ショコラノベルズハイパーから
ショコラ文庫への新装版の砂漠シリーズ第2弾!!


シリーズといっても
アルディビルという砂漠の国が舞台ということで
前巻を読んでいなくても特に問題はありません。

ハイパーの時もこのシリーズのことは
ここで紹介していたんだけど、
その時はシリーズまとめてごっそり、ざっくりだったので
文庫化にあたり
一つずつ作品をレビューしていきたいと思います。

前作レビューはこちら。
  やじるし
月と砂漠の眠る夜


前作は拉致られちゃった大学生だったけど、
今回もやっぱり拉致られちゃう社会人。
ただし、今回は日本の国のため
人身御供的な感じで監 禁されちゃうんですね~。
どっちにしろ受けにとっては迷惑なことこの上ない。


いとう 由貴著「砂漠の月に抱かれて」
砂漠の月に抱かれて (ショコラ文庫)/いとう 由貴
¥670
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中東アルディビル王国日本大使館に赴任した藤崎玲一は、訪れたカジノで王族のナーディルにその美貌を見初められ、伽を申しつけられた。礼一は無礼極まりないナーディルをきっぱりと拒絶するが、その冷ややかな態度が逆に欲望を煽ってしまう。次々と巧妙な罠を仕掛けてくるナーディルに決して屈しないと誓う玲一だったが、緊急を要する日本輸出用の石油を楯にナーディルの屋敷に捕らえられてしまい—。商業未発表作のSSも収録。



このシリーズのいいところは
やっぱり砂漠ものの王道をいっちゃってるところでしょうか。
攻めはどこまでも自分本位で高慢で自信満々。
今回の攻めもまさにそんな人なんだけど、
それにプラス毎日退屈しているんで、
退屈を紛らわしてくれるような事や人を探しているんだよね。
ほんと、傍迷惑ww

ちょうどそんな時に目をつけられちゃったのが玲一だった。
美しいって罪だわね。。。。
今まで手に入らなかったものはないナーディルは当然のように玲一に伽を申し付けるんだけど
玲一にしてみたら「はぁ?」って感じ。
それでナーディルの狩猟本能に火をつけちゃうんだな~。
(当然のように伽を申し付けるって事が既にすごいよな)


ナーディルは王族といっても直系ではなく
前作で出てきたハリールの従兄弟にあたるのかな。
それでもこの国で力があるのはナーディルには莫大な油田の利権があるのからなのだ。
その力であの手、この手で玲一を追い詰め
とうとう逃げ道を失った玲一をいただくことに成功~!!

こんなことはナーディルにとっては退屈凌ぎに過ぎないのか・・と思いきや、
玲一にひどく執着しはじめるナーディルなのだ。
というのも、
身体は確かに手に入れても、
その美しい玲一は決してナーディルになびくわけではなかったからだ。。。

そりゃそうだ。
玲一にしてみたら自分から望んだ関係じゃないんでね。
もちろん気持ちだってナーディルにあるわけじゃないし。。。。

じゃあ、どうやってこの二人は恋人になっていくのか・・・
高慢で我が儘で・・・なだけじゃ砂漠の攻め様は受けには好かれない。
そこに受けの心に訴える何かがなければならないのだ。

ナーディルの場合はそれが「淋しさ」だったのよね。
こんなにお金持ちで自分の思い通りになるような人に淋しさを感じてしまう玲一。
ナーディルは実は呪われた家系の王子とも言われているのだ。
その呪いはナーディルの代で血筋を途絶えさせるというものだ。

そんな噂を信じているわけじゃないけど、
ナーディルのことを知っていくと、玲一は自分に執着などせずに
ちゃんと女性を好きになって子供を作って欲しい・・・なんて思うことも。

強引にHを強要された仲ではあっても
心底嫌いになれないし、
むしろ惹かれていくくらい
魅力的でそしてHは気持ちいいってとこかしらねー。

前作と違って今回は受けが社会人で大人なので
ナーディルを実質面でも支えていくことができる。
実際にラブラブな関係になってからは玲一はナーディルの秘書になったわけだし。

なんだか最後にはこの二人、

我が儘で甘えん坊な年下攻め×クールな年上のメガネ美人秘書

というカポーになってしまいましたww

前作のカポーもほんのちらっと出てきますよ。
同人誌ではその前作の受けっ子直也とこの玲一が仲良しさんになって
横暴な攻め達をちょっとこらしめちゃうって話もありますw

H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月やや欠け月


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