須和雪里さんの天桃山綺譚シリーズ第3弾です!

BLというにはBL色はとても薄いんだけど
それでもれっきとしたBLです!

もう、このシリーズはお伽話なんで。

とにかくほっこりほっこり!

切ない話もあるけれどでも心が暖まる。
そういえば松本花さんの漫画もそんな感じだよな~。

このシリーズの舞台は室町時代のとあるお寺。

そこには冬弦というとても美しく、そして尊敬されているお坊さんがいて
冬弦にはお稚児さんが二人いるんだけど
そのうちの一人、文殊丸ととてもいい仲ww

もう一人のお稚児である瑠璃若は幼いながらも
不思議な力を持っており
妖が見えたり予知の力があるのだ。

今回はこのお寺の冬弦と並ぶほどの美形のお坊さん・円恵と
円恵に恋をしてしまった弓月尉の話。

坊主萌えとお伽話風味が好きな方にはたまらんシリーズですww

シリーズレビューはこちら
 やじるし
花芽と狼 」「文殊丸


須和 雪里「弓張月~天桃山綺譚~」
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弓月尉はある日、円恵に誰かと人違いをされる。ひそかに円恵に興味を持ち、綺麗な人だと思っていた弓月尉は、それをきっかけに親しくなろうとするが、なぜかいつも冷たくあしらわれるのだった。そんな時、高野山から徳の高い老僧が瑞調寺にやってきた。僧は、円恵~孔雀丸を迎えに来た、互いに好き合っていた、 と言うのだが、円恵はけんもほろろで—!?書き下ろし天桃山綺譚第3弾。



この話には冬弦や円恵といったお坊さんや文殊丸、瑠璃若のお稚児さんだけじゃなくて
メインキャラと言ってもいい妖であるウロという小さな手乗り狼が出てきます。
このウロ、とっても態度も悪く口も悪いんだけど、本当は優しい妖。
でも優しいと言われると途端に怒り出すかなりのあまのじゃく。

瑠璃若が山に捨てられた時、このウロが助けたのだ。

以来、ウロは瑠璃若の側から離れずずっといて
お寺に来ても、今度は冬弦や瑠璃若だけじゃなくて
他の人間たちに幻影を見せて時に驚かせ、からかったりして遊んでいたりする。

このウロと長年生きて人語も話せる鸚鵡も出てくる。
この人外の2匹がとってもいい味だしているのだww

前回までは文殊丸と冬弦が
お互い惹かれ合っているのになかなか進展しなくって
その二人をじれったく見ていた円恵が
いつでも自分の閨でのテクを伝授する、と息巻いていたww

そんな円恵が今回はメインになっていて
なかなか過酷な過去を持っているということもわかったのだ。
こりゃ冬弦のウブさがじれったく感じるわけよの~ww

文殊丸はそのうち父親のもとへ行かねばならぬ身であり
冬弦が淋しくなるだろうから、と
瑠璃若に文殊丸がお寺を去った後は
冬弦様をお慰みするように・・・と
菊座を拡張する術を教えるのだww

さすが円恵、
元大人気のお稚児さんだけのことはある!

その昔、円恵争奪戦で二つのお寺が
円恵を奪ったり、奪い返したり・・・ということを繰り広げていたのだ。

そんな一癖、二癖もある円恵のことが気になって仕方ない弓月尉。
円恵に会いたくてしょっちゅう寺にやってくる。
この弓月尉も実は人ならざるものを見る不思議な力を持つ。

このシリーズはいくつもの話が入っていてそれが繋がっているのね。
なので、その話によっては
とっても泣けるものがあったり・・・・・

今回では弓月尉がなぜ泣けなくなったのか、、、
その話がとっても切なかった。。。。。

これ、ほんと、
BLってとこだけ省けば童話としても
読み聞かせられそうなそんなお話がたくさん詰まっているんですよねー。

いやー、私としてはもっとBL色を強くして欲しいんですけどねww

でも冬弦はいつまでもウブな冬弦のままでいて欲しいな~とは思うけどさ。
やるこたぁやっていても、とってもウブなんですよ(≧▽≦)


H度ドキドキ(円恵はエ口い!www)
ストーリー度満月満月満月満月半月
ペタしてね

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