俺はみっともなくなる覚悟が、
いつも足りないな。



ほんと!
まったく!そのとぉーーーーーり!!!

俊一がみっともなくなる覚悟が出来ていれば
こんなに引っ張らずに済むんだよ~~!!
と思わず叫びたくなるww

何度この本を投げつけたくなったことか!
それだけ俊一にイライラさせられます!
だけどね、なぜ彼がこれほどまでに自分の気持ちに
素直に向き合うことができなかったのか、
そしてヘテロな彼が
男を愛するということの葛藤を考えると
往生際が悪くなるのもわからなくもないのだ。
ちょっとそこらへんの描写はしつこすぎるキライはあったけど
幼馴染の話としてはありがちなのに
引き込まれたのも確かですね。

この話は「愛はね、 」をまず読んでくださいねー!
愛はね、 」は受けの望視点から
そしてこの作品は攻めの俊一視点から書かれています。


樋口 美沙緒著「ぼうや、もっと鏡みて」
ぼうや、もっと鏡みて (白泉社花丸文庫)/樋口 美沙緒
¥630
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いつも駄目な男とばかり付き合い、傷ついては縋ってくる幼なじみの望。俊一は、そんな望のことを、愚かでかわいそうなヤツだと思っていた。そして、望の自分への恋情を知りながら、ずっと気づかないふりをし続けてもいた。だが、そんな望がある事件をきっかけに変わり、俊一に頼らなくなった。望の気持ちに応え る気はないのに、いざ距離を置かれると苛立ってしまう俊一は、望を傷つけては、その気持ちがまだ自分にあることを確かめずにはいられず…。「愛はね、」か ら一年。俊一の出した結論は。



幼馴染で仲の良かった望はゲ/イでしかも俊一のことがずっと好きだと言っていた。
しかし俊一はゲ/イとカミングアウトされた時に
自分を好きにならなければいい、と言っちゃうのよね。
そしてこの一言がずっとこの二人を微妙な関係にさせていたわけで。。。。

不幸な恋愛しかしてこなかった望。なぜかつきあう男たちの嗜虐心を煽るのか
暴力ばかり受けていた。
その望がやっと家族とも打ち解けたことから
俊一のことが好きだと、俊一がどう思っていても自分は俊一を好きだから、、、と
ふっきれたかのように自分と向き合うことができるように。。。

ところが望が自分と向き合うことができたのとは裏腹に
ドツボにハマっていくのが俊一だ。
俊一は傍から見ていたら望のことが好きだとまるわかりなのに
本人だけが認めたがらない。
なぜ、頑なに認めたがらないのか・・・・
その理由もわかってくるんだけど、
認めたくないわりに望のことが気になって仕方ない。
望が自分のことを好きだというのはわかっているので
何かあったとき、ついヒドイ言葉で望を傷つけ、
その傷ついた姿を見ては自分はまだ望に好かれているんだ、、、と
喜んでいるというまったくもって暗い性格!ww

暗いっつーか、歪んでいるっつーか。

とにかくね、望とは付き合えないってつっぱねるくせに
望が他の人と仲良くしていると面白くないし、
面白くないから望を傷つけて自己満足にひたり、
そして今度こそもしかしたら嫌われてしまったかも。。。と焦ったりして
本当にこの男大丈夫か?と思ってしまうくらい
気持ちと行動のバランスがとれていないのよね。

それだけ望のことになると冷静じゃいられないってことなんだろうけど。

本当は誰よりも望のことが愛おしく好きなのに
自分は望を傷つけちゃいけない、守らなきゃならない立場なんだ、、、と
小さい頃の自分に課せた立場が自分自身を苦しめる。

そんな彼自身もどうしすることもできない持て余した感情を
俊一は小説を書く、、、ということで晴らしていたのだ。

「ぼうや、もっと鏡みて」

というのは実はこの俊一の小説のタイトル。
厳密に言えば俊一の小説だけど、彼がつけたタイトルではない。
でも俊一の微妙な気持ちを察した人の
俊一への言葉だったのだ。


俊一のようなタイプは本当に失わないと
大事なものを大事だと認められないタイプなんだよね。
プライドも高いし。
でも本当に大切ならばプライドも何もないのだ。

そう、まさにみっともなくなれるかどうか、、、なのよ。

俊一はイケメンではあるが性格は・・・・・うー。。。。
かなり傲慢だし上から目線だし、
俺が好きになってやったんだ、という高慢ちきなところが
望と付き合ってからも出てきちゃうくらいだからなぁ。


本当にこんなにこじれる話ではないんだろうけど、
彼ら二人にはこの時間があったからこそ、
これからの時間を大切にしていけるんだろうな。

私がこの話をいい!と思えたのは
実はこのあとの同人誌なんですよね。
同人誌を読んで、ようやくこの話に一息つけた、、、という感じでした!
この作品のファンの方には
「さいごの夜のお話」を是非読んで欲しいです。


ところで「愛はね、」であった望のお母さんの言葉、、
これって最後まで出てこなかったんですよ。
わざとださなかったみたいだけど。。。

でも回答は同じような言葉がこの話に出てくるみたいなんですよね。

もしかしたらマンボウの話になぞったあの言葉かな?
最後の方にあった「許し続ける」ってことなのかなって。

愛はね、許し続けること

もし、それがお母さんの言葉なら、俊一を許し続けた望は
それが彼の精一杯の愛情表現だったんだと。。。。

いずれにしても
彼らが今、とても幸せそうで良かったです。

H度ドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月満月

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