いい意味で期待を裏切られました!!ww


主人公・久條の斜向かいに座っているのは主任である羽村。
綺麗な顔をしているけど、笑わないのが羽村なんだけど
その羽村には可愛い八重歯がある。

それを指摘すると

「俺、吸血鬼だから」

なんて言っちゃうのよね。
もちろんそんな事信じるわけないじゃないですか。
どうやら、吸血鬼だと思い込んでいるだけというか
中学生の時のデートで相手の首筋をガブリとやりたくなった衝動で
そう思っていたらしいのだけど・・・・

ま、そんなの戯言というかね、
そう自分で思い込んでいるちょっと不器用で上司だけど可愛い受けっ子の
話なんだ・・・・と思っていたんですよ。

すると、どうでしょう!!


ま、マジ????

あ、マジで吸血鬼だったんだ!!!!



という、思い掛けないドンデン返しがwwww
さて、そんな吸血鬼な上司に恋をした久條は・・・


砂原 糖子著「斜向かいのヘブン」
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「俺、吸血鬼だから」無口で無愛想な上司・羽村の口から、とんでもないことを聞かされた久条。勿論本気になどするはずもない。久条はムキになって羽村の思い込みを正そうとするが、彼は頑なだった。だが共に過ごす時間が増えるにつれ、実は人と話すのが好きだったり、食玩集めが趣味だったりといった意外にかわ いい素顔を知り、久条は羽村に惹かれ始める…。ほんのり不思議テイスト、年下攻リーマンラブ。



だってさ、
それまでは普通のリーマンものだったんですよ。
普通はこういう吸血鬼なんて出てくるんだったら、最初から
ファンタジー色があるじゃないですか。
でもこれにはそのファンタジー色がないんですよ。

だからてっきり

思い込んでいるだけの男

だと思っていたわけです。
そして砂原さんの上手いところは、この吸血鬼のくだりがわかったあとも
ファンタジー色が出るわけでもなく
やっぱりリーマンものって感じのスタンスを崩さないのよね。
そしてそれがまた違和感なくすんなりなんですよ。

それはあまりにもこの吸血鬼羽村が地味だからだ!!
消火器の営業をする会社に勤め、
普通に仕事をしている。(この業種もまたなんとも渋いよね)

とっつきにくい人なんだと最初は思っていたんだけど、
食玩を集めている可愛い一面があるんだな。
このギャップがまたいい。
それにさ、普段取っつきにくい人の可愛い一面を見つける上で欠かせないアイテムである笑顔。
笑顔っていうか、笑い声、、、これが羽村は壊滅的にヒドイのだ。

久條曰く、超音波。

キィキィ、まさに蝙蝠が鳴くような声を発して笑う羽村。

とっつきにくいかと思ったら案外と饒舌にしゃべり、
すると自分は吸血鬼なんだと言ってみたり、
笑う努力をしてかえってその笑声で皆を凍りつかせ、
食玩集めという意外な趣味を持ち、
そのうえ、意外な生い立ち‥ちょっと可愛そうな過去を持つ男、それが羽村。

そんな羽村にどんどん惹かれていく久條。

羽村が吸血鬼っていうところだけを除くと
本当にごくごく日常的なリーマンものなんですよ。
日常の中にぽっかり浮かぶ羽村の非現実的な事実。
だからといって話がちぐはぐには決してならないところもいいですね。
依田沙江美さんのほんわかしたイラストがまた
この吸血鬼らしからぬ雰囲気を産んでいて
作品に合っているんですよ。

ちょっと一風変わった吸血鬼モノなのか、それとも
一風変わったリーマンモノなのか、
いずれにしても一風変わったモノであることは間違いなしww


H度ドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月満月


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