先日買った新刊の小説。
早速読みました!

石原さんは「皇太子の結婚 」を読んで
すっかりファンになってしまった作家さん。

今回の話は花魁‥‥と言っても男性ですけど
男性でありながら吉原で最高位の遊女として
名を馳せる花鳥が主人公。

吉原で遊ぶ時のしきたり、
花魁と遊ぶ時のしきたり、
そういうのがちらりちらりと窺えて
面白かったです!


石原 ひな子著「かごめ かごめ」

かごめかごめ (ショコラノベルス・ハイパー)/石原 ひな子
¥893
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紅春楼の花魁・花鳥は客と寝る代わりに碁を打つ。客が勝てば床入りとなるが、いまだ花鳥を抱いた者はいない。それは花鳥が男だという事実を隠すための条件 であり、負けは花鳥が遊女でいられなくなることを意味した。ある宵、馴染み客が連れてきた実業家の椎名鷹弥が花鳥に一目ぼれ。恥ずかしげもなく愛を囁く陽 気な椎名に調子を狂わされ、花鳥はついに負けてしまう。秘密を守ると誓う椎名に花鳥は身を任せるが、初めての交わりは人形のように生きてきた花鳥を変えて しまいそうで──。


この吉原の女性たちの華やかな雰囲気と
汞 りょうさんの華麗なイラストがとてもマッチドキドキ

花鳥がとても美しく描かれております~!
(椎名がもう少し黒髪の美丈夫に描いて欲しかったけど・・・
ちょいとヤサオトコ風味が満載で・・・・)

花鳥はもともと伯爵家の長男だったが、借金で没落し
その莫大な借金返済のために花鳥の姉が吉原で働く決意をするのだった。
姉は美貌と器量良しであったためすぐに吉原で有名な花魁となる。

ところがその姉の死後、
今度は弟の花鳥が姉の抱えていた借財のため
吉原の遊女となるのだ。

普通、こういうストーリーをちょっと読むと
借金のカタに心を殺してイヤイヤやっているんだな・・・
と思うじゃないですか。

もちろん、喜んで遊女として吉原にいるわけじゃない。
だけど遊女としているからには
花鳥のプライドも見えるし
殊に碁に負けて初めて椎名に体を開く時の花鳥は
とても潔い。

もっとも閨での経験がないし、男というのを伏せていたので
知識はあっても体は受け入れる用意はできていなくて
花鳥はとても緊張しているのだ。

だけどね、花鳥は自分は遊女なんだから
お客を喜ばせなきゃならないって
一生懸命頭ん中では思っているんだよね。
(緊張のあまり行動にはでれなくてもw)

まあ、そういうところが読んでるこちら側としたら
自分の現状をただ嘆くだけのカワイイ受けではないので
好感がもてたのだけど。。。

そして花鳥の初めての相手となった椎名。
西洋帰りの彼はちょっと気障な目を惹く美男子。
だから最初から花鳥に対しては
その好意をあからさまに出すんだよね。

吉原で遊ぶ男の言葉は話半分で聞かないと
あとで泣く目に合うのは常なので
花鳥もそのつもりでいたのだが、
どんどん彼に惹かれていくのをとめることができないでいる。

この二人の言葉の駆け引きもまた
吉原流というか
楽しめるところでもあるんだけど
その駆け引きの中にも
花鳥の想いがつまっている。

もう、お互いこんなに想ってんだからさ、
ああ、早く花鳥を身請けしてやって~と
思いながら読んでいたんだけど

今、調べたら身請けする時に支払う金額って
今のお金に換算したら
数千万から億単位になったそうだ・・・・・・

そ、そりゃ簡単にはいかないね・・・・ガーン


それから、
できれは葉山の話も書いてやって欲しいわ・・・
ちょっとカワイソウ~~あせる
彼にも幸せになって欲しい・・・・・

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