俺の子供を産んでくれ



まずは、この本をお手にとっていただいたら、裏表紙を見て欲しい!
その裏表紙の窓枠に描かれたイラストがめっちゃ可愛いんです!
そのイラストはそのまま口絵イラストになっているんだけど、
また大きなイラストで見ると可愛さが一層際立ってます!!!!
ってーくらい、とにかくこの口絵イラストは
一見の価値あり!!!!って思っておりますww

またもやケモミミのお話ですが、
タイトルがうまいですよね~!
ちょっとしたアクシデントで神様の子を宿してしまった普通の人間である伏見。
攻めと恋に落ちる前に妊娠してしまった、まさにデキ婚!・・・・ならぬデキ狐!
ちなみにこのタイトルは担当さんがつけたらしい。

これ以上わかりやすいタイトルはないですよね。
担当さん、ナイスです!


石原 ひな子著「デキ狐!」

デキ狐!! (クロスノベルス)/笠倉出版社
¥961 Amazon.co.jp
平凡な会社員・伏見の日常は、突如襲った衝撃の連続で破られた。其の一・窓から小鬼が飛び込んで腹に激突、俺悶絶。(いったいどこから…)其の二・ベランダにケモ耳男登場!!しかも妖狐の長・牙藍丸って…。(美形なのにお気の毒に)其の三・小鬼が喋った!!「おまえは牙藍丸様の子を身篭もった」…て、まさかの受胎告知。(俺、男ですけど!?)でも、なんだかお腹がポコポコして…る?出逢う前からデキちゃった!?新狐パパママが贈る愛と涙のベイビーライフ。




稲荷神の頂点に立つ牙藍丸。そのため後継者を残さねばならない。
そこで牙藍丸は空孤のもとへ行き、御霊を授かって来た。
牙藍丸の精気が核となって作られた御霊は時を待って孵化し
子狐として産まれてくることになっていたのだが・・・・
ちょっとしたアクシデントにより、御霊は吹き飛ばされ結界の外へ。
そして御霊が行き着いてしまった場所とは普通の人間の男性のお腹だったのだ!

お腹にかつてない衝撃を受け悶絶していた伏見。
気付くと目の前にはケモミミと尻尾を持った怪しい美形と
小さな鬼と真っ黒な烏がいたのだ。
そしてその小さな鬼が言った。
「あなたのお腹に牙藍丸様のお子が宿っているのです!」
そこから伏見の生活は一変。
奇妙な神様たちとの同居生活がスタートし、
不本意ながらなぜか神様の子供を産むこととなってしまった伏見だったのだ。


大好きなケモミミ&男出産&子育てBLです!
あ、男出産といっても女性のような出産をするわけじゃないですよ。
お腹も出てくるわけじゃないし。
何せ実態のない御霊に霊気を注ぐことで子供の核となるものを作るので
本当は牙藍丸の中で育てる予定だったのだ。
それが伏見のお腹のなかにきてしまっただけなので、
出産も牙藍丸の妖力で取り出すのだ。
なのでちょっと下痢的下腹部の痛みは伴うものの、
いわゆる産みの苦しみというのを味わうわけじゃないのよね~。
だって伏見の赤ちゃんを取り上げられた時の第一声が
「あ出た」
だもん。

特に好きで好きで・・・・そしてお腹に子供が宿ってしまいましたってわけじゃないので、
互いに仕方なしに一緒にいるだけだったんですよね。
そこからどうやって互いを想うようになって
子育てに絡んでくるのかしら・・・っていうわくわく感を持ちながら読みましたー!

牙藍丸は神様だけど、かなり言葉遣いも悪いし俺様。
おまけに伏見とはあまり物理的に距離をとることが出来ない。
伏見の中に子供がいる関係でね。
だもんで、ちょいちょいっと妖力を使い、牙藍丸は伏見の会社に上司として潜り込んできた。

そうやって、互いに徐々に距離が近づいていくんだけどさ、
私としてはちょっとこのへんは・・・・・
どっちかってーと、早々に子供を産んでいただいて、
子育ての中で二人がどんどん盛り上がっていく・・・ってのが理想だったわけ。
あくまでも私の好みの展開としてね。

全体的には面白かったし続きも是非書いてもらいたいくらいなんだけど、
子供が産まれるのが全体の2/3を過ぎたあたりなの。
物語の半分以上過ぎちゃっているのよーー。

やっぱり子供の可愛さを堪能したいじゃない?
だから早めに産んで欲しかったというのもあるけどさ。

産まれたら産まれたで、
期待を裏切らない子供たちの可愛さだったのよーーーо(ж>▽<)y ☆
しかも二匹同時に産まれてしまって。
伏見のお腹の中にずっといた双子の子狐たちは
伏見がお母さんだと想ってみゅーみゅー甘えるんだよねー。
もぉ、それが超絶かわゆくてーーーラブラブ

生まれたときは狐姿で、
それがもうちょい成長し力が増してくると人間の姿をとることができる。
子供二人はそれぞれ個性があって
一人は成長も早く何でもチャレンジしようという気持ちがあるけど、
片割れは成長が遅く人見知りで、引っ込み思案。
その二人が伏見が本当の親だと甘えまくりなのよぅ!

なので、その可愛さをずっと見るためにも
早く産んで欲しかったー。

脇を固める牙藍丸の眷属達もいい味だしてましたね。
鬼の茜と烏の漆。
この二人?二匹?は事あるたびに喧嘩しちゃってるんだけど、
なかなかの名コンビかと(≧m≦)


成長したら、もう伏見のそばにいなくても
二人とも安定してくるので、
そうしたらまた元の場所へと戻る牙藍丸たち。
二度と会えるかどうかわからない。

そういう切なさも残しているので、
その日が来るのがこちらも徐々に辛くなってくるんですよ。


成長した子供たちもみたいし、
話も楽しく読めたので、
第二弾出してほしいなー!







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