崎谷 はるひ&山本 小鉄子のコンビで贈る第二弾!

前回同じコンビでレビューした「あしたのきみはここにいない 」と
何気にリンクしておりますww

ただし、読んでなくても
独立した話なのでわかりますよ。

あしたのきみはここにいない 」は小説のコミカライズだったけど
本作はコミカライズじゃないんだよね?

小説はなくって漫画原作なはず。

なので
崎谷ファンの方は是非、読んでみてくださいねー!(≧▽≦)

たった一言が
幼なじみの二人の距離を作ってしまった。
失いたくない相手なのに。。。。

はー、これも胸キュンでしたね!
こういうテイストな話は大好きですよ!
切なくってもどかしくって。。。。


山本 小鉄子/崎谷 はるひ「あの日のきみを抱きしめたなら」全2巻
あの日のきみを抱きしめたなら 1 (バーズコミックス ルチルコレクション)/崎谷 はるひ
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六浦健吾の二歳年上の幼なじみ・沢木秀利はゲ/イだ。秀利の高校卒業式の日、告白しようとした秀利を無自覚のうちに振ってから十年、健吾は後悔し続けている。抱いてくれるなら誰でもいいーーそう言い放つ秀利に健吾は‥‥!?

あの日のきみを抱きしめたなら 2 (バーズコミックス ルチルコレクション)/崎谷 はるひ
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高校時代、ゲ/イだと健吾に告白した秀利を、無自覚のうち振ってしまってから十年ーー。ようやく想いが通じ合った健吾と秀利。回り道して辿り着いた、幼なじみの二人の恋は‥‥。



健吾と秀利は幼なじみ。でも秀利はゲ/イで
付き合っている男性がいるんだけど
この男が暴力男でね。
恋人のDVから逃げて健吾のところへやってきた。
傷ついた秀利を健吾は自分の部屋で休ませてあげていたんだけど
健吾の胸中はちょっと複雑。。。。

実はね、秀利が高校卒業の時に
健吾に自分はゲ/イだとカムアウトしたわけですよ。
その時健吾は16歳。
上手い言葉なんてもちろん出ることなんてない。
思わず口から出た、

「俺達には関係ないだろ」

この一言が10年間もの間二人を苦しめるんだよね。
そう、言ってしまった健吾本人も
言ったあとから
秀利が今、自分に告白しようとしていたんだ、ということに気付くわけよ。

でもさ、健吾も責められないじゃない?
まだ16歳だよ。
突然カムアウトされて、おまけに仲良しの幼なじみが
自分にそういう気持ちを抱いていただなんて
その時まで考えもしなかったことだもん。

失言を取り繕うこともできず
硬直してそのまま固まってしまっただなんて
仕方ないことだと思うんだよね。

それから二人は10年間、
つかずはなれずの友人関係を築くわけだけど。。。

ある日、秀利が恋人から暴力を受けている現場にちょうど居合わせるのよね。
これがきっかけとなって健吾は腹を括る。
だって秀利が傷を作る度に思い知るのだ。

秀利がなんでそういう男とばかり付き合っちゃうのか。

まるで自分とは正反対の男性ばかりを選んで付き合う秀利。
もうね、これ以上見ていられなくなるのよ。

そしてこのあと健吾は秀利を抱いちゃうんだけど。。。

翌日秀利は健吾のもとから逃げるようにいなくなっていて。。。

複雑な男心と大人の事情ーーーってやつですかね?

もうね、健吾としてみたらこの10年、悩みに悩んできたわけですよ。
長過ぎるよねwww
だけど、それだけの覚悟ってのがやっぱり必要なんじゃない?

そしてそれだけの時間をかけたからこそ
腹を括ったあとの健吾は揺るがないし、すごくオトコマエになったよ!

逆に秀利の方が健吾から逃げてしまう。
そう、臆病になっちゃってるのよ。

つかちょっとネガ思考な傾向があるのかね。

だけど、あんまり気にならないかな。
というのもこの健吾がその上をいく
力強さを見せてくれるからね!

10年前に失敗したあの日をいつも悔やんで過ごしてきた健吾。
だからこそ、今度は秀利を抱きしめてあげたい、
迷いがふっきれたイイ男の顔になってるのよね。


おお!と思ったのは
昔の彼女と再会するところ。
ここではっきりとした態度で彼女に引導を渡すというか・・・

私ね、誰にでもいい顔して、
誰も傷つけたくなくて、一番大事な人を結果傷つけるような人は嫌なのよ。

この点、健吾ははっきりと

俺の特別は秀利だけ、大事にしてるのはお前だからだ

こーんなことを言っちゃえるようになるんだよ~!!
成長したねぇ~!!

健吾のことが好きでたまらないのに
イマイチ踏ん切りがつかない秀利を
優しく包み込むんだよね。

でも、やっぱり年下やんちゃ攻めのところは変わらずで
二人っきりになると
秀利に甘えたり、ちょっとわがまま言ってみたり
可愛いもんなんですwww

受けも攻めも両方の気持ちが
こんなにもしっかり描かれてちょっと珍しいかな。
だって、普通さ、どっちか目線だから
やっぱりどちらかの気持ちならよくわかる!
ってなるじゃない?
攻め目線で話は進むのに
ちゃあんと受けの気持ちも手に取るようにわかるようになっている。

特に秀利が健吾に自分がなんでヒドイ男とばかり付き合うのか

健吾より酷い男なんていないから、他の人はみんな優しい

こんなセリフを聞いちゃうと
健吾は切なくて愛しくてギュッギュッギュー!に
なっちゃうわけですよ!

10年は長い月日で、遠回りした二人だけど
必要な時間だったとこうしてみると思えちゃいますね。

ペタしてね


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