どうしよう。
この人を好きになってしまったのかもしれない。
英田サキさんの新刊、しかも新シリーズです!
といっても先月出たやつですが。。。
私がレビューを久しく書くのを忘れて・・・・いたわけじゃないんだけど
2巻発売に合わせて書こうと思っていたんですよね。
そうしたら2巻目は発売延期となってしまって。。。
まだ発売日は未定です。
読んだ率直な感想は
英田さんの今までの作風とは一味違う!
でも面白い!!!
でした!
英田さんといえば893や警察モノは定評があるものの
他のジャンルだと、正直・・・うーむとなるものが多いんだよね。
でも「すべてはこの夜に 」の中の「夏の花」のように泣かせるものもあったし(893絡みですがww)
「黒い竜は二度誓う 」ではファンタジーにも挑戦してこちらも面白く読ませてもらいました!
今回はゴシックミステリーという感じでしょうか!
893も警察も出てきません!
出てくるのは・・・・・・・・お化けだったり・・・???![オバケ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/156.gif)
英田 サキ著「ヘブンノウズ」
「私はね、君の絵に恋をしたんだ」
ベストセラー作家の渋澤征武と知り合ったその日旭はそう告げられた。半年前にある事件で母を亡くし、ショックから言葉を失った幼い弟と暮らしている旭は、もし、あの日、もしあの時・・・そんな後悔に囚われて毎日を送っていた。けれど、渋澤に会った日から、すべてが変わり始めた!恋人はつくらない主義と宣言する渋澤、男女問わず恋する薫、執事の宇喜田を始め、個性豊かな渋澤邸の住人たちに、最初は反感を覚えた旭だったけれども!?
渋澤邸に集うのは才能あふれる人間、それとも・・・!?待望の新シリーズ開始!!
ベストセラーを世に産み出すミステリー作家の渋澤征武。
とある凄惨な事件により母親を亡くし、まだ幼い弟もそのショックで言葉を失ってしまった。
今はすっかり引きこもりになってしまったその弟をまだ21才の旭が面倒を見ている。
旭は生計を立てるためにレストランでバイトをしているのだけど、
ネットでは趣味で自分の描いたイラストなんかもアップしていたり。。。
ところがそのイラストを見た人から是非今度出す本の表紙をお願いしたい、と依頼が来たのだ。
なんとその相手こそあのベストセラー作家渋澤だったのだが。。。
登場人物が結構出てくるんだけど(そーいや英田さんの作品ってキャラが多いな)
どの人も魅力的でした!
こうなってくると主人公の旭が一番平々凡々に見えてきちゃうんだけど、
かえって平凡だからこそ良かった、、、という感じかな。
ただただ旭は弟を守りたい、その気持ちで必死なの。
逆にそれが生真面目すぎて、頑なで頭でっかちというか頑固というか
そういう風にうつってしまうんだけど、それでも応援したくなるのは
その必死さが伝わってくるからなんだと思う。
今回のミステリーはこの本の中で完結できるものと
もっと大きな秘密めいたものがあって
それは旭と弟のミツルの母親の死であったり、渋澤の過去であったり。
完結するミステリーはバイト先の女性の失踪なんですよ。
これはもうすぐにからくりはこうだろうな、、、というアタリがつく。
この犯人当てが目的ではないのであえてそこでわかりにくく、、、ということはしていないんだろうなって感じですかね。
だけどこの事件は最後の最後まで引っ張っているんですよ。
なぜか。
この事件を通してミツルと渋澤の能力がわかり、
そしてそれを否定していた旭の心の変化にも繋がっていくからなんです。
だから事件的にはこの失踪事件はとても陳腐ではあるんだけど、
必要不可欠で効果的でした!!
対人恐怖症の気もあるミツルだが
渋澤にはすぐに懐いてしまう。
嬉しい反面、不思議な思いと淋しさも味わう旭。
それに渋澤に対してテレビのインタビューなどで旭はあまりいい印象を最初は持っていなかったのだ。
だから仕事で家を空ける時にはミツルを渋澤邸に預けてもらってもいいんだよ、との渋澤の提案にもあまり気乗りじゃなかった。
それに渋澤の家には彼の他にも多くの個性的な住人達が住んでいるし。。
どうやら渋澤とミツルにはある共通点があるようなのだ。
それが旭が渋澤を拒む一番の理由でもあるんだけど。。。
それは2人とも幽霊の存在が見えるということ。
この世の人ならざるものの存在が見える・・・・そんな非現実的なことは旭はまったく信じていなかったし、むしろ否定的。
だからミツルに悪影響を与えるんじゃないか、と渋澤と交流をすることをあまり快く思っていない旭なのだ。
そう思っていてもやっぱり魅力的な人ですからねー。
渋澤に反発しながらも惹かれていくのがわかるんですよww
そこらへんの旭の心の動きや葛藤がとてもよくわかって共感が持てました。
ミツルもカワイイしね!
それに渋澤邸の住人たちの面白いこと。
特に薫・・・・彼は女装している占い師なんだけど、
旭に手を出そうとしたり・・・・(キスはしたww)
だけど旭は渋澤ともチュウしちゃいますからねww
恋をするとその人が気になって仕方なくなる。
その人の特別になりたいと願ってしまう。
何か力になりたいと思ってしまう。
渋澤は「恋人を作らない主義」というのを知っていてももう好きになってしまった。
なのでこの恋は苦しいだけになってしまうかもしれない。
まだまだ1巻目なので旭の渋澤への恋を自覚して終ってしまったので
これからこの2人がどうなっていくのか
次はどのくらいまで発展するのか、、っていうのが気になってくるところですかね。
今回はloveの部分はちっともなので次回はもっと期待しちゃいたい。
それにしてもこの本の中で思わずニマニマしてしまったところがある。
それは渋澤と初めて会うシーンで渋澤が枯葉に埋もれて寝ていたんだけど、
そのことを森茉莉の「枯葉の寝床」に比喩していたことでしょうか!
これもレビューしようしようと思っていてそれこそ埋もれておりますww
ああ、次が楽しみな作品です!
延期になってショックでしたが、でもきっと面白い作品になっていることを
願っておりますー!!
H度
(まだまだこれからですね)
ストーリー度![満月](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/250.gif)
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この人を好きになってしまったのかもしれない。
英田サキさんの新刊、しかも新シリーズです!
といっても先月出たやつですが。。。
私がレビューを久しく書くのを忘れて・・・・いたわけじゃないんだけど
2巻発売に合わせて書こうと思っていたんですよね。
そうしたら2巻目は発売延期となってしまって。。。
まだ発売日は未定です。
読んだ率直な感想は
英田さんの今までの作風とは一味違う!
でも面白い!!!
でした!
英田さんといえば893や警察モノは定評があるものの
他のジャンルだと、正直・・・うーむとなるものが多いんだよね。
でも「すべてはこの夜に 」の中の「夏の花」のように泣かせるものもあったし(893絡みですがww)
「黒い竜は二度誓う 」ではファンタジーにも挑戦してこちらも面白く読ませてもらいました!
今回はゴシックミステリーという感じでしょうか!
893も警察も出てきません!
出てくるのは・・・・・・・・お化けだったり・・・???
![オバケ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/156.gif)
英田 サキ著「ヘブンノウズ」
- ヘブンノウズ (SHYノベルス279)/英田 サキ
- ¥903 Amazon.co.jp
「私はね、君の絵に恋をしたんだ」
ベストセラー作家の渋澤征武と知り合ったその日旭はそう告げられた。半年前にある事件で母を亡くし、ショックから言葉を失った幼い弟と暮らしている旭は、もし、あの日、もしあの時・・・そんな後悔に囚われて毎日を送っていた。けれど、渋澤に会った日から、すべてが変わり始めた!恋人はつくらない主義と宣言する渋澤、男女問わず恋する薫、執事の宇喜田を始め、個性豊かな渋澤邸の住人たちに、最初は反感を覚えた旭だったけれども!?
渋澤邸に集うのは才能あふれる人間、それとも・・・!?待望の新シリーズ開始!!
ベストセラーを世に産み出すミステリー作家の渋澤征武。
とある凄惨な事件により母親を亡くし、まだ幼い弟もそのショックで言葉を失ってしまった。
今はすっかり引きこもりになってしまったその弟をまだ21才の旭が面倒を見ている。
旭は生計を立てるためにレストランでバイトをしているのだけど、
ネットでは趣味で自分の描いたイラストなんかもアップしていたり。。。
ところがそのイラストを見た人から是非今度出す本の表紙をお願いしたい、と依頼が来たのだ。
なんとその相手こそあのベストセラー作家渋澤だったのだが。。。
登場人物が結構出てくるんだけど(そーいや英田さんの作品ってキャラが多いな)
どの人も魅力的でした!
こうなってくると主人公の旭が一番平々凡々に見えてきちゃうんだけど、
かえって平凡だからこそ良かった、、、という感じかな。
ただただ旭は弟を守りたい、その気持ちで必死なの。
逆にそれが生真面目すぎて、頑なで頭でっかちというか頑固というか
そういう風にうつってしまうんだけど、それでも応援したくなるのは
その必死さが伝わってくるからなんだと思う。
今回のミステリーはこの本の中で完結できるものと
もっと大きな秘密めいたものがあって
それは旭と弟のミツルの母親の死であったり、渋澤の過去であったり。
完結するミステリーはバイト先の女性の失踪なんですよ。
これはもうすぐにからくりはこうだろうな、、、というアタリがつく。
この犯人当てが目的ではないのであえてそこでわかりにくく、、、ということはしていないんだろうなって感じですかね。
だけどこの事件は最後の最後まで引っ張っているんですよ。
なぜか。
この事件を通してミツルと渋澤の能力がわかり、
そしてそれを否定していた旭の心の変化にも繋がっていくからなんです。
だから事件的にはこの失踪事件はとても陳腐ではあるんだけど、
必要不可欠で効果的でした!!
対人恐怖症の気もあるミツルだが
渋澤にはすぐに懐いてしまう。
嬉しい反面、不思議な思いと淋しさも味わう旭。
それに渋澤に対してテレビのインタビューなどで旭はあまりいい印象を最初は持っていなかったのだ。
だから仕事で家を空ける時にはミツルを渋澤邸に預けてもらってもいいんだよ、との渋澤の提案にもあまり気乗りじゃなかった。
それに渋澤の家には彼の他にも多くの個性的な住人達が住んでいるし。。
どうやら渋澤とミツルにはある共通点があるようなのだ。
それが旭が渋澤を拒む一番の理由でもあるんだけど。。。
それは2人とも幽霊の存在が見えるということ。
この世の人ならざるものの存在が見える・・・・そんな非現実的なことは旭はまったく信じていなかったし、むしろ否定的。
だからミツルに悪影響を与えるんじゃないか、と渋澤と交流をすることをあまり快く思っていない旭なのだ。
そう思っていてもやっぱり魅力的な人ですからねー。
渋澤に反発しながらも惹かれていくのがわかるんですよww
そこらへんの旭の心の動きや葛藤がとてもよくわかって共感が持てました。
ミツルもカワイイしね!
それに渋澤邸の住人たちの面白いこと。
特に薫・・・・彼は女装している占い師なんだけど、
旭に手を出そうとしたり・・・・(キスはしたww)
だけど旭は渋澤ともチュウしちゃいますからねww
恋をするとその人が気になって仕方なくなる。
その人の特別になりたいと願ってしまう。
何か力になりたいと思ってしまう。
渋澤は「恋人を作らない主義」というのを知っていてももう好きになってしまった。
なのでこの恋は苦しいだけになってしまうかもしれない。
まだまだ1巻目なので旭の渋澤への恋を自覚して終ってしまったので
これからこの2人がどうなっていくのか
次はどのくらいまで発展するのか、、っていうのが気になってくるところですかね。
今回はloveの部分はちっともなので次回はもっと期待しちゃいたい。
それにしてもこの本の中で思わずニマニマしてしまったところがある。
それは渋澤と初めて会うシーンで渋澤が枯葉に埋もれて寝ていたんだけど、
そのことを森茉莉の「枯葉の寝床」に比喩していたことでしょうか!
これもレビューしようしようと思っていてそれこそ埋もれておりますww
ああ、次が楽しみな作品です!
延期になってショックでしたが、でもきっと面白い作品になっていることを
願っておりますー!!
H度
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