本当、恋って面倒くせぇ。
でも悪くない。全然悪くない。





英田さんの警察モノ・・・・
しかもレーベルはキャラ文庫とくると、
どうしても期待してしまう。

「DEADLOCK」シリーズしかり、
「ダブル・バインド」シリーズしかり。

これも、最初読み始めた時は、
事件と絡んで恋愛も複雑に進行していくんだろうな・・・
などと思っていたんですよねー。
そうすると・・・・あららー?
なんだか思っていたよりもかなり恋愛がメインでした。

いやいや、BLですから、それで正解なんだけど、
なんか色々と期待しちゃったからさ~。

所轄の刑事とキャリアのエリート警視のカップリングです!


英田 サキ著「欺かれた男」
欺かれた男 (キャラ文庫)/徳間書店
¥616 Amazon.co.jp
同僚の警察官の突然の自 殺―。納得できず独り捜査を続けていた刑事の沢渡。そんなある日、季節外れの人事でキャリアの管理官が赴任!!年下の上司・槇野の世話係を命じられてしまう。どうやら左遷されたとの噂で、「一度現場に出てみたかったんです」と無邪気に捜査に同行してくる槙野。エリートらしからぬ行動に、初めは警戒していた沢渡だけれど!?平和な所轄に潜む、予想外な事件と恋!!


同僚刑事の自/殺にこだわる刑事の沢渡。
なぜ、そんなにこだわるのか・・・。
沢渡と亡くなった同僚刑事には接点らしきものは何もないのだ。
同じ所轄だが、部署がまるで違う。
それでも残された妻のところへ通い彼が何に悩んでいたのかを聞き出そうとする。
事件性があるわけでもない同僚の死に対して沢渡がやっている行為はやり過ぎであり、
当然、上司からも直接これ以上の捜査を禁止されてしまう。
そんな時に本庁からやってきたのがキャリアの管理官槙野だった。
見た目はとても二枚目なのだが、季節はずれの異動と赴任時の挨拶でやらかしたドジっぷりに
「使えない男」の烙印を早くも押されてしまう。
実際、槙野の異動には何かポカをやらかしてしまったからで、1年もすればまた元のところへと戻るだろう・・・という噂があったのだ。

ところがなぜかこの槙野に沢渡は懐かれてしまう。
偶然、沢渡と同じマンションに引っ越してきたことに端を発し、
何かと沢渡を頼りにするように。
しかも聞き込みをしたい、という槙野が同僚刑事の死についてもなぜか興味を示して、
一人で関係者に聞き込みをしたりしている。

キャリアの刑事ごっこか?なんて思っていたものの、
槙野は結構真面目にこの捜査をしていたり、
キャリアとは思えないくらい素は素直で沢渡に「友達になってください」なんて言ったりする。
なので、沢渡も槙野のことを変なヤツと思いつつも邪険にできなくなり、
プライベートで部屋飲みするくらい気を許すようになるのだが、
ある日、槙野にキスをされてしまい・・・。



最初はね、接点のない同僚刑事の死をなぜそんなに調べるのか・・
きっとバックには大きな事件が絡んでいるんだな・・・
なんて思っていたわけですよ。
大きいかどうかは別にしても、その背後にある事件というのは
読み進めていくと案外すんなりと想像することができちゃうので、
ちょっと肩すかしだったかな。
どうしても「DEADLOCK」や「ダブル・バインド」を思ってしまうので~(>_<)

主人公の沢渡は、悪いものは悪いとはっきり言えるタイプだけど、
優等生ってやつではないです。
どっちかっていうとアウトローな雰囲気ですかね。
なので回りの同僚ともあまり上手くコミュニケーションがとれているわけではないの。
不器用なんでしょうね、人間関係に対して。
だから仕事の上でも懐いてきてくれる後輩はいてもその彼だけで、
あとは遠巻きにしているというか。

そんな沢渡の懐に最初からずかずかと入り込んできた槙野。
あっけにとられている間にすっかり槙野のペース。
槙野はなんというのかね~、
決して押せ押せなタイプじゃないのに、いつの間にか気が付いたら彼のペースになっているって感じなの。
今回だって沢渡の男心というか、庇護欲というか、そういうポイントをついて
自分のペースにもっていって、沢渡を落としちゃったんですよね~www
その手際のいいこといいこと。

まあ、ちょっとゲ/イかどうか悩んでいたグレーゾーンだった沢渡が
流されてあっさりと落ちてしまった・・・・という感が否めないのだけど。

それに沢渡もいいキャラだとは思うんだけど、
何がそんなに槙野の感心を惹いたのか・・・・・少し弱いかな。。。

そうなんです。
ちょいと沢渡の魅力が、、、、私にはあまり伝わってこなくて。
刑事としては好感が持てるのはわかるんだけどね。

だってね、この槙野だけじゃないの。

この話2部構成になっていて「エゴイストの憂鬱」が収録されているのだ。
そこでは同じくキャリアなんだけど、槙野の上司で
沢渡とは高校時代の親友である藤本も出てくるのだ。
その前にも沢渡が槙野に藤本とあることがきっかけで仲違いしてしまって・・・というエピが出てくるんだけど、
その藤本がこの話では結構出張ってきます。
出張ってくるというか、三角関係に突入!!ってやつですw

藤本もとっても良い人なんですよーーー!
高校時代から沢渡のことが好きで好きで・・・・
でも告白できなくて、諦めようとしていたら部下の槙野にかっさわれてしまった・・・・という
ちょっと哀れな人なの。
だから彼の救済の話も是非作って欲しいな・・・・と思ったんだけど、
それ以前にそんないい男二人から言い寄られるこの沢渡の魅力って何だろう?と思ったら・・・

あまり思いつかないーーーーーー!!!あせる
ごめーーーーーん!!!
って感じなんですよーー。

刑事としての魅力はわかるんだけど、
いい男二人が取り合うほどの魅力って何?ってなっちゃって。

あくまでも私の感想ですがね。



H度ドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月





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