この本、かなり前に読んだんだけど
レビューしそこねていました。

シリーズの2、3と買ったので
レビューをやることにwww


いとう由貴さんというと
私の大好物である「健気受け」を書く作家さんなんで
食い付きのいい作品だとガッツリいっちゃいます!ww


んで、この作品は・・・・・


健気受けっ子でしたww

そして可哀相な目に遭う・・・・

この子も運命に翻弄された一人なんだけど
復讐の相手にされちゃうの。
自分がとっても好きになった相手からね。
裏切られ、酷い目に遭わされてもやっぱり彼がスキ!という
健気っ子です。


いとう 由貴著「月に濡れる密約」
月に濡れる蜜約 (B‐PRINCE文庫)/いとう 由貴
¥693
Amazon.co.jp

12年前、日本から無理やり香港に連れてこられた朋之は、その名をアレクシスと改められ、強大な権力を有する一族に、篭の鳥のように飼われる日々を強いられていた。やがてはその身体を一族の長に奪われる運命だったアレクシスの前に、ある日ジェイルと名乗る男が現れる。恋という名の療法でアレクシスの心を蕩かし、その身体に快楽を教え込むジェイル—アレクシスは知らなかった。二人間には、大きな「秘密」がある事を…。



朋之がある日学校から帰ってくると見知らぬ男たちが両親といた。
彼らは香港の藍家から朋之を迎えに来たというのだ。
実は朋之は香港で生まれたのだが、その時朋之の本当の両親によって
すり替えられた赤ん坊だったのだ。
そして藍家にいたホンモノの朋之が香港で死に、その時の血液検査で
すり替わりの事実がわかった彼らは
こうして日本にいる朋之・・・アレクシスを迎えにきたというわけだった。

以来、日本を離れ、香港で暮らすことになったアレクシス。
実は彼の家系藍家というのは代々巫女の家系であり、それはすべて猗家のためでもあった。
巫女である彼らの託宣は絶対であり、その託宣にのっとって己の事業を拡大し強大な力と富を手に入れてきた猗家。
ただし藍家の巫女は飼い殺しのため自由はほぼない。

朋之-アレクシスを日本から連れてきたのも猗家の連中であり、
アレクシスはこれからのことに対して絶望とでもいうかのような毎日を送っていた。

日本に帰りたい・・・両親に会いたい・・・・

そう、思うアレクシスだけど、猗家の現当主であるエドモントは当然それを許すはずもなく・・

だんだんとエドモントと猗家の残酷さがわかってきたアレクシス。
アレクシスの本当の両親は実はそのすり替え事件によって粛正されていたのだ。
アレクシスも巫女としての力を奮う一方で、時期がくれば次の巫女と取って代わり自分はお払い箱になる。
そうなると嫌でも猗家から言われた妻を娶り、
そしてアレクシスの美しさにいつもヨコシマな感情を露にしてきたエドモントの慰みモノになるだろう・・と、そう感じ、またそれがアレクシスを余計絶望へと追いやっていたのだ。

ところが、アレクシスのお目付け役として新しくやってきたジェイルの優しさに
アレクシスはどんどん惹かれていってしまうのだ。
ジェイルもアレクシスを大事にし、慈しみ・・・

二人でここから逃げ出そう・・・アレクシスとジェイルは二人で逃避行する。

そして二人は愛し、結ばれ‥‥幸せになれるはずだった。

目が覚めたアレクシスが見たものは冷たく侮蔑の目を向けるジェイルの姿。

身体を繋げたことで巫女としての力を失ったアレクシス。
アレクシスを信じ込ませ、自分を愛させ、裏切る。
更なる絶望を感じるアレクシスの姿を見ることが目的だったと言いきるジェイル。

ジェイルの本当の目的は猗家に復讐をすること。
ひいては藍家もそして巫女であるアレクシスにも。
なぜならジェイルこそが亡くなったと聞かされていた本物の朋之だったのだ。

ジェイルの口から日本にいたはずの朋之の両親も猗家によって粛正されていたことを知るアレクシス。
そして巫女としての力も失い、何もかも失ったアレクシスにはもはや利用価値などあるわけがなく、
エドモントはアレクシスを場末の売/春宿へ売り飛ばしてしまったのだった・・・




というのが前半部分。
説明が長々ですみませんあせる


ここからがいとうさんの本領発揮なのよねー!
私が好きなのもやっぱり後半部分かな。

売/春をして生きて行くアレクシス。
巫女というのはずっと家にいて学校へ行くことも許されない身だったので
アレクシスはまともな学もないのだ。
なので、こうして売/春宿で生きていくしかない。

そしてそれは自分への罰でもある、、そうアレクシスは思っていたのね。

本物の朋之-ジェイルがどんなに辛い思いをしてここまできたのか・・
その苦労を感じるとアレクシスはジェイルのことを憎む気持ちになんてとってもなれなかった。
むしろ、猗家に言われるまま、エドモントに言われるがまま
人形のように生きてきた自分が悪かったのだ・・・なんて思っちゃっているのね。

だからこれは罰なんだと。

たとえ、身体を売ることで病気で亡くなろうともそれは自分に似合った生き様だとも思っているのよ。

1日に何人ものお客をとるアレクシス。
今ではすっかり床上手になって売れっ子になっているのだ!!

おおお、ジェイルとのHはたったの1回だけだったのに
今ではすっかり床上手!!
素質があったのかヤケクソだったのかはさておき、
お客の一人から気になる話を聞いたアレクシスはジェイルの身に何かよくないことが起きそうな予感がして
いてもたってもいられなくなり、ジェイルのいるビルへ行くのよね。

ジェイルは今では猗家をのっとり実業家に。
そのジェイルの前に顔は出せずともジェイルによくないことが起きるなら
助けたい・・・・と思ってしまう健気なアレクシス。

結局はこれがきっかけで
アレクシスとジェイルは再会をするんだけど、
ジェイルはやっぱり憎いと言いつつもアレクシスのことが
本当は好きなのよね。
でも復讐でこりかたまっていたからさー、あの時は。。。

ジェイルのやったことは私としては
あまり許せるようなことではないんだけど、
でもその分アレクシスが健気なんで、
その健気さを際立たせる上でも
攻めはもっとヒドイほうがいいのだwww(そんな私が一番ヒドイ?)

できれば再会したのをきっかけにジェイルがアレクシスへの思いを
葛藤する・・・というのではなく
ずっと思い悩んでいたところも書かれていたらな・・・と思ったんだけど、
ページ数的には無理だったのかな。

一棒一穴主義の人には
受けが床上手になっている分
受け入れられないのかな・・・とは思うケド、
私はストーリー上、こういう複数系なら
全然オッケーです!!
(こういう複数系じゃなくてもオッケーなんだけどさwww)

もちろん最後はアマアマでラブラブで終わるんでホッとしますが、
アレクシスが自分が汚れ切っているから抱いては駄目・・というのが
やっぱり泣かせるのう。。。

収録のSSは砂を吐くほどに甘いwww

ま、運命に翻弄されて、苦労の末に
結ばれた二人なんで思いっきりいちゃついてください!!

で、次はどんな展開になるのか。
もう十分いちゃらぶしてっからいいんじゃないの?と思ったけどwww

シリーズ2巻目は「闇に抱かれる蜜事」です!
読まなくっちゃ!


H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月
健気度星星星星
ペタしてね

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