「ねぇ キッカ、
登場人物みんな死んだ人?」

「気づくの遅い」





ARUKUワールド全開な
不思議漫画でしたーーー!!
ARUKUさんの漫画は「虹色村のチロリ 」でドツボにはまり
以来、過去作品から読み漁り、新刊は作家買いしている一人になりました!
絵は正直あまり得意な方じゃないんだけど、
それさえもこの漫画にはやっぱりこの絵じゃないと!と思わせる個性と不思議な魅力がある。
なんといっても今回のカップリング?は

男色家の唐傘おばけ×古道具屋店主

これだけでも異色カップル?といえる!ww
あ、とはいえ、この二人がカップルとしていちゃこらしているわけじゃないですよ。
BL作品ですけど、BL的な要素はまだ全然皆無といっていい!
唐傘おばけのキッカが男色家なので古道具屋店主の秋緒をあわよくば押し倒したりスキンシップしたり・・
そんな程度ですww

唐傘おばけというとゲゲゲの鬼太郎にも出てくる片足で一つ目の傘お化けを思い出すけど
この唐傘おばけはとってもイケメン!ww そして主食はカステラ!ww
二人の奇妙な共同生活がスタートする。


ARUKU著コミック「明日屋商い繁盛1」
明日屋商い繁盛 (1) (バーズコミックス ルチルコレクション)/ARUKU
¥680 Amazon.co.jp
自称からかさおばけで男色家のキッカとふたりで古道具屋を切り盛りする秋緒。今日も店にはいわくありげな品物が持ち込まれて……! ?



古道具屋を親戚から引き継ぎ右も左もわからないながらもやっている秋緒。
そしてこの古道具屋の付喪神として居座っている唐傘おばけのキッカ。
一話完結のショートストーリー仕立になっているんで一つ一つの話がとても面白い!
もちろん冒頭の二人の会話のとおり、
古道具屋に曰く付きの道具を喪ってくる人達、皆亡くなった人達ばかりです!!

というかね、この話の背景自体もイマイチ不思議なのだ。

秋緒は家族を事故で亡くしている。たった一人事故の生き残りである秋緒は
その時の事故の記憶があまりないのだ。
あまりというのは時々断片的に思い出すんだけど、全部を思い出すことはできない。
その過去の記憶を見る限り、秋緒のいる時代は紛れもない現代なんだけど、
どうも古道具屋の回りの景色は明治・大正・・・・そんな雰囲気を醸し出している。
なので古道具屋に持ち込まれる道具たちが曰く付きというよりも
もうこのお店自体が曰く付きというか・・・・

そもそも付喪神であるキッカがいる時点で普通じゃないしね!!ww

そしてもう一つの謎。
キッカは秋緒の親友でちょっと口が悪い天宮にソックリなのだ!
ソックリっつーか、もう本人なんじゃないの?と思ってしまうほどに。。。

なので一つ一つのお話は一話完結となっているけれど、
この秋緒の事故の記憶と
キッカが天宮にソックリ!というこの2点は謎のままに話が進んでいくんですねー。
これも2巻目以降には解明されるのでしょうかー!?

お話はこの古道具屋に持ち込まれる様々な古道具に関するもの。
それが現実なのか非現実なのか、
はたまた妖しに化かされているだけなのか、、、、
キッカはただでモノをもらうんじゃない、と注意をする。
それもそのはず。タダより高いモノはない、と昔から言う通り何かが起きてしまうんですね。
一見冷たいのかと思うと、秋緒のピンチには必ず助けてくれる。
じゃあ、秋緒のことを見守るいい妖しなのか・・・・と言われると、それもよくわからない。
キッカは秋緒の事故の真相を何か知っているようなんだけど、
それはまだ話してくれないのよね~。
そこんところも気になっております!

ただ男色家なのでことあるごとに秋緒に迫ったりするんだけどさwww


同時収録は「美しい俳句教室三 秋探し」「美しい俳句教室四 冬温し」
三と四ということはどこかに一と二が!?
と思ったら、先日読んだARUKUさんの前のコミックスに収録されておりました。

会社命令で仕方なしに俳句教室に通うようになったリーマンが
美しい俳句講師(♂)に恋をしちゃう話なんですね。
で、俳句を通じて一生懸命愛を語ろうとするんだけど、袖にされちゃうんだな~。
加賀美のへこたれない性格がとってもいいですww


とにかくARUKUさんの話って不思議な世界観で進められていくんだけど、
会話のテンポがいいし、不思議世界だからこそ、この先どうなっちゃうの?という
ワクワク感もとてもあります!


H度ナシ
ストーリー度満月満月満月満月三日月

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