俺はお前の心が欲しいーーーー



英田サキさんの人外ファンタジーものです!
英田さんはぁ~、
893とか警察とかスパイとかぁ、
そぉいうキナ臭いものはとても素敵なんですけどぉ、
他のジャンルは・・・・・・・・ちょっと微妙ぉ~(´。‥。`)
とおっしゃるファンの方は多いですよね。
かくいう私も同じです。ごめんちゃい。

でも好き作家様なので、
やっぱり新刊が出るとつい手が伸びてしまいますね。

今回は人外ファンタジーということで、
ちょっと内容を読むまではドキドキしておりまして、
おまけに少し目にしたレビューとかでは・・・・・アイタタタな感じでもあったので
心して読むことができました。
感想を一言で言うと、嫌いじゃないんだけど、物足りない。そんな感じかな。
読み終えたのは去年だけど、あまり内容を覚えておらず、
でも先日スピンが出たので慌ててこの本を引っ張り出して
記憶を掘り起こしておりましたー。


英田 サキ著「ファラウェイ」
ファラウェイ (リンクスロマンス)/幻冬舎
¥898 Amazon.co.jp
祖母が亡くなり、天涯孤独となってしまった羽根珠樹。病院の清掃員として真面目に働いていた珠樹は、あるとき見舞いに来ていたユージンという外国人に出会う。彼はアメリカのセレブ一族の一員で傲慢な男だったが、後日、車に轢かれて瀕死の状態で運び込まれ、息を引き取った。―はずだったのだが…なぜかユージンはすぐに蘇生し、怪我もすっかり消えていた。そして、今までとはまったく別人のようになってしまったユージンは、突然「俺を許すと言ってくれ」と意味不明な言葉で珠樹にせまってきて…。



病院の清掃員として働く天涯孤独の身である珠樹。
その珠樹とちょっとしたことがきっかけで知り合った外国人セレブのユージン。
これがすごく高慢で嫌なヤツだったんだよねー。
顔だけはいいけれど。
そのユージンが事故に遭い、心肺停止したものの、すぐに蘇生。
ところがその後の彼は別人のようでして・・・。

ユージン自体は本当に死んじゃってて、
ユージンが亡くなったあと、悪魔(と呼ばれるエネルギー体)であるアモンが
その身体の中に入ったんですよね。
だからいったん死んだように思えたんだけど、すぐに蘇生したってわけだ。
しかもそのアモン、あるモノを探している。
その探しているものを珠樹が持っているのだ。
持っているっていうか、珠樹自身も気付かぬうちに持たされていたというか。
ようはそれ狙いで珠樹に近づいているんだけど、
なんだか読み進めていくと、本物のユージンが気の毒になってしまって。。。

いやあ、ユージン本人はすごく高圧的で嫌なヤツだったんだけど、
その彼が珠樹によって変わっていく・・・・
という話ならば萌えはあったのよねー。
でも、本物は死んじゃっているから器はユージンでも中身はアモンだもの。
そりゃ全然別人だよね。
彼らは人に乗り移ったら、その頭の中から過去に経験したことなどわかるので、
本人になりすまして過ごすことは全然できちゃう設定ではあるんだけどさー。
なんかちょっと私の萌え観点とは違っていたの。

もしも、ユージンの身体ごと本当に消失しちゃってて、
でもそれじゃあ困るってんでアモンが自らユージンに化けたというのならまだ良かったのかも。
外見も中身もユージンとは似ていて非なるものですから。

まー、これは私のこだわりというか、感じたことですけど。。。

高圧的なユージンも悪くはなかったので、
どんどん珠樹に惚れていく話が普通に読んでみたかった。
それじゃあ、ファンタジーにもならないけどねwww

なんか、ストーリーもキャラもすべて中途半端な感じで、
ファンタジー好き、輪廻転生ものが好きな私ですが、
こう、のめり込んで読むってほどではなかったの。

だからなのか、ユージンがペットとして飼っている黒豹のサリサリがめっちゃ可愛くてー!
その大きな猫みたいな懐き方がとても可愛くて、
一番萌えたのがこの黒豹なのでした。←おい

あと、アモンの悪魔仲間?であるアシュトレト。
ちょっとシニカルで嫌味ったらしく、でも憎めない。
アモンよりも面白味のあるキャラだわー、と思っていたら、
スピンオフはアシュトレトが主役です。


で、この作品を読んで感じていた疑問だとか萌え足りなさというのは
スピンの方で補うことはできました!!

実はスピンオフの方が気に入ってしまって、
あまつさえ泣いてしまったのよねー!!(>_<)

絵師さんもファラウェイと同じ円陣さんだけど、
ファラウェイよりスピンの方が円陣さんの絵のテイストにマッチしていたかと。



というわけで、本作である「ファラウェイ」はちょいと辛口になってしまいましたー。
だけど、スピンと併せて読むと、ちょっと評価ももう少し高くしたくなりますね。


H度ドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月




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