烏城さんってやっぱり着目する仕事が
人と違うなー、と感心してしまったよ。

だってトラックの運ちゃんはまだわかるけど
相手の受けっ子が天津甘栗屋さんだよ~。
なかなかないよね。

っていうか、多分BLでこのお仕事をしている受けっ子は
この子が初なのかなー?

でもなんで天津甘栗なの?

ってところなんだけど、
これ読んだらわかるわ。
いつも同じところで同じ時間、
そして外で物を売っている商売・・・・

おまけにトラック野郎と出会うことのできる仕事といったら・・・・

そうか、だからこの仕事がチョイスされたわけですな。

トラック野郎×天津甘栗坊や

そしてもう一カップル出てきます。

バイク便あんちゃん×グラフィックデザイナー
こちらは元暴走族カポーwww


烏城 あきら著「うそつき」
うそつき (二見シャレード文庫)/烏城 あきら
¥650
Amazon.co.jp

夜逃げした両親に置き去りにされ、叔母に育てられた誠。高校を中退し、高速道路のサービスエリアで天津甘栗の販売員として勤める彼に声をかけてきたのは、 若干二十三歳で運送業を営む輝夫だった。休憩時間のトラックキャビンでの短い逢瀬。輝夫はためらいなく誠を求め、誠は戸惑いながらそれに応えようとするが、ある出来事がきっかけで輝夫の態度がよそよそしくなって…。サービスエリアの常連でバイク便を営む修平とその恋人・克美の物語「ひみつ」と、2カップルの書き下ろし後日談「わがまま」を収録した三本立て。



「うそつき」「ひみつ」「わがまま」の三本が収録されています。

「うそつき」はトラック運ちゃんの輝夫と高速道路のSAで天津甘栗を売る少年誠の話。
そして「ひみつ」はそのSAにこれまたやって来るバイク便の修平と
昔一緒の暴走族グループに入っていた克美の話。
「わがまま」が2カップルの後日談・・・というか、
お互いここではっきりさせようじゃないかー!って
感じの話www


両方とも受けがすごく健気でしたね。
全然タイプは違うんだけどさ。

「うそつき」の誠は借金を背負った親に置き去りにされて叔母のもとにいたんだけど、
高校を中退後SAで天津甘栗を売る仕事をしていた。
そこに現れたのが長距離を専門にするトラックの運ちゃん・輝夫。
二人は恋人同士となるんだけど、なんせ、時間に追われる仕事である輝夫との逢瀬の時間は
そんなに長くはないの。

もうね、輝夫のトラックが来たら目を輝かせてトラックへ走っていく誠がカワイイのですよ!!

まるでずっとご主人様を待っていたワンコのようww
誠はまだ10代だし、外見も可愛らしいので
輝夫の誠を可愛がるのがとてもよくわかるのよ。

そして二人はトラックに簡易的に作られた狭いベッドスペースで
いちゃこら始めるwwww

この短い逢瀬でいちゃいちゃ(本番はしていませんが)しているのが
結構いいですねー!切羽詰まってる感が出ております!

だけどね、この輝夫がまたすんごーーーくヤキモチ焼きなのよ!
誠が可哀相になっちゃうくらいだった。
それくらい誠のことが心配で好きなんだろうけど、
誠もサービス業だから愛想をふりまくじゃない。それがまた面白くないわけよ、輝夫としたら。

おまけにHはうまくいかないし・・・・
そうなのよね、この二人ラ/ブホで合体しようと試みて、
誠は痛いだけで全然良くなかったのよ。
なんか輝夫も時間に追われていたこともあり、優しく抱いてあげることができなかった。

そしてその直後に「忙しくなるからしばらく会えない、俺が来るのを待つな」みたいなことを言われちゃって・・・
誠はさ、親に置き去りにされた時、「待つんじゃないよ」と言われていたのよね。
だからその言葉を聞いて文字通りのこととは解釈できず、もうおしまいだ・・・・みたいに感じちゃうの。。。

だいたい、こんなイタイケな10代の子にこんな思いさせて、まったく輝夫ってば許せない!と
私は憤ってしまいましたね!!
それだけ誠のこととなると余裕がなくなるくらい好きなんだろうけど、
SAに来るバイク便の修平との間を疑ってみたり・・・・とうとうそんなんで誠もキレちゃうんだけどねww

そうそう、我慢ばかりせずにたまには爆発したらいいのよ!!

まーね、これは口数が足りない、不器用な男たちの恋愛話ですから
こういう言葉が足りないがために生じる行き違いがあるのは
恋愛のスパイスとなっているわけだ。

だって「ひみつ」のもう一組のカップルもそういう意味では同じなのよね。
こちらはその浮気相手の疑いを輝夫にかけられたバイク便の修平の話。

修平はそれこそ10代の頃、暴走族にいて克美とは同じ仲間として知り合ったのだ。
でも、修平はあまりそこでは面白味を感じることができず、
仲間から抜けることを言うと、もちろん制裁が待っている。

で、ボコボコにやられた修平を介抱していたのが克美だったのだ。
克美もほどなくして暴走族を抜けちゃうのね。

一緒に暮らし始めるんだけど、もともとゲ/イの克美は
この修平を喰っちゃうわけww
あ、もちろん克美が受けですよ。
まー、克美から襲ったということですなww

でも克美は修平がノンケだということをわかっているので
修平に女の陰がちらほらすると身を引くのよ。
そして修平が女と別れたら、また修平の前に現れる・・・・
というのを繰り返していたという、なんとも不思議な関係。。。。

でも。修平から甘栗坊やである誠の話を聞かされ、こちらもキレちゃうのだ。

もうね、双方のカポーの相手がこうして互いの相手にヤキモチをやいていたってわけですね。

私はどっちかってーとこの修平×克美カポーの方が好きなのよね。
克美の修平への執着と健気な慕う気持ちがすごく出ているのよ。

なんでこんな男・・・・と思いつつも
修平が女と別れたと聞けば、いてもたってもいられない気持ちになり
修平に会いにいかずにはいられないのね。

もちろんこちらのカポーは熱い大人のHで丸くおさまるわけだけど。。。

「わがまま」はそんな2カポーがSAで一堂に会す・・・という話。

そう、すべては言葉足らずで始まった2組のカップルの行き違い。
それに終止符を打つべく、
互いの相手を紹介し合うという・・・・・

SAを舞台にしたというのも良かったし、
この時間のない一瞬の逢瀬を大事にするカポーということで
やっぱり烏城さんの設定勝ちなお話でした!

H度ドキドキドキドキドキドキ
ペタしてね

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