すんごく久しぶりのような気がする・・・
表紙(木下けい子さん画)に惹かれ、
内容に惹かれ、
初めてリリ文庫を買ってみましたよ~。
今回の話は両親を亡くした高校生の少年が
父親に生前お世話になったからと、
他人である男性に引き取られ、
そこで暮らしていくうちに・・・・・・
というお話です。
引き取られた先にはまだ幼稚園児の男の子もいるんだけど
これがまた私好みのかわいい男の子!
子供が出てくるだけでポイントが高くなる私ですが、
木下さんの描くこの子がまたかわいいんですよ~。
色々と内容が入っているわりに
あんまり本は厚くなくて、
でも散漫なイメージにもなっていないんですよね。
上手くまとまった作品だったと思います!
桂生 青依著「SWEET SWEET HOME」
SWEET SWEET HOME (リリ文庫)
桂生 青依 580円
両親を亡くし、ひとりぼっちになった知晶の前に現れた青年・秀一郎。知晶の父親の世話になったという彼は、恩返しがしたいと同居を申し出てくれた。「家族になろう」そんな温かい言葉とともに。それから3年。経営者として忙しく働く秀一郎を支えながら、日々は平和に過ぎていく。だが、彼のふとした仕草に、表情に、高鳴る鼓動を抑えきれない自分に気づいて…?以前は嬉しかった「家族」という言葉が胸に刺さる。思いつめた知晶は、彼との別れを決意するが—。
(相変わらずアフィリが記事に貼れず困っている・・・)
さてさて、
このお話は健気な男子高校生が自分の「好き」に気付いちゃって
こんな気持ちを持ったまま引き取ってくれた人と一緒に暮らせない・・と
色々と悩んじゃうんですね~。
こういう引き取りモノ(というジャンルがあるのか?)って
好きという気持ちに気付くと一緒に暮らせない!って
思っちゃうものなのよね~。
そこでどんな態度にでるのか、
出て行くのか、わざと冷めた態度を取るのか、
それとも自分の気持ちを誤魔化すため悪さ?をするのか・・・
この知晶はとっても良い子なの。
最初の頃こそ、遠慮もしていたけど、徐々に秀一郎との生活にも馴染み、
何より秀一郎の甥っ子・翼とのコミュニケーションがとってもいいわー。
翼は秀一郎の姉の子供で
姉が亡くなったため秀一郎が引き取って育てていたのね。
でもそのせいなのか、翼はとっても大人びていて
あまり手がかからない。
園児に使う言葉じゃないけど、クール!って感じなのよね~ww
この子の将来がとっても楽しみ・・・・・じゃなくって、
このクールな感じが逆に気になっちゃうところ。
毎朝、知晶が学校へ行く前にお弁当作って
知晶の支度のお手伝いもして
幼稚園バスまで送り届けているんだけど、
あまり表情を出す子じゃないのね。
それに知晶に気を遣っているのかお遊戯会のこととかも話しなかったし。
だけどね、知晶のいないところでは翼はとっても嬉しそうにしているんだよ~。
お遊戯会の衣装だって知晶が作ってあげると
同じ園児のオトモダチの前ではとっても喜んでいたり。。。
いやー、立派なツンデレ園児くんです!!
しかも木下さんの描く翼がズドンとど真ん中に射ぬかれるくらいかわいいー!
あ、ダメだ。。。。
もう翼のことばかり書いちゃうwwww
知晶が秀一郎への恋心に耐えられず
もう家を出ようとした時も
翼はすっかり知晶を「ママ」のように慕っていたこともわかっちゃうし
行っちゃいやだ~って泣きじゃくる翼もめちゃくちゃツボ!
あの挿絵は反則でしょう~!
あ、やっぱり翼のことばかり書いちゃうwww
このようにとにかく子供がかわいかった!というわけです。
で、肝心の二人の恋の行方は・・・
ええ、もうこの引き取りモノの王道ですので
ちゃんとそこらへんは丸く収まるわけですが、
巻末には攻め目線のSSが収録。
ああ、この時のシーンなのか・・・
というのがわかります~。
やさしくてほんわかしたストーリーですよ。
できれば、もう少し、知晶をひきとった理由とか
過去に何が秀一郎にあったのかなんかが
浮き彫りになれば良かったのかも。。。
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