すべてはこの夜に 」の小冊子に掲載されていたSSです。
私は2004~2008年に発表された同人誌の再録本である「MIXS Special」で読みました!!
東日本大地震のチャリティー本ですね。


この「春に降る雪」は「すべてはこの夜に 」の中に収録されている
「夏の花」の番外編になります。

とにっかく!!
「夏の花」が泣けたんですよーーー!!
本編カポーよりもこっちの武井×鈴原カポーが泣かせます。
つか、死にネタなんで(本編で既に武井が恋人のことを話しておりますので・・・)
それだけで辛いんですが、
それでも単に死にネタだから辛く切ないんじゃなく
亡くなった姉の旦那を好きになって、一緒に暮らし、
893から足を洗おうとするその過程もかなりくるものがあるんですよ。

多くのファンが本編よりも「夏の花」が好き!泣けた!!というのもとっても頷ける。

そして今回のこの「春に降る雪」は
鈴原の死の宣告から最期の時までを綴った話になっています。

すべてはこの夜に (クロスノベルス)/英田 サキ
¥900
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「選ばせてやるよ—このまま撃たれて死ぬか、俺に縋って土下座で許しを乞うか」平凡な生活から一転。熾烈な借金地獄に堕ちた加持に残された道は『ある男を撃つ事』。だが、狙いを定めた先に現れたのは、忌まわしい過去の男・湊だった。端整な顔立ちの男は十年の時を経て、冷酷な雰囲気を纏う893になっていた。 そして、捕らわれた加持は凌/辱されてしまう。与えられる痛みの中に昔と変わらぬ執着の色を感じた加持は戸惑い…。



「春に降る雪」
本編の攻めである893の湊の側近として登場した武井。
彼がただ一人愛した男性、それが亡き姉の旦那である鈴原だった。

武井はそれまで服役していたので出所後姉の墓参りに行く。
それがきっかけで鈴原と一緒に住み恋に落ちる。
このままなし崩しにするんじゃなくて
生まれ変わって鈴原と共に生きていくために
過去の自分を精算しに行く武井。
その武井の帰りをずっと待つ鈴原。
この帰りを待っているシーンは泣けました。
やっと一緒になれる・・・と思ったものの
彼らの幸せな生活は長くは続かなかったの。
鈴原がガンに冒されていたから・・・

本編では亡くなったことは書かれていてもその時の様子とかはなかったんですよね。

で、この春に~でその時の様子が書かれているんですが、
涙なくしては読めませんーー!!!

余命三カ月・・・・
それが武井と鈴原につきつけられた現実。
武井は鈴原にそのことを告げられずにいたんだけど、鈴原は自分でそう長く生きられないことは悟っていたのだ。
だから病院ではなく、自宅で残された時間を過ごしたい、、
そして二人だけの闘病生活が始まる。
とはいえ、延命治療を拒否した鈴原はみるみる痩せていってしまうんだけど。。

死ぬのは怖くない。だけど一人残される君のことを思うと、心が張り裂けそうになる。

そう言って泣く鈴原。
だから武井も

もうすぐ桜の花が咲くからそうしたら一緒に見に行こう。
だからあなたは死んだりしない。

こう言って約束をするのだ。

この桜を見に行こう、、、というのが最後にガツーンとやられちゃうんですよ。。。

鈴原の最期の瞬間まで書かれているので
本当に涙なくしては読めません!!!

この話はCDには収録されていまず。
なのでCDを絶対聴きたいわーーー!!
CDもかなり泣けるという。。。。

すべてはこの夜に/イメージ・アルバム
¥4,725
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■CAST
鳥海浩輔(湊 彰彦)、神谷浩史(加持智充)
高瀬右光(武井靖之)、遊佐浩二(鈴原亮一)


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