俺はあなたの犬だ。
‥‥貴方が俺以外の犬の主になられるくらいなら‥‥、
貴方を殺して俺も死ぬ。



宮緒葵さんのデビュー作ですー!!
ずっと読んでみたいと思っていたんですよね。
ブロ友katさんのところでこの作品のレビューを読んでから
気になっていたのでした。
犬って、、、、犬って何!?プレイの一環!?みたいなww←気になったのはそこかい!?

マジ、ワンコ攻めでした。
ワンコっていうと可愛い響きだがこれはまるっきり忠犬です!!

もちろんプレイの一環などではなく、少年を救おうとしたお姫さま(♂)が
これは奴婢ではなく私の犬だ!
とかばったことにあるんですね~。

単なる主従もの、♂がお姫様として育てられてきた姫モノ、
という枠に収まらず
タイムスリップも入っていていろんな要素がてんこ盛り(しかもHは攻めがMッ気出してるし( ´艸`))。
それもそのはず宮緒さん自身が好きな要素を色々と入れ込んだようでしてww
普通ならばこれだけ入れちゃうとまとまりきらないこともままあるのに
それがうまくまとめあげられている、、、という印象を受けました!!
新人作家さんでこれだけ上手くまとめられて読みやすければ言うことないです!


宮緒 葵著「堕つればもろとも」
堕つればもろとも (プラチナ文庫)/宮緒 葵
¥600
Amazon.co.jp

神の娘の証である黄金の髪を持つ珠玲は、男でありながら天姫として崇められていた。だが、祖国を救い成り上がった将軍・朔に嫁ぐことになる。すげなくして も一途な犬のように縋る眼差しで服従を誓うくせに、褥では餓えた獣のように珠玲を貪る朔。憎しみを募らせた珠玲は、敵国の間諜に騙され、毒を盛ってしまう。死に瀕してもなお珠玲に執着する朔は、心中を強いてきて…。プラチナ文庫小説大賞編集長特別賞受賞。




これはモロ私のツボど真ん中な作品でした!
もう夢中になってページをめくっておりましたよ!!

舞台は昔の日本・・・・でもなくどことなく中華風でもあり
仮想の国が舞台なんですが、
イメージとしては平安時代と戦国時代と中華風をmixそんな感じですかね~。(どんな感じだよ)

桂国は天帝の加護を受けている証として稀に皇族に黄金の髪の子が生まれる。
天帝の姫君の生まれ変わりとしてその黄金の髪を持つ子は身分の低い女性から生まれたとしても
天姫として大事に育てられたのだ。
珠玲は帝の第五子として生まれた。母親は身分の低い女官であったが黄金の髪を持つ珠玲は
天姫として貴族出身の女房たちに囲まれて大切に育てられたのだが、珠玲は男児であったのだ。
でも黄金の髪を持って生まれれば男でも天姫として育てられる。

黄金の髪が神聖なるものならば、黒髪はその反対、不吉な色として忌み嫌われていた。
桂国の民は赤茶けた髪を持つので黒髪は異形なんですよね。
ある日、珠玲は女房たちの目を盗み母屋を抜け出した先で襤褸を纏った一人の少年が
足蹴にされているのを目にする。
その少年は真っ黒な髪を持っていたのだが、珠玲からはその黒髪がとても美しいものに見えたのだ。
だからその少年が足蹴にされているのを傍観することができず
思わず声をかけてしまう。
少年は黒髪が災いしてすぐに両親に捨てられ物心ついた時には奴婢商人のところにいたのだ。
そして買われてこの屋敷に来たのだが・・・

珠玲は
「これは奴婢ではない。私の犬だ」
そう言って少年をかばい自分の住いに連れて行き、「新月」と名付ける。
新月はこんな自分を助けてくれた尊い天姫を不思議に思いなぜ助けてくれたのかと問うと、
「そんなの決まっている。お前が私の犬だからだ」
それを聞き、新月は泣いて誓うのだ。

俺は姫の犬です。この恩は必ず返します。姫の命ならどんなことにも従いますーーーーと。


ここまででもかなり私おドツボを突きまくりでした!ww(まだまだ序盤も序盤ですが)
完璧な主従関係のできあがりですよ音譜
珠玲もまた孤独の中で新月を得たことで楽しく日々を暮らし
一見穏やかに時が流れていくかのように思えたんだけど、新月が来てから1年経ったくらいに
新月がいきなり珠玲のもとを去っていってしまったのだ!

許してください。必ず戻って姫をいつか自由に・・・

という言葉を残し。。。。

そして11年の月日が流れ、桂国に力をつけ将軍まで登りつめた朔という武将がいた。
桂国の危機を幾度となく助け一番下の身分から己の力のみで伸し上がってきた将軍だった。
その朔将軍に軍功として帝が何か褒美を・・・と言った時に
朔将軍は姫様が欲しい、と言ったのだ。
それを伝え聞かされた珠玲は驚きとまさか自分が将軍のもとへ行かされるはずがない、と思っていたのだが、
父である帝は将軍のもとへ降嫁させるという決断を下したのだった。

もちろんこの朔将軍はあの新月だ。


だけど、朔は一切名乗らないし、珠玲も新月に裏切られたという思いでいっぱいで
新月のことは辛い思い出となっていたのよね。
それにこの朔将軍のことはあまり快く思っていなかった珠玲だったんですよ。
朔将軍があの新月だとは思っていないから自分をなぜ身請けしたのかわからず
どうせ自分の地位のため名誉のため手元に置いておきたいだけなのだ、、、と決めつけていた。
だから朔将軍の屋敷に来た時から反発しまくる珠玲なんだけど、
朔将軍はもちろんそんなことなどこれっぽっちも思っていない。
ただただ珠玲愛しさ、それのみなのだ。

この大きくなって新月から朔将軍となったわけだけど、
他国からは赤い狼と恐れられているこの朔も
珠玲の前では忠実な犬になってしまうのがいいわ!!
珠玲に睨まれると、シュン・・としちゃって耳が垂れ尻尾が丸まっているのが何だか見えちゃうの。
だけど、今は身体もごつくなった朔ですからシュン・・・だけではすまないんですねーww
そうなんです。珠玲に冷たくされればされるほどに燃えるというか
思い余ってついつい抱いちゃうんですよ。
しかも朔の持ち物はかなりデカイらしいwww

やってる時はイケイケな朔もひとたび事が済んで珠玲にハウス!!!と言われると
またシュン・・・と耳垂れ尻尾まるめてハウスしちゃうというwww

まー、この二人のHがなんだか攻めがMッ気たっぷりのプレイのような感じにみえちゃうんですよー。
だって何かってーと朔は珠玲の足に頬ずりしあまつさえその足の指を舐め回し・・・
珠玲はやめろといってその足で朔を蹴り上げる。
そして拭けを命じて足を布で綺麗に拭かせているんだけど朔のイチモツはもう破裂寸前。。。
足舐め蹴り上げられて感じている朔って・・・・( ̄□ ̄;)
珠玲は綺麗にしてもらった足で朔のデカイあれをくねくねしちゃい
なぜそこをそんなにしているのだ。と意地悪く質問をww

姫のおみ足をしゃぶり、姫のおみ足で蹴っていただいたからです


これでは犬じゃなくてまるっきりMですなー!!!((◎д◎ ))

なんだか私も新しい扉を開いた気分でしたよwww

でも、こんな楽しげなプレイをしている二人だけど珠玲は決して朔に心を開いているわけじゃなく・・
最初の心のすれ違いがずっとこじれたままではあるんだよね。
そして悲劇が起きてしまう。
珠玲はこの睡眠薬を朔に飲ませればこの屋敷から救ってあげますよ、と元自分付きの女房に促され
朔に睡眠薬を飲ませるのだけど・・・
実はそれは睡眠薬などではなく劇薬だったのだ。
その場で血を吐き絶命しようとする朔。珠玲はまさかこんなことになると思わず驚くのだけど、
もっと驚いたのは朔が珠玲を誰にもやらない、自分が死ぬのならば一緒だ、、と
珠玲を自分の刃で刺してしまうのだ。


え!?これじゃあ主人公二人はここで死ぬの!?
なんというバッドエンディング!!!

と思ったら・・・・

珠玲が気付くと降嫁してまだ間も無い日に時間が戻っていた!!
最初はなぜこんなことになったのか・・・と思った珠玲なんだけど、
また朔の異常なまでの珠玲の執着に嫌悪だけではない何か別の感情も生まれていたのだ。

今度は朔を死なせてなならない。
朔を殺そうとする者が誰なのか黒幕をつきとめなくてはならない、、、

珠玲は最初の時とは違って朔に対して徐々に心を開いていくのだ。。


まさかまさかのタイムスリップ!?でしたよ。
ちょっと驚きの展開でしたが、無理な感じじゃなくすんなりでしたね。

珠玲もどんどん成長していくというか
今までは大事に屋敷の奥でひっそりと暮らしていたから
朔を通じていろんなことを知っていくんだよね。
とても可愛らしい姫でしたよ。男だけどwww

朔は本当にいい犬っぷりを発揮してくれましたっっ!!

犬として飼われ、そのおかげで命を救ってくれた珠玲のために
必死に将軍の地位まで登りつめた朔。
だけど、あの新月です、、とは名乗れない辛さもあるのだ。
だってどんな事情があるにせよ新月は珠玲を裏切ったに違いないし。。。

でも本当に楽しい作品でした!
最後まで二人がどうなるのか、ワクワクして読む事ができましたよ。

続きが読みたくなりますねー!!
プラチナブックには番外編があるんだけど、私、ゲトできなかったのよー。残念。


H度ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ(見事なM属犬プレイ!)
ストーリー度満月満月満月満月半月

CDも出てマス!

堕つればもろとも/岸尾だいすけ
¥3,000
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■CAST
珠玲:岸尾だいすけ、朔:森川智之

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