展するのには時間がかかりそう。
渋澤の心の闇を取り除くのが先決になることでしょう。

さて、温泉旅行は思わぬ女性の幽霊(薫の過去に関係している)騒ぎで
薫の意外な過去がわかったり、旭が薫に迫られたり・・・。

渋澤邸に来て初めてのクリスマスを迎え、
ミツルのサンタさんへねだったプレゼントにホロリときたり、
ストーリーにミステリーと笑いと泣かせるポイントがうまくミックスされてて、
次が気になって仕方ないわー。


H度ドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月満月





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