ボクと一緒に堕ちよ。
ボクと一緒に、地獄まで堕ちよ。
ユキちゃんと一緒やったら、地獄かて天国みたいに思える。



京言葉で腰にくるバリトンでこんな風に耳元で囁かれたら、
そらもう甘美な誘惑にしかなりまへん~!!

2の前半は高校時代のことを回想しているもの。
なぜ、二人がこういう関係になってしまったのか、
その時、千秋は侑央はどんな思いをしていたのか・・・・

そこらへんにスポットが。。。。

なんでも1巻の時に
ずるいはずの千秋よりも
侑央の方がよほどずるいとの声がたくさんあったようで・・・

私もそう思うwww

得てして女性はイイ男の味方なのだwww

いや、っていうか、
これだけイイ男の千秋にも思いっきり思われていて
それを自分の意思じゃない、自分のせいじゃない・・・と
思っている時点で女性からは敵のように思われちゃうわけですよwww

だからといって
好きだった人が亡くなったから、では似ている弟に・・・って
切り替え出来る人だったら、尚のこと総スカンではあっただろうけどさ。

前巻レビューやじるしいとし、いとしという心


かわい 有美子著「いとし、いとしという心2」
いとし、いとしという心〈2〉 (ビーボーイノベルズ)/かわい 有美子
¥893
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屈指の名門旅館の跡継ぎである兄の陰で、ひとり鬱屈した思いを抱えていた千秋。彼にとって、素直で愛らしい隣家の幼馴染み・侑央は唯一の救いだった。侑央 が兄に恋い焦がれてさえいなければ—。侑央を抱きしめ、兄に似た声で侑央の耳に甘くささやく。「目ぇ、閉じとき。そしたら兄貴としてるみたいやろ?」大人 気の「いとし、いとしという心」待望の続編!すべての因縁が始まった高校生編と大量書き下ろしを収録。



1だけでは不完全燃焼気味だった作品だけど
この2で二人の気持ちもようやく確かめ合えて良かった!という感じです。

この作品は2というよりも
上下巻という感じかな。

1だけではどうしても語りきれない
下手すると誤解のまま終わってしまう。

千秋の侑央への深い想い・・・・・
この一途さに胸を打たれる。
普通なら受けの想いに胸を打たれる作品が多い中で
攻めの狡くても一途は気持ちに泣かされるのは
なかなかないもんです。

それは千秋の育ってきた背景にも関わっていると思うのね。
何をやっても決して兄を越えることができない。
どんなに頑張っても誰も自分を認めてくれない。
でも唯一、隣に住む少年だけがそんな自分を頼ってくれる。
可愛い、可愛いユキ。。。。

だからこそ、侑央だけは兄になんとしてもとられたくなかった。

この気持ちがすごく伝わってくるのよね。
だけど、無理して隣の優しい幼なじみという位置も
失うことができない。
高校生で身体も大人になってきている千秋の葛藤がイタイほど伝わってくる。
でも侑央はそんなこと露程も知らず。。。

千秋がとうとう侑央に手を出してしまった後、
以前の千秋とは違う千秋に戸惑い、あの優しい幼なじみを思って
「千秋ちゃん、どこ?」と泣くシーンもまた胸にきたよしょぼん

そして、侑央を壊してしまう前に、一人
東京へ行くことを決意する千秋。
これにもまた泣かされる。


そしてそれから10年以上の月日が経ち、
兄が亡くなり、千秋が故郷へ戻ってきた。
このあとは1でやっているわけだけど、
この時は侑央の気持ちが千秋に向いてないというか
はっきりしていない感じで終わっていたのよね。

流されている感じで終わっちゃっているという。。。

だから二人の気持ちを完結させたような2巻目でした。

いやあ、都々逸が効いてましたね!
恋を唄った都々逸はまんま千秋の気持ちを代弁している。

「三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい」
「恋に焦がれて鳴く蝉よりも、啼かぬ螢が身を焦がす」

ドキリとしますよね!
この都々逸が私はこの話の中で1、2を争うくらい好きかも。。。

そして、この気持ちが通じたのか、
都々逸のお師匠さんと千秋の仲が噂される時、
千秋はそれを逆手にとって
おばあさんをも上手いこと丸め込み、
そして侑央も自分の気持ちに気付くことに。

それを感じとった千秋が
冒頭のあのセリフを侑央に言うのだ。

侑央の
「一緒にいてくれる?そこが地獄でも手ぇ離さんと、一緒にいてくれる?」

この言葉に泣き笑いのような表情になってしまった千秋。

もう長い間、本当に長い間
聞きたくて、ずっと待っていた言葉。

確かにずるい攻めだけど
こんな狡さならば、
本当に一緒にいるのは本望だよね。

あー、すごく良かったよー!!
大好きなBL小説の作品の1作になりました!

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