あんたのそばは温かいからな。
まるで日向にいるみたいで、
とても気持ちがいいんだ。



水原さんの
水原さんらしさとらしくない部分が
素敵にマッチしていた作品でしたー!!


ん?どゆこと?www


水原さんと言うと893関係のBLが多いんですけど
これも893的(893ではない、あくまでも「的」)な青年が
攻め様でして、
そうなると水原テイストでいけば強引さが目立ち
バイオレンスなシーンもあったりするんですけど
これはそんなイタイ場面というのはなかったですねー。

どちらかというと
攻めが甘いんですよ~。(ぬるいという意味ではない)
受けに甘えるところが、なんつーか、
受けがほだされちゃったのがわかるっつーか。

受けの母性本能(父性ではなく)に
見事に命中したのでしたwww



水原 とほる著「陰猫」
陰猫 (ガッシュ文庫)/水原 とほる
¥630
Amazon.co.jp

会社員の雅幸は結婚式直前に婚約者に失踪されてしまう。穏やかで真面目な雅幸は彼女を捜すため、彼女の弟・綱紀の元を訪れた。不本意ながらも捜索を手伝ってくれる綱紀に、雅幸はその旅先でからかわれて強引に抱かれてしまう。以来、どこか陰のある綱紀に惹かれていく雅幸。ねだられると拒めないのは恋なのか。 いつの間にか雅幸の心は綱紀に傾き始めていた。ああ、この旅が終わらなければ—。


雅幸は大人しくてマジメなサラリーマン。
同僚から誘われた合コンで知り合った美紀と付き合うようになり
婚約、そして結婚間近となったある日、忽然と美紀が消えてしまった。
結婚後はマンションを買おうと頭金を入れておいた銀行口座からは
雅幸の600万も跡形もなくなくなっていたのだ・・・・

普通はさ、こんな目に遭ったら
「結婚詐欺」
と、思っちゃうでしょ。

だけど雅幸はその可能性もあるだろうけど
もしかしたら何かそうしなければならない事情があるのかも知れない、
とにかく彼女と会って話がしたい・・・

そう思っちゃうのよね。
なんて人のいい・・・・・

そして残されたメモから彼女の弟・綱紀の居場所をつき止める。

だけどその弟っていうのは
893ではないけれども
あまり人には言えない、法に触れるような
危ない仕事をしているような人なのね。

話を聞いてもこの姉弟は決して仲はいいわけではなく
な、なんと
姉の恋人をことごとく寝取っていたという弟!

そう、この綱紀はゲ/イなんですよ。いや、バ/イか?

昔は受け、今は攻めという弟ww

で、もちろん雅幸は言い寄られちゃうのだ。

最初は、美紀の弟ということで
彼の仕事のこととかも心配してたりしてたんだけど
彼と行動を共にするうちに
綱紀の淋しさや孤独感というものを知るようになる。

綱紀と美紀は親を早くに亡くして
決して恵まれた環境で育ってきたわけじゃないのね。

ほら、熱を出すと人って心細くなるじゃない?
綱紀がまさしくそうだったのよ。
体調を崩したと聞いてお見舞いに行って
面倒を見る雅幸なんだけど

そこで彼に
「行かないで。一緒に寝て」
と、甘えられて抗えなくってね。
あ、ここではエチはなしですよ・

ただ綱紀が雅幸をぎゅっと抱きしめて甘えてくるのを感じると
優しくしてやりたい、という気持ちが
雅幸から湧き出てくるんですねー。

最初はエチの時も
ちょっと強引に綱紀が仕掛けてきて
それに半ば流されるように関係を持ってしまった雅幸。

だけど、それも何回かカラダを重ねていくうちに
自ら奉仕することもっっ!!

ええ、綱紀はもちろん喜んで
口に出したいところを
ガン☆射ロケットで譲歩!www

いや、譲歩じゃないなー。
かなり喜んでいたからwww


口は悪いんだけど
雅幸に暴力ふるったり、ゴー☆カンまがいなことをしたり
そういうことはなくって
あくまで甘えて甘えて雅幸を落とした!って感じですかねーwww

口では好きだの愛してるだの
決して言うわけじゃないんだけど

「俺だけのものでいてくれ。
俺もあんただけのものでいるから」

もう、憎めないってホント、こういう子のことを
言うのよねー
っていう心境になっちゃいますよww

とにかく雅幸の美紀への
そして綱紀への気持ちの流れとか
そういうのがとても丁寧でわかりやすかった!


美紀とのことといい
綱紀のことといい
あて馬にされた同僚の当山には申し訳ないが
私は読後感は良かったですね。
そしてHはそこそこ濃いわけだし。
満足でしたよニコニコ

H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ
ペタしてね

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