一希には僕だけしかいない。
一希は僕無しでは、生きてはいけないんだよ。



最近とってもお気に入りの新人作家さん、宮緒葵さんの2作品目です。
堕つればもろとも 」では攻めが素敵な犬っぷりを披露してくれました!
今回は・・・・・
表紙だけみたら・・・
ん!?サムピーか!?これは攻め2人が可愛い受けっ子を共有するさむぴーか!?と思ってしまいます・・・

が!!!!!

全っ然違います!
攻め様が2人ではありますが、あくまでも2人はライバルポジション。
受けっ子を獲り合う感じですかねー。

さて、どちらに軍配が上がるのか・・・

最後まで読むと

恐ろしい・・・・汗ゾゾゾ(((゜д゜;)))

となるかも知れませぬ。


宮緒 葵著「悪夢のように幸せな」
悪夢のように幸せな (プラチナ文庫)/宮緒 葵
¥600 Amazon.co.jp
僕なしでは、生きてはいけないんだよ
膝の上で食事を口に運んでもらい、着替えさせてもらって素肌を重ねて濃密な愛 撫で親愛の情を確かめ、その証 として紅い痕を体に刻んでもらう──。幼い頃に両親を亡くし、親戚である柊慈と暮らす一希は、彼の深い深い愛情に浸り切っていた。だが柊慈の親友で暴/力/団若頭補佐の功に、無自覚ながら恋心を抱き始める。そんな時、柊慈が功を庇って負傷し、誘 拐されてしまい……!



「ぼ、ぼ、ぼぼぼ、ぼくのお嫁さんになってください!」

3歳の一希が真剣にプロポーズしたのは中学生の柊慈だった。
ハタからみていたらその間違いがとっても可愛らしいんだけど、
まさかこれがすべての発端になろうとは14年後誰が想像したであろう。

一希が5歳の時に両親が亡くなり柊慈のもとへと引き取られることに。

それから12年、一希は17歳の高校生に。
柊慈とマンションで一緒に暮らしている一希。相変らず柊慈は綺麗で優しくて
どこまでも一希を甘やかしてくれる。

しかし!
何かこの2人おかしいんですよ。最初はん?と思っただけで、
これは単に甘やかしなだけ?過剰だけど。。。と思った程度。
でも、それがかなり逸脱した行為だとわかってくるんですよ。

だって高校生にもなって一希はお風呂は一人では入らない、常に柊慈が一緒。
大事なところは全部柊慈が洗ってくれる。
しかもアソコのたまったものまでもちゃーんと抜いてくれるという。。。。口でね。
だけど、一希はそれが当たり前だと思っているの。
ううん、当たり前だと思わされているんですよ。
だって5歳からずっと柊慈と一緒で柊慈のやることは全て正解で
これは人には言わないけれど皆家族ならば親しい間柄でやっている当たり前のことなんだよ、、、と
ささやかれ続けられたら・・・・・
疑問に思う前に「世間一般の常識なんだ」とインプリンティングされちゃうんですよ。
それに柊慈はイタイことなんて何一つしない。
気持ちいいことだけ、そして良い子良い子と頭をよしよしされちゃうので
柊慈の全てを信じ切っているんです!!

おまけに一希のアソコはつるりんちょ。
ちょいとでも生えてきたら柊慈がピカピカキラキラに剃っちゃうから!!!
テイモウプレイですか!?∑ヾ( ̄0 ̄;ノ


柊慈がなんでそこまでするのか・・・・
ひとえに一希が可愛いからなんですね!
でも一希のことを可愛いと思っているのは柊慈だけではない。
柊慈の高校時代からの友人で893の功だ。
柊慈の家に来ては一希をからかい怒らせちゃうのだけど、高校時代から柊慈とともに一希を見てきた功は
一希のことをとても可愛がっていた。というか、恋愛の対象としてみていたのだ。
そして一希もまた功のことは苦手と言いつつも我知らず惹かれていく。
そのことに気付かない柊慈ではないのだが。。。

ところがある日功が敵対している893に襲われる。その場にいた柊慈が功をかばい刺されてしまい
しかも襲ってきた893に攫われてしまったのだ!

柊慈にどっぷりと依存し、柊慈なしでは生きていけないようにずっと小さい頃から言われ続けていた一希は
柊慈が生きていることを信じながらも抜け殻のようになってしまい‥‥。
もちろん自分のせいだ、と功が一希を引き取って面倒を見るんだけど、
一希の焦燥を見ていられない功が今だけでいいから俺をみてくれ、と一希を抱こうとするんですよ!
ちょっと性急すぎやしませんか?と思うんだけど、ずっと見てきた功にとっても
一希の焦燥した状況は見ていられないのよね。だから気を紛らわすというか自分にすがってくれ、という気持ちに。

ところが!
見ちゃうんですよ。一希のパ○パンを。。。。。

え!?こりゃなんだ!?
お前は清童だと思っていたら柊慈とやっていたんだなーーー!!!
と嫉妬の炎が突然メラメラメラメラと。
そして嫌がる一希を無理矢理抱いてしまう功なのだ。

一希は柊慈とはいちゃこらいちゃこらとんでもないことをしてましたが、
一線だけは越えてなかったんですよ。
だから正真正銘の未開発。でも嫉妬に狂った功は一希をヤリヤリだと思っていて。。。

何度も柊慈に助けを求めるももちろん柊慈は行方がわからない。
攫った犯人は遺 体で見つかったのに柊慈だけは見つからないのだ。
もうあきらめろ、と功がささやく。
ずっと柊慈に甘やかされて育ってきた一希は功の暴力が怖い。
暴力っていうか力づくでやっちゃうし、柊慈の名前を叫ぶと怒られるし、逃げないように監禁するし。

そして何とかして隙を作って懐かしい柊慈との我が家へと逃げ出した一希なんだけど、
行く場所なんて功にはお見通し。先回りして待っていたのだ。
絶望に恐怖に後ずさる一希に懐かしい声が・・・・

そう、そこに立っていたのはとうに亡くなってしまったと思っていた柊慈だった。

驚いたのは功もだ。
こうなれば功が一希を手元に置いておくことなんてできなくなってしまう。
一希は柊慈のもとへと還っていき・・・・・

そして柊慈と一希の生活はもっともっと更に甘いものへとなっていくのだ。
それにもう昔のように一希は功に懐くこともなくなってしまった。
そこにあるのはただただ恐怖。


だけど、功は知ってしまうんですね。
全ては計られていたのだということを・・・・・


一番の腹黒は誰か・・・もちろん柊慈ですよ!!
私は彼の腹黒さに、この謀を途中で気付きましたが、
それでもやっぱりこういう人は怖い・・・と思っちゃいますよ。

功がアプローチの仕方を間違えなければ
結末は違ったものだったと思うけれど、
きっと功の性格なんかもわかった上での賭けだったんだろうな。

執着愛でもありヤンデレでもあり・・・
だけどこれもまた一種の狂気でありますよね。
知らぬは一希のみ・・
でも知らずに一生過ごした方が彼のためかも知れませぬ。


H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月満月

ペタしてね

にほんブログ村 漫画ブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ
にほんブログ村   ←参加しています。よろしくねラブラブ
にほんブログ村 アニメブログ BLCDへ
にほんブログ村