いとうさんは好きな作家さんなので
結構読んでいるんですけど
これも、タイトルとストーリーに惹かれ
読んでみました~。

弟を助ける為に弟になりすまし
ある人のもとを訪ねた兄。
植物状態の弟の治療費を捻出するのに限界にきていたのだ。
そこで思いついたのは
弟の本当の父親のもとへ行くことだったのだ。

こういうのって
ハラハラ具合が面白さに繋がって行くんだよね~。
お兄ちゃんは弟のために
すんごく必死なんですよ!!



いとう 由貴著「そして裏切の夜がはじまる」
そして、裏切りの夜が始まる (SHYノベルズ)/いとう 由貴
¥903
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千坂翔はたったひとりの家族である弟・俊樹を病院に見舞った帰りに、あるニュースを耳にする。資産家として知られる幣原家のひとり息子が交通事故で亡く なったというものだ。幣原家の当主は俊樹の実の父親だ。自分と俊樹はよく似ている…弟を守るためにはこの方法しかない。そう思った翔は俊樹のふりをして幣原家を訪ねるのだが、そこで運命を狂わせる男と出会い。



設定とか登場人物とか
イイ線いってるんだけど
うーむむむ、ちょっともったいなかったかなって感じ。

もったいないというのは
少しラストが御都合主義になってしまったというか。

ま、BLって
少なからずそういうところはあるんだけども。

でも、ハラハラの展開だったので
そこんとこを最後までもっていって欲しかったー!
ちょっとあっけなかったかなって。


翔と俊樹は腹違いの兄弟。
母親は女手一つで2人の息子を育ててくれていたのだが
俊樹が事故で植物人間状態に・・・・
そして母親はその治療費を稼ぐ為に無理が祟り亡くなってしまった。
1人残された翔がとった手段、それは、俊樹の本当の父親のところへいって
治療費を出してもらうことだった。

こうやって書くと
なりすまさなくても本当のことを言って治療費を出してもらえばいいじゃん?
とか思うでしょ?
私もそう思ったもんww

だけどそうできないというかそうしない方がいい理由がちゃんとあったんだよね。

で、父親の腹違いの弟‥‥つまり俊樹の叔父が
すごくよく面倒をみてくれるんだよね。

だけどその叔父の信威こそが食わせ物だったのだ~。

信威は翔が俊樹になりすましてやってきたことをわかっていたのだ。

そうきたらもうBLではあれの展開しかないでしょう~!!
そう、アレですよ!!


黙っていて欲しいんだろう~??

と、あれやこれやするに決まってるじゃないですかっっ!!( ´艸`)


もうね、翔だって、本当は誰かにすがりたい気持ちでいっぱいなんだよ~。
だって天涯孤独になってしまったうえ、
弟はこんな状態でしょう?
相談できる人も頼れる大人もだれもいない。

信威は確かに翔の身体をいいようにしちゃうんだけど
彼だけなのよ、翔が頼れるのは。
(かえってバレてるから何でも相談できるのだ)

信威も飄々としててちょっと
何を考えているのかわからないところがあるんだけど
彼もまた、翔たちと同じような境遇だったわけで
誰も愛さず、誰も信じず生きてきたのよね。

それが翔の俊樹への愛情の深さをまざまざと見せつけられて
イライラする反面、翔を手に入れたくなっちゃうんだよな~。

後半、翔にご飯作って、とせがむ信威がちょいと可愛かったよ~。

H度ドキドキドキドキドキドキ
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